ROUND 13

カタールカタール ロサイル・インターナショナル・サーキット 2017.11.04(土)・WSB 決勝

第13戦 カタール

最終戦カタール大会でガニエがポイントを獲得

2017年11月3日(金)~4日(土)  会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット 天候:晴れ
気温:29℃  コースコンディション:ドライ

2017年シーズンの最終戦となるカタール大会が、11月2日(木)から4日(土)までの3日間、ドーハ郊外のロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されました。カタール大会は05年に初めて開催され、09年まで続きました。その後、4年間はカレンダーから外れましたが、14年にカレンダーに復帰。以来、MotoGPと同様に、ナイトセッション、ナイトレースとして行われています。

Red Bull Honda World Superbike Teamは、今シーズン、ニッキー・ヘイデン、ステファン・ブラドルという経験と実績ある2人のライダーを迎え、シーズンをスタートしました。しかし、ヘイデンが5月に交通事故で亡くなり、ブラドルも第10戦ポルトガル大会のレース1で転倒した際に右手首を負傷。ケガのためにシーズン終盤戦を欠場することになりました。

その影響により、今大会は、今シーズン4戦目の代役参戦となったダビデ・ジュリアーノ、そしてジェイク・ガニエが出場しました。

最終戦を迎えたジュリアーノは、「私たちが思っていた以上にハードなレースだった前戦へレスを終えて、カタールでは、いいレースができるようにモチベーションを高めています。ロサイルはヨーロッパのサーキットと比べて全く違うサーキット。そしてナイトレースと、なにもかもが独特なレースなので、楽しみにしています。私たちはこのトラックでできるだけポジティブな結果をチームに持ち帰りたいと思っています」と大会に向けての意気込みを語りました。

ジュリアーノは、電子制御の新しいセッティングにトライしたフリー走行で16番手、予選では15番手となり、金曜日夜の決勝レース1を迎えました。レースでは好スタートを切ったジュリアーノですが、マシンにトラブルを抱え、5周を終えてピットに戻った後にリタイア。土曜日の夜に行われた決勝レース2は、体調不良のために欠場することになりました。

3戦目の代役出場となったガニエは、「またスーパーバイクに出場できることになり、わくわくしています。HondaとTen Kateには、再びすばらしい機会を与えてくれたことに感謝しています。前回出場した第11戦フランス大会ではたくさんのことを学ぶことができました。カタールは自分にとって初めてのトラックになりますが、今回もいろいろと学びたいです」とレースへの抱負を語りました。

ガニエは、初めて経験するサーキットの攻略と、ナイトセッションに慣れるために多くの時間を費やし、フリー走行では17番手、予選では18番手とやや苦戦しましたが、セッションをこなすたびに着実に前進。決勝では、金曜日のレース1、土曜日のレース2ともに12位でフィニッシュし、今季ベストリザルトタイ記録でシーズン最終戦を終えました。代役出場で3戦を経験したガニエの来季の活躍が期待されます。

コメント

ジェイク・ガニエ(スーパーバイク 12位/12位)
ジェイク・ガニエ レース1後のコメント
「午前中のフリープラクティス3では大きく前進できました。フィーリングはとてもよかったです。でもスーパーポール1でいくつかミスをしてしまい、予選ではあまりいいポジションを獲得できませんでした。決勝レースではいいスタートを切ることができましたが、集団に飲み込まれました。そのあと、数人をパスしましたが、ほかのライダーのマシンから煙が上がり、スローダウンせざるを得ませんでした。そのため、前方の集団と離れてしまいました。9周目でグリップがなくなり始めたので、後半は思ったようにプッシュできませんでした。12位はそれほど悪くはない結果ですが、レース2へ向けてどこを調整したらいいかというアイディアはあります。明日はもっと速く走れることを願っています」

レース2後のコメント
「ウォームアップで前進できてうれしいです。フロントエンドの感触がよくなり、リアグリップもよくなりました。レースのスタートはかなりよかったですが、残念ながら2コーナーでアウトサイドを走ってしまい、順位をいくつか落としてしまいました。そのために数秒遅れてしまいました。前のライダーたちについていって、もっといいポジションのバトルができると思っていたので残念です。でもレースウイークを通してかなり前進できたので満足しています。多くを学ぶことができました。今大会もレースに呼んでくれたチームと、Hondaに感謝したいです」

ダビデ・ジュリアーノ(スーパーバイク リタイア/欠場)
ダビデ・ジュリアーノ レース1後のコメント
「スタートはよかったです。13番手まで上がりましたが、そのあとすぐにシフトに問題が出始めたので、ピットに戻らざるを得なくなりました。チームは今、原因を探しています。スーパーポール1で前進できていたので、とても残念でした。シーズンを締めくくるためにもいい結果が必要なので、立て直して、最後のレースに向けて準備を整えたいです」

レース2後のコメント
「今シーズン最後のレースに参戦できませんでした。残念ながら胃腸炎でここ数日消耗しており、今日は戦えるような状態ではありませんでした。今年、スーパーバイクのパドックに戻れる機会を与えてくれたHondaとチームに感謝したいです。このようなすばらしいチームと仕事ができたことはとてもうれしいことです。みんなすばらしい仕事をしてくれたし、ロナルドはチームをすばらしいチームにまとめてくれました。みんなにとって今年は厳しい一年でしたが、近いうちに状況がよくなっていくと思っています。ここ数ラウンドは一緒にいい仕事ができたと思います。今後、いい方向へ進むことを願っています」

WSB リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1733'41.021
27C.デイビスドゥカティ17+4.944
333M.メランドリドゥカティ17+10.405
450E.ラバティアプリリア17+12.052
532L.サバドーリアプリリア17+12.339
666T.サイクスカワサキ17+15.587
 
1245ジェイク・ガニエHonda17+38.237
RT34ダビデ・ジュリアーノHonda5+12Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1733'39.718
27C.デイビスドゥカティ17+1.961
322A.ローズヤマハ17+4.185
460M.ファン・デル・マークヤマハ17+5.843
512X.フォレスドゥカティ17+8.987
633M.メランドリドゥカティ17+14.675
 
1245ジェイク・ガニエHonda17+32.656

WSB ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
11J.レイカワサキ556
27C.デイビスドゥカティ403
366T.サイクスカワサキ373
433M.メランドリドゥカティ327
522A.ローズヤマハ242
660M.ファン・デル・マークヤマハ223
 
146ステファン・ブラドルHonda67
1769ニッキー・ヘイデンHonda40
2445ジェイク・ガニエHonda14
2634ダビデ・ジュリアーノHonda13
2972高橋巧Honda8

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ599
2ドゥカティ520
3ヤマハ308
4アプリリア213
5BMW187
6MVアグスタ168
7Honda113

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ジェイク・ガニエ

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ダビデ・ジュリアーノ

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