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全日本選手権スーパーフォーミュラ

round 04

SCHEDULE

August 23 2014, QUALIFIYING Japanese Championship SUPER FORMULA Series Round 4

日本ツインリンクもてぎ

#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手でフロントローを獲得
#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)はQ3に進出するも、マシントラブルでタイムアタックならず

2014年8月23日(土)・予選  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  天候:曇り、ときどき晴れ  気温:32℃(13:15時点)
路面温度:38℃(13:15時点)  コースコンディション:ドライ  観客:1万人(主催者発表)

8月23日(土)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2014年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第4戦の公式予選が開催されました。

  • 野尻智紀選手野尻智紀選手
  • 野尻智紀選手野尻智紀選手
  • 武藤英紀選手武藤英紀選手
  • ヴィタントニオ・リウッツィ選手ヴィタントニオ・リウッツィ選手
  • 中嶋大祐選手中嶋大祐選手
  • 小暮卓史選手小暮卓史選手
  • 塚越広大選手塚越広大選手

スーパーフォーミュラ シリーズでは、一人のドライバーにつき、年間2基のエンジンの使用が認められています。そのためHondaは、全8戦で競われるシーズンの折り返し地点に当たる本大会で、シーズン後半に向けた新仕様のエンジンを投入。これは、燃焼の改善を目指してハードウエアやソフトウエアに改良を施したもので、22日(金)に行われたテスト走行では、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の2番手を筆頭に、#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)が3番手、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手と、Hondaエンジンで戦う3人のドライバーが、トップ4に食い込む活躍をみせました。

予選が行われた土曜日は薄曇りで、時折り日差しが降り注ぐ空模様となりました。日中の最高気温は32℃で、しかも湿度が高いため、蒸し暑い一日となりました。

予選日は、午前8時30分から1時間にわたってフリー走行を行ったあと、ノックアウト方式の予選が午後1時15分に始まるというスケジュールでした。

午前のフリー走行では、1分33秒072の好タイムを早い段階でマークした#40 野尻選手が、セッション終盤までトップの座をキープ。その後、セッションの残りが6分ほどになると、各チームはニュータイヤに履き替え、予選を見据えた本格的なタイムアタックを開始しました。

この結果、1分32秒856を記録した#40 野尻選手が4番手に入り、Honda勢の最上位となりました。これに続いたのは#41 武藤選手の5番手で、さらに#1 山本選手が8番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が11番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が14番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)が15番手、#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)が16番手、#2 中山友貴選手(TEAM 無限)が18番手となりました。

全19台が参加する公式予選のQ1は、午後1時15分から20分間にわたって行われました。ここでは#1 山本選手が1分32秒688のコースレコードを記録してトップに立ちました。さらに、#40 野尻選手が1分32秒829をマークし、2番手につけます。以下のHonda勢は、#11 リウッツィ選手が11番手、#41 武藤選手が12番手、#31 中嶋選手が14番手となり、以上5名のドライバーが、14台で競われるQ2への進出を決めました。一方、#32 小暮選手は15番手、#10 塚越選手は16番手、#2 中山選手は19番手で予選を終えました。

7分間で競われるQ2は、午後1時45分に始まりましたが、各ドライバーがタイムアタックを開始したセッション終盤にライバル陣営の1台がスピン。このマシンを回収するため、セッションは6分33秒にわたり赤旗中断とされました。このとき、セッション終了までは1分30秒ほどでしたが、まだタイムアタックを行っていないドライバーが多数残っていたことから、残り時間を3分間としてセッションが再開されました。

ここでは#40 野尻選手が1分32秒730を記録してトップに立ったほか、#1 山本選手が1分32秒851で3番手となり、Q3進出を決めました。#41 武藤選手は9番手、#11 リウッツィ選手は12番手、#31 中嶋選手は13番手となり、最終セッション進出を逃しました。

Q3は午後2時10分にスタートしました。ここで早めにアタックを開始した#40 野尻選手は、1分32秒485のコースレコードをマーク。自己最高位となる、予選2番手でのフロントローを獲得しました。一方、セッション終盤にコースインした#1 山本選手は、サスペンションに細かなトラブルが発生。アタックを開始する直前に、安全を考慮してスロー走行のままピットに戻り、Q3を終えました。

予選終了後、#1 山本選手と#2 中山選手、そしてライバルのマシン3台に車両規定違反の裁定が下され、3人の予選タイムが抹消されることになりました。そのためHonda勢は、 #41 武藤選手が7番グリッド、#11 リウッツィ選手が10番グリッド、#31 中嶋選手が11番グリッド、#32 小暮選手が13番グリッド、#10 塚越選手が14番グリッドから決勝を迎えることになりました。

24日(日)は、午前8時50分から30分間のフリー走行を行ったあと、午後3時に、52周の決勝レースのスタートが切られます。

コメント

佐伯昌浩(Masahiro Saiki) | 「HR-414E」 開発責任者
「今回投入したエンジンは、燃焼系を徹底的に見直して開発したもので、マッピングや細かい部品を変更しました。また、本大会から第6戦までの3レースでは、燃料の流入規制が通常の100kg/hから90kg/hに変更されます。これは、コース特性や真夏の暑さを考慮したものですが、この変更への対応も入念に行いました。幸い、ドライバーからも高い評価を受けています。山本選手はポールポジションを獲得できたかもしれないので、今日の結果は残念でした。武藤選手も、今朝までは非常に好調だったので、意外な結果でした。ただし、これでシーズン後半に向けていいスタートが切れたと考えています」

野尻智紀選手(2番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「マシンはサーキットに持ち込んだときからすごく好調でした。また、自分自身もターボエンジンにあったドライビングについてしっかり研究したので、その成果を出すことができたと考えています。スーパーフォーミュラは参戦1年目ですが、今回は本当にマシンの調子がいいので、ポールポジションの獲得を狙っていました。ですから、2番手という結果を聞いたときにはすごく悔しいと思いました。ただし、チームがすばらしいシャシーを用意してくれて、Hondaがいいエンジンを開発してくれたので、明日もトップ争いを繰り広げ、どん欲に表彰台を狙っていきたいです」

武藤英紀選手(7番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「昨日から今日の午前にかけてはかなり順調でしたが、予選ではマシンのバランスが変わってしまい、結果的にはそれにうまく対応することができず、思うような成績を残せませんでした。自分としては、もう少しいけると思っていましたし、ミスもしていなかったので残念です。とはいえ、前戦までのことを考えれば、ずっといいポジションからスタートできるので、明日はポイントの獲得を目標にして、着実にレースを戦っていきたいと思います」

山本尚貴選手(#1 TEAM 無限)
「今回は残念な結果となりましたが、それまではかなり順調で、強い手応えを得ていました。ただ、予選までにもう一段階レベルを上げなければ、ポールポジションは少し難しいと思っていました。幸い、予選が始まるとレベルアップしていることが分かりましたし、Q1、Q2でもしっかり結果を残せました。ただし、Q3ではサスペンション周りにトラブルが発生したため、アタックの直前でしたが取りやめることにしました。明日の決勝に出場できるのであれば、どこまでポジションを上げられるか分かりませんが、全力を尽くして走ります」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
119J.P.デ・オリベイラトヨタ1'32.321
240野尻智紀Honda1'32.485
38L.デュバルトヨタ1'32.706
438石浦宏明トヨタ1'32.772
537中嶋一貴トヨタ1'32.792
636A.カルダレッリトヨタ1'33.164
 
741武藤英紀Honda1'33.341
1011ヴィタントニオ・リウッツィHonda1'33.436
1131中嶋大祐Honda1'33.611
1332小暮卓史Honda1'33.996
1410塚越広大Honda1'34.093
DIS1山本尚貴Honda-
DIS2中山友貴Honda-