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April 18 2015, QUALIFIYING 2015 Japanese Championship SUPER FORMULA Round1
鈴鹿サーキット
2015年4月18日(土)・予選 会場:鈴鹿サーキット(5.807km) 天候:晴れ 気温:19℃(14:00時点)
路面温度:27℃(14:00時点) コースコンディション:ドライ 観客:2万3000人(主催者発表)
4月18日(土)、三重県の鈴鹿サーキットにおいて、2015年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ開幕戦の公式予選が開催されました。
今シーズンのスーパーフォーミュラ シリーズは、昨年同様にダラーラ社(イタリア)製の「SF14」シャシーと、NRE(Nippon Racing Engine)と呼ばれる新規格に基づいた排気量2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-414E」を使用します。今年のNRE規格は瞬間最大燃料流量を制限する燃料リストリクターの数値が100kg/hから95kg/hとなり、より厳しい条件で戦うことになりました。しかし、Hondaはシーズンオフに「HR414E」を大幅に進化させ、開幕前テストで新エンジンを走らせた各選手は大きな手応えを感じていました。
Hondaエンジンでレースに挑むドライバーは、#10 塚越広大選手(REAL RACING)、昨年はヨーロッパでGP2選手権を戦っていた#11 伊沢拓也選手(REAL RACING)、一昨年のシリーズチャンピオンである#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)、#34 小暮卓史選手(DRAGO CORSE)、昨シーズン、ルーキーながら初優勝を記録した#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、F1に参戦した経験を持つ#41ナレイン・カーティケヤン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#64 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)、#65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)選手の8名です。
本日の鈴鹿サーキットは快晴となり、気温も路面温度も上昇する中で午後1時50分からノックアウト方式による予選のQ1が始まりました。Q1では上位14台が次のステージに進むことができますが、フリー走行に続きトップタイムを記録した#16 山本選手を筆頭に#40 野尻選手、#34小暮選手、#41カーティケヤン選手が1-4位を独占しました。さらに#10塚越選手、#11伊沢選手、#64中嶋選手の計7名がQ2へ進出しました。
上位8台が最終セッションに進出するQ2では、#41カーティケヤン選手がトップタイムを記録し、続く#40 野尻選手、#16山本選手とともに1-3番手を独占してQ3へ進出しました。
最終セッションとなるQ3では、終盤に発生したクラッシュにより赤旗が提示されました。この結果、残り時間3分から再開されることになり、全車両がラスト1周のタイムアタックに挑むこととなりました。この状況でも#16山本選手は力強い走りを見せ、1分38秒585のトップタイムで見事にポールポジションを獲得しました。さらに38秒台を記録した#41カーティケヤン選手が2番手に続き、Hondaエンジンがフロントローから決勝レースを迎えることとなりました。
以下、#40野尻選手が7番手、#10 塚越選手が11番手、#11 伊沢選手が12番手、#34 小暮選手が13番手、#64 中嶋選手が14番手、#65 バゲット選手が17番グリッドを獲得しています。
43周で競われる決勝レースは、4月19日(日)の午後3時にスタートが切られます。
佐伯昌浩|「HR-414E」開発責任者
「まずは、開幕戦の予選で結果を出すことができてホッとしています。今回のエンジンは『チームとドライバーが扱いやすいエンジン』をテーマに開発を進めてきました。昨年の仕様より信頼性を高めながらパワーバンドを拡げ、ドライバビリティーの向上とギアレシオのセッティング範囲を拡大することができました。ドライバーからも『さらに扱いやすくなった』と高い評価を得ています。予選では山本選手、カーティケヤン選手、野尻選手がQ3に進出しましたが、ほかのHondaドライバー達もタイムは接近していますので、決勝での活躍を期待しています。明日は雨の可能性がありますが、事前テストでウエット路面を経験していますし、扱いやすいトルク特性に仕上げているので、自信を持って決勝に臨みます」
山本尚貴選手(ポールポジション #16 TEAM 無限)
「Hondaのホームコースでポールポジションを獲得することができて大変うれしいです。初めて2015年仕様のエンジンを使いました。昨年に比べてドライバビリティーを含め、大きく進歩していることは確認できました。ただ、細かい部分ではまだ好みに完全に適合しているとはいえないので、改良が進めばさらに戦闘力があるマシンになると思います。今回はエンジン開発スタッフの努力に加え、チームが車体を含めていいマシンに仕上げてくれたからこそ、ドライバーとしていい仕事ができたのだなと思っています。明日は天候の行方も含めて、しっかり戦略を立てながら運も味方に付けて勝ちたいです」
ナレイン・カーティケヤン選手(2番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「エンジンに関して言えば、冬のテスト段階から非常にすばらしい開発をしてきたのだなと実感しています。リストリクターが絞られたので直接の比較はできませんが、昨年バージョンとそん色ない性能を発揮していると思います。また、チームも大変いいマシンを仕上げてくれました。おかげでQ2ではすばらしい結果が出せました。Q3では赤旗でリズムが狂ってしまったこともあって十分なグリップが得られず苦労しましたが、好結果が得られて満足です。決勝も大いに期待しています」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 16 | 山本尚貴 | Honda | 1'38.585 |
2 | 41 | ナレイン・カーティケヤン | Honda | 1'38.870 |
3 | 2 | A.ロッテラー | トヨタ | 1'39.053 |
4 | 38 | 石浦宏明 | トヨタ | 1'39.060 |
5 | 1 | 中嶋一貴 | トヨタ | 1'39.080 |
6 | 19 | J.P.デ・オリベイラ | トヨタ | 1'39.290 |
7 | 40 | 野尻智紀 | Honda | 1'39.816 |
11 | 10 | 塚越広大 | Honda | 1'39.325 |
12 | 11 | 伊沢拓也 | Honda | 1'39.410 |
13 | 34 | 小暮卓史 | Honda | 1'39.419 |
14 | 64 | 中嶋大祐 | Honda | 1'39.963 |
17 | 65 | ベルトラン・バゲット | Honda | 1'40.304 |