ROUND 06

イタリアイタリアGP ムジェロ・サーキット 2017.06.02(金)-04(日)

第6戦 イタリアGP

今季絶好調のモルビデリをランキング上位勢が追う

Moto2クラスでは、5戦を終えて4勝と今季圧倒的な強さをみせているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ホームグランプリで今季5勝目を目指します。昨年、そして今年とすばらしい走りをみせているモルビデリですが、サンマリノGPを含め、イタリアではまだ表彰台はありません。今年は初表彰台、初優勝を目指します。

総合2位は5戦を終えて4度の表彰台を獲得しているトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)で、250cc時代であった2012年以来の表彰台獲得を目指します。前戦フランスGPでは、モルビデリとのし烈なバトルでファンを沸かせました。今大会もこの2人の戦いに注目されます。

総合3位につけるアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今季2勝目を目指します。第4戦スペインGPでMoto2クラス初優勝を達成。これまで苦手としてきた第5戦フランスGPでは、表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュしました。5戦を終えてチームメートで総合首位のモルビデリとの差は38点。今大会は今季2勝目を目標に、その差を縮める意気込みです。

総合4位にはミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)で前戦フランスGPは今季ワーストとなる17位。開幕戦から表彰台争いに加わってきただけに、今大会はその雪辱に挑みます。総合5位には、過去2戦連続で表彰台獲得のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)で、今大会は3戦連続表彰台とMoto2クラス初優勝を目指します。

総合6位の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、前戦フランスGPでは、予選18番手からすばらしい追い上げをみせて7位でフィニッシュしました。今年は、不安定なコンディションと予選で好グリッドを獲得できていないのがウイークポイントになっているだけに、その改善に取り組みます。昨年は予選2番手を獲得するも、赤旗中断の進行ミスで最後尾グリッドになり、追い上げて9位。得意とするサーキットだけに、今年はその雪辱に挑みます。

長島哲太(Teluru SAG Team)は、第4戦スペインGPで今季初のポイント獲得も続くフランスGPでは21位。今大会は、課題となっている予選で一つでも上のグリッドを獲得し、決勝では今季2度目のポイント獲得に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「今季初めてのホームレースになります。今年はここまで4勝してきましたが、これまで通りレースに挑みます。ムジェロはハイスピードコースで、マシンの素早い切り返しが要求されます。これはとても難しいことですが、ムジェロを攻略するためには必要なことです。今週のレースでいい結果を得るためにも、その部分に取り組まなければなりません」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「フランスGPが行われたル・マンの事後テストでは、多くのことに取り組み、とてもポジティブな一日となりました。イタリアGPの開催されるムジェロは、ル・マンとは全くキャラクターの違うサーキットなので、ル・マンで見つけたことを活かすのは難しいと思います。ムジェロは大好きなサーキットでシーズンを通して最も美しいサーキットです。ここから5週間で4レース。チャンピオンシップにとって、とても重要な戦いになります」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「ル・マンは自分のライディングスタイルには合わないサーキットですが、4位でチェッカーを受け、総合3位に浮上することができました。ムジェロは、ハイスピードコーナーが多く、流れるような走りになるのでとても楽しいサーキットです。好きなコースなので今週を楽しみにしていています。ル・マンで転倒して痛めた左足はまだ完全ではありませんが、かなり回復しました。ライディングに問題はないと思うし、表彰台争いができることを期待しています」

中上貴晶(Moto2 総合6位)
「ここ2戦、予選までにうまくマシンを仕上げることができなかったので、今回のイタリアGPは初日からレベルを上げていけるようにしたいです。そうすれば結果もついてくると思うし、いいレースができると思います。ムジェロは好きなサーキットです。昨年は予選2番手でしたが、赤旗中断になった後のスタート進行の混乱の中で最後尾グリッドになり、追い上げて9位と悔しいレースでした。今年はいいレースにしたいです」

長島哲太(Moto2 総合25位)
「ムジェロは難しいサーキットですが、ル・マンでの反省を活かし、とにかくポイント獲得を目標に戦います。そのためには予選でしっかり走って、トップとの差を少しでも縮められるようにしなければなりません。今季2度目のポイント獲得に向けて全力を尽くします」

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