ROUND 07

カタルニアカタルニアGP カタルニア・サーキット 2017.06.09(金)-11(日)

第7戦 カタルニアGP

大混戦が予想される戦いで、好調Honda勢が再び表彰台独占を目指す

6戦を終えて地元スペイン勢が上位につけるMoto3クラスも、盛り上がることは間違いありません。カタルニア・サーキットは、前戦スペインGP同様、スリップストリームの使い合いとなり大混戦となります。今季初の2連戦は、今季もっとも熱い2連戦となりそうです。

総合首位のホアン・ミル(Leopard Racing)は、前戦イタリアGPでは、今季2度目のフロントローからトップグループに加わり7位でした。ミルはMoto3クラスでは身体が大きいため、長いストレートでは不利ですが、カタルニアは、最終コーナーからフィニッシュラインが近いので、今季4勝目が期待されます。

今季、初優勝を達成するなど目覚ましい成長をみせる総合2位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が、今季2度目のポールポジションと今季2勝目を目指します。昨年の大会ではトップグループに加わって6位でフィニッシュ。今年はミルとの地元勢による優勝争いに大きな注目が集まっています。

総合3位には、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Racing Moto3)。この数戦、調子を上げているだけに、今大会は今季3度目の表彰台と念願の初優勝が期待されます。

総合4位にはロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)。前戦イタリアGPでは大集団となったトップグループで積極的な走りをみせましたが、最終ラップの攻防で13位と悔しいレースに終わりました。今大会は今季2勝目に挑みます。

こうして、6戦を終えて上位4位までをHonda勢が独占。総合6位にはジョン・マクフィー(British Talent Team)、総合7位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Racing Moto3)、総合10位にエネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)と続き、トップ10に7人のHonda勢が名前を連ねています。前戦イタリアGPでは、開幕戦から続けてきた表彰台独占記録が5戦連続で途切れましたが、今大会は、再び、表彰台独占が期待されます。

日本人勢は佐々木歩夢(SIC Racing Team)が前戦イタリアGPでベストリザルトの8位でフィニッシュ。今大会はさらに上位を目指します。鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、前戦イタリアで転倒リタイアに終わるも、トップグループで快走をみせて大きな自信を得ました。今大会は佐々木とともに初表彰台の獲得が期待されます。鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、ここ数戦厳しいレースが続いていますが、モンメロは経験のあるサーキット。第2戦アルゼンチンGP以来のポイント獲得とシングルフィニッシュを目指します。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 総合1位) 「イタリアGPは本当にクレイジーでした。多くのライダーがみんなコーナーでアタックしていました。トラブルを避けて速く走ることはとても難しかったです。7位でフィニッシュしたことにあまり満足していませんが、これがMoto3です。集団の前に出られないときもあります。バルセロナでは表彰台に戻れることを願っています。昨年はあまりいい結果は出せませんでしたが、今年はすべてが違います。速く走れるためのセットアップを見つけ、タイヤとのマッチングなど、金曜日から一生懸命取り組まなければなりません」

アーロン・カネット(Moto3 総合2位) 「ここ数レースを、トップグループで戦ってきました。カタルニアGPでも同じような戦いができることを願っています。いい流れの中、大好きなサーキットでのレースを迎えることができて、モチベーションはとても上がっています。6戦を終えてランク2位。雰囲気も観客の応援も最高のサーキットなので、引き続きポイントを獲得して、トップとのギャップを縮めたいです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位) 「今年はアメリカズGP、そして、フランスとイタリアで2戦連続の表彰台獲得と、いいレースが続いています。すばらしいエネルギーと自信を持ってバルセロナへ向かいます。マシンはムジェロでかなりよくなりました。モンメロでもかなり相性がいいと確信しています。本当に楽しくなってきました。今回もトップ3に入りたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合17位) 「2週連続のレースとなりますが、今週はフリー走行の取り組みを少し変えて、予選ではトップ10を狙えるようにしたいです。モンメロは好きなサーキットの一つ。経験があるし、知っているコースなので、予選でいいグリッドを獲得して、決勝ではまたトップグループで戦いたいです。自己ベストを更新することを目標にがんばります」

鈴木竜生(Moto3 総合19位) 「先週のイタリアGPは、かなりポジティブな内容でレースを戦えることができました。今週も基本的にはイタリアと同じ状態で挑みますが、ほかのライダーに比べて後半苦しくなっているので、終盤に向けてもう少しタイヤをキープできるようなセッティングにしたいです。ムジェロはこれまであまり好きなサーキットではなかったのですが、今大会を終えて苦手意識はなくなりました。モンメロもどちらかと言えば嫌いですが、好きなサーキットになるようにがんばりたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合22位) 「ここ数戦、いい流れがつかめず、苦戦のレースが続いています。しかし、カタルニアは走行経験があり、好きなコースなので、ムジェロの悔しさをぶつけて、自分の実力を出しきれるようにがんばります」

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