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SUPER GT

round 07

SCHEDULE

October 31 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 7

日本オートポリス

#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が5番グリッドから決勝に挑む
GT300クラスでは#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が3番グリッドを獲得

2015年10月31日(土)・予選  会場:オートポリス(4.674km)  天候:晴れ  気温:12℃(13:30時点)
路面温度:27℃(13:30時点)  コースコンディション:ドライ

10月31日(土)、大分県日田市のオートポリスにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」が開幕し、公式予選が行われました。

  • #64 Epson NSX CONCEPT-GT#64 Epson NSX CONCEPT-GT
  • #64 Epson NSX CONCEPT-GT#64 Epson NSX CONCEPT-GT
  • #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • #8 ARTA NSX CONCEPT-GT#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
  • #55 ARTA CR-Z GT#55 ARTA CR-Z GT

昨年はシーズン前半の第3戦として開催されたオートポリス大会ですが、今年は2013年以前の日程に近い第7戦として開催されることになりました。秋も深まったこの日、大分県日田市のサーキット周辺は好天に恵まれたものの、真冬を思わせる寒さとなりました。9月14日(月)に阿蘇山の噴火警戒レベルが3に引き上げられ、火口から半径およそ2kmの範囲は立ち入り禁止となっています。ただし、火口からおよそ20km離れたオートポリス周辺は安全圏となるため、今大会は中止とならずに、開催となりました。

午前9時から行われた公式練習では、開始4分を過ぎたころに#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)を駆る中嶋選手がターン4でクラッシュを喫し、赤旗中断となりました。セッションはおよそ20分後に再開。アクシデントでダメージを負った#64 Epson NSX CONCEPT-GTは素早く修復が行われ、セッションが終わるまでに計18周を走行しました。

公式予選は午後1時30分に開始。GT500クラスは、Q1を午後1時50分から午後2時5分まで行い、Q2を午後2時35分から午後2時47分まで行いました。Q1を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)が松浦選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)が小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)が越選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTがバゲット選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が山本選手となります。

セッションが始まっても、いつものようにGT500クラスの車両はコースコンディションの改善を待ってすぐにはコースインしません。そうしたなか、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは開始5分が経った、最も早いタイミングでタイムアタックを開始。ステアリングを握るバゲット選手は丁寧に時間をかけてタイヤをウォームアップさせていきます。続いて#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTと#8 ARTA NSX CONCEPT-GTの2台がコースインすると、残る車両もこれを追うように走行を開始しました。

このセッションの結果、Honda勢の最上位となったのは#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの2番手で、トップと0.156秒差の1分33秒332を記録。そして#64 Epson NSX CONCEPT-GTは7番手となり、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとともにQ2進出を果たしました。一方で、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは11番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは12番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは13番手となり、いずれもこの段階で決勝レースのスターティンググリッドが確定しました。

Q2を担当するのは、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが武藤選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTが中嶋選手となります。Q1同様、Q2でも#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTと#64 Epson NSX CONCEPT-GTはいち早くコースインし、タイヤを丁寧にウォームアップしていきます。ここで中嶋選手はバゲット選手がQ1で記録したタイムを上回る1分33秒644をマークし、5番手となりました。#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは1分34秒033にとどまり、8番グリッドを手に入れました。

GT300クラスに参戦している#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、Q1に出走した高木選手が6番手のタイムをマークしたのち、小林選手がQ2で1分43秒431を記録した結果、明日の決勝レースには3番グリッドから臨むことになりました。

明日は午前9時から30分間にわたってフリー走行を行ったのち、午後2時に決勝レース(65周)のスタートが切られます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「午前中の公式練習でアクシデントに遭った#64 Epson NSX CONCEPT-GTは、そこからよく持ち直して5番グリッドを手に入れてくれました。一方で、細かいミスなどのため本来の実力を発揮しきれなかったチームも少なくなかったので、この点は残念です。今週末は気温が10℃少々と低く、このため明日の決勝レースでは、路面上のタイヤかすがトレッド表面にこびりついてタイヤのグリップ力が低下する“ピックアップ”という現象が起きやすくなると予想しています。したがって、このピックアップを回避しながら、いかに上位を目指して粘り強く戦っていくかが決勝レースでは重要になると考えています」

中嶋大祐選手(5番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「フリー走行で自分がクラッシュした影響で時間が押してしまい、本格的に走ることができていなかったので、あまり自信はありませんでした。ただ、バゲット選手ががんばってQ1突破してくれたので、Q2ではとにかく思いきってやろうと思っていました。マシンのバランスは完ぺきではありませんでしたが、タイヤがグリップしてくれたことに助けられ、タイムが自然と出たという印象です。マシンは細かい問題がありますが、全体的に徐々に高いレベルになっています。ウエイトハンデが半減された今回のレースでも今日のようなポジションを獲得できたということは、トータルの力が上がっているという証しです。明日の決勝は、先日のテストではロングランのペースがまだ自信が持てなくて、心配要素がありますが、いい位置からスタートできるので、ポイントをしっかりと獲得したいと思います」

ベルトラン・バゲット選手(5番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「今朝はタイヤのウォームアップに問題を抱えていたので、それを考えれば予選ではいい結果を残せたと思います。多少アンダーステアの傾向はありますが、マシンのフィーリングはとても良好です。ここまでマシンを改良してくれたチーム、Honda、ダンロップにお礼を申し上げます。明日も今日と似たコンディションであれば、いいレースができるでしょう。今シーズン前半は不運続きでいい結果が残せなかったので、明日はトラブルやアクシデントに遭わないように気をつけて、いい成績を残したいと思います」

塚越広大選手(8番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「朝から思ったようなマシンバランスではなかったのですが、そこからチームと相談していく中で、いいバランスにすることができていたので、しっかりとアタックすればQ1は突破できるという自信はありました。個人的にもオートポリスでは調子がよく、しっかりとQ1突破を果たすことができました。ただ、公式練習時の赤旗中断の影響で、武藤選手が走行する時間が少なかったので、武藤選手はタフな予選を強いられてしまいました。マシン自体は調子がいいので、2人でしっかり走って第3戦タイのような追い上げをして、優勝を目指します」

武藤英紀選手(8番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「マシンの状態はいいのですが、性能を引き出せませんでした。公式練習でほとんど乗ることができず、もし新品タイヤを履いてから予選に臨めていたら少しは結果が違ったとは思いますが、自分が一周をまとめきれなかったこともあるので、仕方がないです。ただ、明日は追い上げができると思うので、いい順位でフィニッシュできるようがんばります」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ 1'32.835
2 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 1'33.000
3 1 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ 1'33.181
4 24 D'station ADVAN GT-R 佐々木大樹/M.クルム 1'33.564
5 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'33.644
6 19 WedsSport ADVAN RC F 脇阪寿一/関口雄飛 1'33.883
 
8 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'34.033
11 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'34.291
12 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'34.425
13 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'34.440
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 2 シンティアム・アップル・ロータス 高橋一穂/加藤寛規 1'43.001
2 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一 1'43.002
3 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'43.431
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝 1'43.832
5 0 グッドスマイル 初音ミク SLS 谷口信輝/片岡龍也 1'44.459
6 25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允 1'44.483