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SUPER GT

round 04

SCHEDULE

August 8 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 4

日本富士スピードウェイ

#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)が今季ベストとなる2番グリッドを獲得
#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)はGT300クラスのポールポジションを獲得

2015年8月8日(土)・予選  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  天候:曇り  気温:28℃(14:15時点)
路面温度:35℃(14:15時点)  コースコンディション:ドライ

8月8日(土)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第4戦「FUJI GT300km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。

  • #8 ARTA NSX CONCEPT-GT#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
  • #8 ARTA NSX CONCEPT-GT#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
  • #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • #64 Epson NSX CONCEPT-GT#64 Epson NSX CONCEPT-GT
  • #55 ARTA CR-Z GT#55 ARTA CR-Z GT

この日の富士スピードウェイ周辺は、上空が薄い雲で覆われたため、強烈な日差しが照りつけることはありませんでしたが、それでも日中はやや蒸し暑く感じられる1日となりました。

本日のスケジュールは、午前8時50分から1時間45分間にわたって公式練習を行ったあと、午後2時15分からノックアウト方式の公式予選を行います。

午前中に行われた公式練習では、1分29秒972を記録して8番手になった#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)がHonda勢のトップで、以下、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)は10番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)は11番手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)は12番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)は14番手となりました。

公式予選は、GT500クラスに参戦する15台すべてが出走するQ1と、このQ1でトップ8のタイムを残したチームが出走するQ2の2段階で行われるノックアウト方式となります。このうち、トップ8のスターティンググリッドはQ2の結果によって決定し、9番手から15番手までのグリッドはQ1で記録されたタイムによって決定します。

Q1を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは野尻選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは越選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはバゲット選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは山本選手です。

15分間で行われたQ1は、GT300のQ1で赤旗中断があった影響で、スタート時間は当初の予定より8分遅く、14時43分から行われました。予選が始まって最初の6分ほどは、コースコンディションの改善を待って1台も出走しませんでしたが、その後、ライバル勢の3台がコースイン。さらに7分を経過するとHonda勢の#8 ARTA NSX CONCEPT-GT、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの3台がタイムアタックを開始し、残り6分間となるまでに全車がコースインしました。

ここでは#8 ARTA NSX CONCEPT-GTに乗る松浦選手が1分28秒952をマークして2番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTに乗る小暮選手は1分29秒108で5番手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに乗る山本選手は1分29秒183で7番手となり、いずれもQ2進出を決めました。

一方、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは13番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは14番手となり、この段階で決勝レースでのスターティンググリッドが確定しました。

続いて12分間で行われるQ2を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは松浦選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはターベイ選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは伊沢選手が務めます。

ここでは残り8分を切ったところで#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTに乗るターベイ選手がいち早くコースイン。続いて#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢選手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTの松浦選手もタイムアタックを開始しました。

セッション終盤、松浦選手は1分28秒733をマークして2番手となります。その後、このタイムを上回るドライバーが現れなかったため、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは2番手でQ2を終了。そして#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTに乗るターベイ選手は1分28秒910で5番手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに乗る伊沢選手は1分29秒431で7番手となりました。

この結果、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは2番グリッド、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは5番グリッド、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは7番グリッド、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは13番グリッド、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは14番グリッドから明日の決勝レースに挑むことが決まりました。

一方、GT300クラスに参戦している#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、小林選手がQ1を首位で通過したのに続き、Q2に臨んだ高木選手もトップタイムを記録し、ポールポジションを獲得しました。

9日(日)は、午前9時35分から30分間にわたってフリー走行を行ったあと、66周、300kmで競われる決勝レースが午後3時にスタートします。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが2番グリッドを獲得してくれて、うれしく思っています。今朝の公式練習でHonda勢は上位に食い込めませんでしたが、予選までにマシンのバランスを改善するなどした結果、3台のNSX CONCEPT‐GTがQ2に進出できました。これは今シーズン初めての成果です。特に#8 ARTA NSX CONCEPT-GTはフィーリングがよかったようで、これが2番グリッドの獲得に結びつきました。NSX CONCEPT‐GTはロングランでも安定したペースで走れることが確認できているので、明日も優勝を目標に全力でレースに挑みます。引き続きのご声援をよろしくお願い申し上げます」

松浦孝亮(2番手 #8 ARTA NSX CONCEPT-GT)
「前戦のタイ、そして菅生のテストと不調が続いたので、菅生のテスト後にはマシンをすべてバラし、不具合を確認しました。それをチームのみんなが直し、研究所の皆さんも協力してくれたので、あるべきところに戻ってくることができました。チーム、Honda、それぞれのクルーたちがすごくがんばってくれたので、感謝しています。明日はライバルも強そうですが、表彰台獲得を狙いたいです」

野尻智紀(2番手 #8 ARTA NSX CONCEPT-GT)
「午前中から調子は悪くなく、予選に向けて何をすればよいのか、明確なものがありました。それをどのようなアプローチで実行するかをチームでミーティングしたことが、よい結果になりました。ただ、Q1もQ2も#38 ZENT CERUMO RC Fに負けているので、どの部分が負けているのかを明確にし、作戦を立てて明日につなげたいと思います。明日はよいポジションからスタートできますが、作戦面も含めてトータルで考えないとSUPER GTでは勝てないので、いろいろなことを想定し、最後は一番高いところに立ちたいです」

小暮卓史(5番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「レース前はより厳しい戦いを予想していましたが、僕が5番手でQ1突破し、ターベイ選手もがんばって5番手に入りました。明日はよい位置からのスタートなので、チャンスはあると思います。マシンについては、まだまだ手をつけたい部分はありますが、確実に進歩しています。明日はタイヤの使い方とピット作業がポイントになるかと思います。レースになればドライバーのがんばりしかないので、表彰台を目指してベストを尽くします」

オリバー・ターベイ(5番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「よい予選を戦うことができました。私自身、富士のレースを戦うのは5月に続いて2度目なので、自信を持てるようになりましたし、4戦目を迎えてSUPER GTの予選にもだいぶ慣れました。チーム、エンジニア、また研究所の努力により、マシンのフィーリングも5月のときよりよくなっています。ロングランのペースにも自信があるので、明日は表彰台を目指して戦います」

山本尚貴(7番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「フリー走行に比べると、マシンとタイヤのフィーリングが改善していました。我々が目指しているのはトップなので、悔しさはありますが、今シーズンはQ2進出が初めてなので、悪い流れを断ち切れている感じがあります。あとは決勝に向けて伊沢選手と共にしっかりとマシンを仕上げ、ポジションを上げることに全力を尽くしたいと思います」

伊沢拓也(7番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「山本選手がQ1を突破してくれて、今シーズン初めてQ2進出できました。自分の担当したQ2では、順位はQ1と一緒の7番手でしたが、自分として納得できるタイムではなかったので、何とか明日取り戻したいです」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 1'28.579
2 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'28.733
3 36 PETRONAS TOM'S RC F 伊藤大輔/J.ロシター 1'28.796
4 39 DENSO KOBELCO SARD RC F 平手晃平/H.コバライネン 1'28.804
5 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'28.910
6 24 D'station ADVAN GT-R 佐々木大樹/M.クルム 1'29.124
 
7 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'29.431
13 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'29.386
14 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'29.613
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'37.975
2 65 LEON SLS 黒澤治樹/蒲生尚弥 1'38.020
3 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀/中山雄一 1'38.092
4 7 Studie BMW Z4 J.ミューラー/荒聖治 1'38.110
5 0 グッドスマイル 初音ミク SLS 谷口信輝/片岡龍也 1'38.153
6 25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允 1'38.155