ROUND 03

アメリカアメリカズGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ 2017.04.21(金)-23(日)

第3戦 アメリカGP

若手ライダーのモルビデリが3連勝を目指す

Moto2クラスは、22歳のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が好スタートを切りました。Moto2での4年目のシーズンを迎えるモルビデリは、ウインターテストから好調で、開幕戦カタールGPでは初のポールポジションを獲得、そして初優勝を達成しました。勢いそのままにアルゼンチンGPも制しており、今大会は、開幕3連勝が期待されています。

総合2位には、30歳のベテランライダー、トーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)がつけています。昨年はチャンピオン争いに加わって総合2位に。タイトル獲得まであと一歩のところまで迫りました。250ccクラス、そしてMoto2クラスで都合11年目のシーズンを迎えるクラス最年長のルティ。開幕戦カタールGPでは2位、第2戦アルゼンチンGPでは3位となっており、今大会は3戦連続の表彰台と、今季初優勝を目指します。

総合3位に入っているのが、Moto2クラスで2年目を迎えるミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)。開幕戦カタールGPでは4位。第2戦アルゼンチンGPでは、同クラスでの初表彰台となる2位でフィニッシュしています。今大会は、2戦連続の表彰台と、Moto2クラスでの初優勝を目指します。

総合4位にはロレンソ・バルダッサーリ(Forward Racing Team)、総合5位には、前戦アルゼンチンGPをベストリザルトの5位でフィニッシュしたチャビ・ビエルゲ(Tech3 Racing)、総合6位に中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)がつけています。

ウインターテストで好調だった中上は、開幕戦カタールGPで3位表彰台を獲得しましたが、第2戦アルゼンチンGPでは、予選22番手というグリッドの悪さが影響してか、オープニングラップに他車と接触して転倒、リタイアに終わりました。今大会は、その雪辱に挑みます。

長島哲太(Teluru SAG Team)は2戦連続で19位。今大会はポイント獲得を目指します。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「すばらしいシーズンのスタートになっています。開幕から2連続での勝利は最高の気分です。これまで優勝したことがなかったのに、今年は2回も優勝しました。すばらしいことです。この勢いをオースティンへ持ち込みたいです。このサーキットは好きです。とてもいいサーキットですが、独特なレイアウトです。ここでも速く走れることを願っていますが、どうなるかは分かりません。FP1で様子を見たいです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「COTAは大好きなサーキットですが、ここ数年は、思うような結果を残せていません。それは、13年のバレンシアでのプレシーズンテストで転倒して、右腕に問題を抱えていたからです。しかし、今年は違う結果を期待します。昨年の冬はトレーニングに励み、特に右腕を重点的に鍛えました。その結果が今週末にどう表れるのか楽しみです。ここまで、2レースで2度、表彰台に上がれました。2レースともに、モルビデリとバトルするには、もっとスピードが必要だと感じています。今回も全力で挑みます」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合3位)
「アルゼンチンはとてもいいレースでした。序盤は混戦の中にもまれましたが、そのあとの中盤から最後まではとてもいい感触でした。決してあきらめないことで、2位表彰台を獲得しました。KTMのシャシーで表彰台に上がったのは初めてです。オースティンで速く走るためには、アルゼンチンとは全く違うライディングスタイルが要求されます。とても長いコースで、タイトなコーナーもあります。コンスタントにペースを維持するのがとても難しいサーキットですが、全力を尽くします」

中上貴晶(Moto2 総合6位)
「前戦のアルゼンチンGPは、スタート直後に転倒リタイアという不本意な結果に終わり、とても残念でした。今回のアメリカズGPは初日から安定して上位に位置し、自分が中心となってレースをコントロールしたいです。ここのコースは好きなので、とにかく勝ちたいです」

長島哲太(Moto2 ノーポイント)
「序盤の2戦を終えて、予選グリッドの悪さが決勝に影響しました。スタートから数周回ってからのペースはトップグループと比べてもそれほど悪くないので、とにかく、いいグリッドから決勝に挑むことが重要です。前回の反省を活かして、FP1からしっかり詰めていき、まずはポイントの獲得を目指して全力でがんばります」

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