ROUND 08

オランダオランダGP TTサーキット・アッセン 2017.06.23(金)-25(日)

第8戦 オランダGP

チャンピオンシップを引っ張る上位3選手に注目。中上は2年連続の大会制覇を狙う

7戦を終えて、Moto2クラスは上位3選手がチャンピオンシップをリードする展開となっています。総合首位は4勝を上げているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で123点。総合2位には、7戦で6度の表彰台に立ち、安定したリザルトを残しているトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)で116点。そして3位には、前戦カタルニアGPで今季2勝目を挙げたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で103点と、上位3選手の差が20点となっています。

開幕3連勝を達成、第5戦フランスGPで4勝目を挙げたモルビデリですが、ホームグランプリとなった第6戦イタリアGPで4位、連戦となったカタルニアGPで6位と連続して表彰台を逃し、ルティとマルケスに猛追を許しました。しかし、昨年のオランダGPでは、シーズン初の表彰台となる3位になり、このレースをきっかけに表彰台の常連へと成長しました。その思い出のサーキットで、モルビデリが今季5勝目を狙います。

ここまで2位が3回、3位が3回と、安定したリザルトを残しているルティは、モルビデリとの差を着実に縮めてきました。今大会はシーズン初優勝を目標に、ポイント差をさらに縮める意気込みです。また、前戦カタルニアGPで2勝目を挙げたマルケスにとっても、アッセンはMoto3クラス時代の14年に優勝している得意のコース。勢いに乗っているだけに、今季3勝目に期待が集まります。

以下、ミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が83点で総合4位。第6戦イタリアGPで今季初優勝、前戦カタルニアGPで2位と、2戦連続で表彰台に立ったマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が69点で総合5位、フランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が55点で総合6位、大会2連覇と今季3回目の表彰台を目指す中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が46点で総合7位、ドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が同ポイントで総合8位と続いています。

総合28位の長島哲太(Teluru SAG Team)は、第4戦スペインGPでポイント獲得。それからはポイントを獲得できない厳しいレースが続いています。今大会は今季2度目のポイント獲得に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「ムジェロ、カタルニアと厳しいレースが続きました。その結果、ポイントも接近してきましたが、それが今大会のプレッシャーになっていることはありません。プレッシャーという点では、これまでの7戦となにも変わらないし、レースへのアプローチもこれまでと変わりません。過去2戦、ブレーキングで苦戦しました。それが今大会の改善ポイントであり、いい状態にできれば次戦以降にも大きな効果があると確信しています」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「アッセンで行われるオランダGPは、シーズンの中でもすばらしいレースの一つです。ファンは熱狂的で、いつも楽しみにしています。今年はここまで安定した走りができているし、それを持続しなければなりません。今年は何度も表彰台に立ってきましたが、それだけに優勝したいと思っています。今大会は優勝を目標に全力を尽くします」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「アッセンは好きなサーキットの一つです。Moto3時代は、ここでとてもいい走りができました。Moto3チャンピオンを獲得した14年はカタルニアで優勝し、続くアッセンでも優勝しました。その再現は困難ですが、チャレンジしていきます。今年はここまで、優勝を2度経験しています。ヘレスでは優勝しましたが、ミスもありました。しかし、前回のカタルニアでは完ぺきなレースができました。チャンピオンシップは接近しています。それだけに、可能性があるときは優勝を狙い、そうでないときは堅実に走らなければなりません。ここからの2戦、ミスなく走り、さらにポイントを縮めたいです。簡単ではありませんが、これが前半戦の締めくくりとなる2連戦の目標です」

中上貴晶(Moto2 総合7位)
「前戦カタルニアGPは、ウイークを通してグリップに苦しみ、決勝でも序盤からペースを上げられず11位に終わりました。とにかく、課題しか残らないレースになりました。ただ、レース終了後の火曜日と水曜日の2日間、カタルニアでテストを行って、原因を追及したところ、とてもいい成果を挙げられました。オランダGPは自信を持って挑みます。オランダGPは昨年初優勝した大会なので、ここで好結果を残して、最近の悪い流れを変えたいと思っています。目標はもちろん大会2連覇です」

長島哲太(Moto2 総合28位)
「アッセンは得意なサーキットではありませんが、前回のカタルニアで一歩前進できたので、3年前とは違ったかたちで走れると思います。今はいろんなことを学んでいる段階ですが、速く走れるきっかけをつかめれば、ポイント圏内をしっかり走れるようになると思います。今季2度目のポイント獲得を目指します」

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