ROUND02

アルゼンチンアルゼンチンGP アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド 2017.04.07(金)-09(日)

Honda勢がトップ5を独占した前戦の再現なるか

Moto3クラスは、Honda勢が3年連続となる優勝を目指します。2015年はダニー・ケントが優勝、雨のレースになった昨年はカイルール・イダム・パウィが独走で優勝しました。開幕戦カタールGPでは、5位までをHonda NSF250RWが独占しました。今年もHonda勢の活躍に注目が集まります。

開幕戦カタールGPで初優勝を果たしたホアン・ミル(Leopard Racing)は、昨年のアルゼンチンGPではデビューシーズンながら予選6番手、決勝5位という結果を残しています。2年目の今年は、2戦連続の優勝が期待されます。

開幕戦で2位となり勢いに乗るジョン・マクフィー(British Talent Team)の走りにも注目です。昨年の大会では大集団となった2番手争いの中で7位フィニッシュ。ドライもウエットも得意とする選手だけに、2戦連続の表彰台とMoto3クラスでの2勝目を狙います。

19歳で3年目のシーズンを迎えるホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が初優勝に挑みます。開幕戦カタールGPでは初のポールポジションを獲得。優勝から8位までのタイム差が0.878秒という大混戦となった決勝では、3位でフィニッシュしました。昨年の後半戦からメキメキと力をつけている選手だけに、初優勝の期待が膨らみます。

日本人勢は、ルーキーの佐々木歩夢(SIC Racing Team)が開幕戦カタールGPで11位。アルゼンチンGPは初めて経験するサーキットとなりますが、さらに上位を狙います。Moto3クラスで3年目の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、開幕戦で投入したニューパーツのセッティングに苦しみ、決勝は15位でフィニッシュ。ウインターテストでみせたパフォーマンスを思うように発揮できませんでしたが、アルゼンチンGPではベストリザルトを狙います。ルーキーの鳥羽海渡(Honda Team Asia)もトップ10フィニッシュを目指します。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 1位)
「今週もいいレースをしたいです。とにかく、開幕戦カタールGPのような難しい天候にならないことを願っています。テルマス・デ・リオ・オンドは、ストレートが長いのでどういう展開になるのか予想がつきません。いずれにしても、シーズンを通じて、最も接近戦になるレースの一つだと思います。カタールGPのような結果を残せるようにがんばります」

ジョン・マクフィー(Moto3 2位)
「シーズンはスタートしたばかりですが、開幕戦カタールGPでは、マシンのフィーリングがよく、いいレースができました。今年はHondaのマシンがとても強いので、すべてのサーキットでいいレースができることを確信しています。アルゼンチンはストレートが長く、ストレートのスピードでもHondaは優れているので、きっといいレースができると信じています」

ホルヘ・マルティン(Moto3 3位)
「テルマス・デ・リオ・オンドはとても好きなサーキットです。昨年は、どんなコンディションでもいい走りができました。今年は開幕戦カタールGPでいい結果を残せたので、その勢いをキープしたいです。そういうレースができるパッケージがあると思うので、今大会もいい結果を残せると確信しています」

佐々木歩夢(Moto3 11位)
「カタールではトップグループについていけましたが、なかなか前に出られませんでした。アルゼンチンでは、決勝に向けて金曜日からしっかりセットアップを詰めて、表彰台を目指してがんばりたいです。初めてのサーキットですが、motogp.comを見てコース覚えてます。アルゼンチンはそれほど難しいコースではないと聞いているので安心してます。今は不安よりも、新しいサーキットを走れる期待でワクワクしています」

鈴木竜生(Moto3 15位)
「開幕戦カタールGPでは転倒が多く、思うようなレースウイークにはなりませんでした。最終的にポイントは獲得できましたが、力を十分に発揮したとはとても言えないレースでした。悔しいレースですが、NSF250RWが上位を独占したのは大きな刺激になっています。アルゼンチンでは落ち着いて、本来の走りができるようにセットアップを詰めていきます。また、課題の予選では上位進出を目指します」

鳥羽海渡(Moto3 ノーポイント)
「カタールGPでは、ウイーク通して悪い流れが続き、自分の走りができませんでした。しかし、ウイーク中の課題は決勝になってすべて解消しているので、今大会は自信を持って挑みたいです。アルゼンチンGPは初めてのサーキットですが、FP1からいい流れを作っていき、トップ10以内でフィニッシュできるようがんばります」