ROUND 13

サンマリノサンマリノGP ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ 2017.09.08(金)-10(日)

チャンピオンシップをリードするモルビデリ、ルティの走りに注目。前戦優勝の中上は自身初の2連勝なるか

チャンピオンシップをリードするモルビデリ、ルティの走りに注目。前戦優勝の中上は自身初の2連勝なるか

Moto2クラスは、チャンピオン争いの顔ぶれが絞られてきました。今季7勝を挙げて総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が223点。今季1勝を含む9回の表彰台に立つトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が194点、2勝を含む5回の表彰台を獲得のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が155点、5回の表彰台に立つミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が141点と続いています。

その中でもモルビデリとルティの上位2選手が3位以下に大きなリードを築き、事実上の一騎打ちの様相となっています。前戦イギリスGPではモルビデリが3位、ルティが4位。互いの位置を把握しながらの厳しい戦いが続いています。

今大会は、その2人の戦いに加え、地元イタリア勢の熱い走りに注目されます。総合5位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、総合6位のマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)。そのほかにも総合8位のシモーネ・コルシ(Speed Up Racing)、総合10位のルカ・マリーニ(Forward Racing Team)、そして、シーズン中盤戦のオランダGPのケガで、後半戦に入っても精彩を欠いている昨年のウィナーであるロレンソ・バルダッサーリ(Forward Racing Team)も、今大会での復活が注目されます。

前戦イギリスGPで今季初優勝を達成した中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)も、得意のコースに気合を入れています。過去、サンマリノGPでは、13年に2位、15年、16年は3位になり、通算3度の表彰台に立っています。今年は念願の大会初制覇と初の2連勝に挑みます。

長島哲太(Teluru SAG Team)は、サンマリノGPは初出場となります。前戦イギリスGPは、好調な走りを結果につなげられなかっただけに、2戦ぶり今季3回目のポイント獲得に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「これからミサノへ向かいます。ホームの観衆の前で速く走ることは大事なことです。知っている人が大勢来ます。今週末は特別なグランドスタンドがあるので、優勝したいです。ホームレースは普通のレースとは違います。地元ファンも期待しているし、いつもより少しがんばらなければなりません。1月からこの週末を楽しみにしてきました。ホームのミサノですばらしいレースをしたいです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「残り6戦となりました。今年はすべてのグランプリでそれぞれ新しいストーリーが生まれています。タイトル獲得のカギは安定性だと思いますが、なるべく早く、また勝たなければならないことも分かっています。ミサノのことは昔から知っています。いい思い出も、あまりよくない思い出もあるサーキットですが、一つだけ確かなことがあります。それは熱く、多くのファンが来るということです。フランキー(フランコ・モルビデリ)と僕のバトルだけと考えるのは間違っています。バトルの中にはたくさんのライダーがいますし、そういうバトルの方が僕は好きです」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「前戦シルバーストーンは、レースをリードしていたし、転倒するまではすばらしい週末でした。転倒は想定外でした。次はミサノです。ここは過去に少し苦戦したところですが、今年は全く違うポジションです。再びフロントで戦うために、モチベーションは完全に上がっています。チャンピオンシップで勝つことは僕にとってほぼ不可能なので、フランコ・モルビデリやトーマス・ルティのことは心配する必要はありません。今週末のミサノからスタートして、とにかく残りのレースでできる限り優勝できるようにプッシュするだけです」

中上貴晶(Moto2 総合7位)
「前戦イギリスGPで今季初優勝を達成することができました。来季のMotoGP参戦が発表になったすぐのレースで優勝できて本当にうれしいです。今週のサンマリノGPも自信を持って挑みます。昨年の大会は暑くてタイヤに厳しいレースでしたが3位表彰台に立つことができました。これまでも相性のいいサーキットなので、今年は自分にとって初の2連勝を目指したいです」

長島哲太(Moto2 総合27位)
「サンマリノGPは、いろいろ思うことがあります。仲のよかった(富沢)祥也が10年の大会で事故で亡くなっているし、3年前はイギリスGPのケガで走ることができませんでした。初めて走るサーキットになります。どんなサーキットなのか走ってみないと分からないし、なんとも言えませんが、テクニカルコースでおもしろそうな印象があります。とにかく、ベストを尽くし、最高のリザルトを獲得できるようにがんばります」

ニュース