ROUND 04

オランダオランダ TTサーキット・アッセン 2017.04.30(日)・WSB 決勝

第4戦 オランダ

ブラドル、ヘイデンともに3レース連続でトップ10フィニッシュを果たす

2017年4月29日(土)~30日(日)  会場:TTサーキット・アッセン  天候:29日/曇りときどき晴れ、30日/晴れ
気温:29日/10℃、30日/16℃  コースコンディション:ドライ  観客:2万7848人(3日間:5万4178人)

第4戦オランダ大会が、4月28日から30日までの3日間、TTサーキット・アッセンで開催されました。オランダ大会は、1992年にスタートして今年で26回目。オーストラリア大会が開催されるフィリップアイランドの27回に続く開催数となっています。アッセンは、Red Bull Honda World Superbike Teamの本拠地。地元ファンの声援の中で大会を迎えました。

アッセンは雨の多いサーキットですが、今年は3日間を通じてドライコンディションで走行することができました。金曜日は晴れ、土曜日は雲の多い一日でしたが、日曜日は再び青空が広がり、絶好のコンディションとなりました。

今季初表彰台、初優勝に闘志を燃やすニッキー・ヘイデン(Red Bull Honda World Superbike Team)は、第4戦オランダ大会を前に、こう語っていました。「アッセンは長い歴史を誇り、チームにとってもホームレースになる。ここは、とても速くて流れるようなトラックで、勝負所は最後のシケイン。これまでたくさんのレースの勝敗を決めてきた。とにかく、ここは大好きなサーキット。待ちきれない」

その言葉通り、アッセンではMotoGPで優勝しています。そして、スーパーバイク世界選手権(WSB)でも、昨年、アッセンで初表彰台を獲得しました。今年もシーズン初の表彰台に闘志を燃やしました。

しかし、金曜日のフリー走行では14番手。セットアップに多くの時間を費やしたことで、ダイレクトでの「SP2」進出を逃しました。そのため土曜日は「SP1」から予選に挑み、セッション2番手タイムで「SP2」に進出して10番グリッドを獲得しました。そして土曜日に行われた第1レースでは、10番グリッドから追い上げのレースに挑みましたが、思うようにペースを上げられず14位という残念な結果でした。

第1レースの結果を受けて、日曜日の第2レースは、フロントのセッティングを変更しました。これが功を奏してペースを改善することに成功しました。表彰台争いには届きませんでしたが、その後方の5位争いのグループに加わり9位でフィニッシュしました。これで第2戦タイ大会から3戦連続のシングルフィニッシュを達成。まだまだ満足のいく結果ではありませんが、着実に前進することに成功しました。

チームメートのステファン・ブラドルは、予選は16番手と大きく遅れましたが、第1レースでは今季ベストの6位でフィニッシュ。大きく前進することに成功しました。しかし、日曜日の第2レースでは、フロントのセッティングを変更したことが裏目に出てペースを上げられず10位。土曜日より気温も路面温度も上がったことがセットアップを難しいものにしました。

ブラドルもヘイデン同様、第2戦タイ大会から3戦連続でシングルフィニッシュを達成。第1レースでは、今季ベストの6位でフィニッシュしたことで、次戦への期待が膨らみました。

コメント

ニッキー・ヘイデン(スーパーバイク 14位/9位)
ニッキー・ヘイデン レース1後のコメント
「予選で何度かいいタイムをマークすることができました。その結果、スーパーポール2に進むことができました。金曜日のフリー走行は、納得のいくタイムではありませんが、レースタイヤで周回を続けたことが、今日の予選、決勝に生きることになりました。今日はとてもいいスタートを切ることができ、最後まで完走することに集中しました。思うような結果は残せませんでしたが、明日はもっといいリザルトを得られると思います」
 
レース2後のコメント
「昨日に比べて、ずっといいレースでした。スタートはよかったし、何人かのライダーとバトルができました。今シーズンの中では、とてもいいレースができたと思います。今日は風が強く、厳しい走りを強いられました。今日の課題はフロントタイヤの消耗でした。後半もタイヤライフをキープできるようなセットアップが必要です。今大会は金曜日にセットアップをまとめることができなかったことが残念でした。それが結果としてレースを厳しいものにしましたが、全力を尽くしてくれたチームスタッフに感謝します」

ステファン・ブラドル(スーパーバイク 6位/10位)
ステファン・ブラドル レース1後のコメント
「今日のレース結果にはとても満足しています。私にとって、チームにとって、そして関係するすべての人にとって、この結果はとても重要なものでした。予選まで厳しい状況が続き、16番グリッドから決勝に挑まなければなりませんでした。正直、こんな結果は予想していませんでした。今日はすばらしいスタートを切ることができました。序盤の2、3周は少しでもポジションを上げようと全力を尽くしました。今日はスペアマシンで決勝に挑みましたが、とてもフィーリングはよかったです。レース終盤までタイヤをキープすることもできました。6位になれたことで、明日はフロントローからスタートすることができるのでうれしいです。いいレースができることを願っています」
 
レース2後のコメント
「今日はとても残念な結果でした。序盤からコーナーで苦労しました。コントロールが難しく、特に1コーナーをうまく走れずに、いいリズムを見いだすことができませんでした。フロントのセッティングを変更したのですが、それがよくありませんでした。レース終盤もペースは速くはありませんでしたが、いくつかのコーナーでその遅れをばん回することができました。次戦のイモラに向けて、今回の課題を解消しなければいけません」

WSB リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2133'37.082
266T.サイクスカワサキ21+4.501
333M.メランドリドゥカティ21+17.673
412X.フォレスドゥカティ21+22.569
532L.サバドーリアプリリア21+30.797
66ステファン・ブラドルHonda21+33.530
1469ニッキー・ヘイデンHonda21+50.016

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2133'48.345
266T.サイクスカワサキ21+0.025
37C.デイビスドゥカティ21+5.077
460M.ファン・デル・マークヤマハ21+8.739
522A.ローズヤマハ21+16.244
62L.キャミアMVアグスタ21+17.899
969ニッキー・ヘイデンHonda21+21.475
106ステファン・ブラドルHonda21+24.693

WSB ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
11J.レイカワサキ195
266T.サイクスカワサキ131
37C.デイビスドゥカティ111
433M.メランドリドゥカティ97
522A.ローズヤマハ76
660M.ファン・デル・マークヤマハ62
1169ニッキー・ヘイデンHonda36
126ステファン・ブラドルHonda35

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ195
2ドゥカティ153
3ヤマハ87
4BMW63
5アプリリア55
6MVアグスタ54
7Honda50

ランキング詳細


フォトギャラリー

ステファン・ブラドル(#6)

ステファン・ブラドル

ステファン・ブラドル(#6)

ステファン・ブラドル

ステファン・ブラドル

ステファン・ブラドル(#6)

ステファン・ブラドル

ステファン・ブラドル

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン

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