ROUND 07

カタルニアカタルニアGP カタルニア・サーキット 2017.06.09(金)-11(日)

第7戦 カタルニアGP

地元ファンの大声援を受けるスペイン人ライダーの走りに注目

Moto2クラスは、ホームグランプリを迎えるスペイン人選手たちの熱い走りが注目されます。その中でも総合3位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)に大きな期待が寄せられています。第4戦スペインGPでは、Moto2クラスで初めてポールポジション(PP)を獲得。決勝では初優勝を達成しました。今季2度目のスペイン大会を迎えるマルケスは、ファンクラブと地元ファンの大声援を受けて、第4戦の再現に挑みます。前戦イタリアGPでは、今季2勝目にあと一歩の3位。しかし、さらに自信をつけるレースとなっただけに今大会の走りに注目されます。

チームメートで総合首位のフランコ・モルビデリは、6戦4勝と圧倒的な強さをみせてきました。前戦イタリアGPでは、PPを獲得するも決勝では4位。ホームグランプリで表彰台に立てなかった悔しさを連戦となるカタルニアGPにぶつける意気込みです。

総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)は、6戦を終えて5回の表彰台を獲得。安定した走りをみせています。カタルニアGPでは、過去3度の表彰台に立っているだけに、今季6度目の表彰台と今季初優勝に挑みます。

総合4位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)はポルトガル出身のライダーで、今大会はポルトガルから大勢のファンがかけつけてくるだけに、事実上のホームグランプリとなります。その声援を受け、今季3度目の表彰台を目指します。総合5位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)は、今季3度目の表彰台とMoto2初優勝にトライ。総合6位のマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)は、8年ぶりに優勝した前戦イタリアGPの勢いを今大会でも発揮する意気込みです。

以下、ドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が総合7位、昨年の大会で3位になり、それから調子を上げた総合8位の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が、今年も表彰台と今季初優勝を狙います。前戦イタリアGPでは、巻き添えを受けて転倒し、今季3度目のノーポイントに終わりました。今大会は、その雪辱に燃えています。

ルカ・マリーニ(Forward Racing Team)が総合9位、シモーネ・コルシ(Speed Up Racing)が総合10位と続いています。長島哲太(Teluru SAG Team)は総合27位。チームのホームグランプリで今季2度目となるポイントの獲得とベストリザルトに挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位) 「ムジェロでは、冷静に走らなければなりませんでした。前を走るライダーたちは僕より少し速くて、彼らについていくペースがありませんでした。そういうレースのあとに、すぐに次のレースがあるのはいいことです。今週末はもう少しセットアップに取り組んで、ムジェロで足りなかったペースを見つけたいです。バルセロナの週末が楽しみです。クルーと一緒にパッケージを改善してトップに戻れる自信があります」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位) 「カタルニアは僕にとって特別な場所です。2003年にはキャリア初の表彰台に上がりました。そのときの125のレースで優勝したのはダニ・ペドロサで、僕は2位でした。あれから14年が経ち、まだ僕はここにいます。このサーキットは好きですが、変更されたコースでどのような走りができるのか様子を見たいです。ムジェロはとても楽しかったです。見ている側もおもしろかったと思います。カタルニアでも同様、もしくは、それ以上にうまく走れることを願っています」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位) 「今回は僕のホームグランプリなので、いい結果を出したいです。でもそれは、どのスペイン人ライダーも同じことです。だから簡単にはいきません。ファンのおかげでモチベーションがさらに上がります。特にファンクラブの声援は力になります。でも自分自身をしっかりコントロールして、仕事に集中しなければなりません。このサーキットは好きです。雰囲気も好きです。地元ファンの前でレースを楽しみたいです。ムジェロのときと同じレベルをキープするだけです。ムジェロでは最終ラップに小さなミスをしました。その失敗を繰り返さないようにしたいです」

中上貴晶(Moto2 総合8位) 「イタリアGPは本当に残念な結果に終わりましたが、幸いケガはなく、いつも通りにレースウイークを迎えられます。昨年の大会では表彰台に上がれました。今年も表彰台に上がることを目標に戦います。コースの最終セクションが少し変わっているので、うまく攻略して結果につなげたいです」

長島哲太(Moto2 総合27位) 「スペインGPでポイントを獲得して以降、気持ちが先行してしまい、それが焦りになって、悪い結果につながってしまいました。まずは落ち着いて走らなければなりません。カタルニアGPはチームのホームグランプリです。自分にとっても、CEVで走っているし、知っているサーキットです。ヘレスほど得意とはいきませんが、好きなサーキットの一つなので、ポイント圏内を走れるようにしたいです」

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