ROUND 11

オーストリアオーストリアGP レッドブル・リンク 2017.08.11(金)-13(日)

第11戦 オーストリアGP

接近する総合争い。モルビデリとルティの走りに注目

Moto2クラスは、チャンピオンシップが再び接近し、大きな注目を集めています。前戦チェコGPで総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0, 0 Marc VDS)が8位と苦戦、総合2位につけるトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が今季初優勝を達成し、その差を17点へと縮めました。昨年の大会でも、モルビデリとルティは厳しい表彰台争いを繰り広げていますが、今年は、この2人の優勝争いに注目です。

その2人を猛追するのが、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、チェコGPで2位になり、今季4回目の表彰台に立ちました。この結果、チェコGPで3位になったミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)と同ポイントで並びました。チャンピオンシップも、上位4選手にしぼられてきたことを感じさせています。

総合5位にはフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、総合6位にマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、そして、チェコGPで苦戦した中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が総合7位。シモーネ・コルシ(Speed Up Racing)、ルカ・マリーニ(Forward Racing)、チャビ・ビエルゲ(Tech3 Racing)と続き、ここまでがトップ10。鈴鹿8時間耐久ロードレースで3位表彰台に立ったドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が総合11位につけています。

長島哲太(Teluru SAG Team)は総合30位。前戦チェコGPでは調子のよさを結果につなげられませんでしたが、今大会は今季2回目のポイント獲得に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「先週のレースは、我々にとって最高のレースとは言えませんでした。しかし、重要なことは、そうした困難な状況の中でもポイントを獲得したことです。昨年はいいレースができましたが、優勝したヨハン・ザルコには離され、アレックス・リンスとトーマス・ルティと2位争いに終わりました。先週のチェコGPでトーマスは優勝しているし、今大会も勢いある走りをすると思いますが、我々も今週の戦いには自信を持って挑み、いい結果を得られると確信しています」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「先週のチェコGPで優勝することができて、気分はいいです。しかし、チャンピオンシップについて語るのはまだ時期尚早だと思うし、これからも一戦一戦レースを楽しんでいきたいです。レッドブル・リンクは、独特なサーキットで、ハイスピードサーキットです。昨年の大会では、最終コーナーまでアレックス・リンスと3位争いを繰り広げましたが、グラベルに飛び出し4位に終わりました。昨年の7月には、ここでKTMのMotoGPマシンに乗るチャンスもあり、とても思い出深いサーキットです。レッドブル・リンクはとても好きなサーキット。楽しみにしています」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「前戦チェコGPでは、カタルニアで優勝して以来の表彰台に立つことができて、すばらしい気分です。ドライでもウエットでもいい走りができたし、夏休み明けのこのいい状態をキープし、オーストリアではさらに前進させたいです。昨年の大会は予選5番手、決勝6位でした。今年はさらにいい状態で大会を迎えられることができたので、トップ3に入ることを目標にします」

中上貴晶(Moto2 総合7位)
「オーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクは、他のサーキットとは異なる独特なレイアウトで、ブレーキングの安定性とトップスピードが重要になります。ウイークを通していいパフォーマンスを発揮できるようにしっかりマシンを仕上げていきたいです。前戦チェコGPは、自分でもよくわからないのですが、ウエットもドライもいい走りができませんでした。今週はそんなことがないようにチーム一丸となって、いい状態を作り上げていきたいです」

長島哲太(Moto2 総合30位)
「チェコGPは、カレックスの2017年型に乗り換えて、ドライ、ウエットともに気持ち良く乗ることができました。しかし、予選で転倒したことで23番グリッドと厳しい位置からのレースとなりました。加えて赤旗中断となって再開されたレースが6周という短いレースになり17位になるのがやっとでした。今大会は今季2回目のポイント獲得を目指し全力で挑みます」

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