ROUND 03

アラゴンアラゴン モーターランド・アラゴン 2017.04.02(日)・WSB 決勝

第3戦 アラゴン

ブラドルが9位/12位でランキングを上げる。ヘイデンは10位/リタイア

2017年4月1日(土)~2日(日)  会場:モーターランド・アラゴン  天候:1日/晴れときどき雨、2日/晴れ
気温:14℃  コースコンディション:ドライ/ウエット  観客:1万1234人(3日間:2万7720人)

3月31日(金)~4月2日(月)の3日間、第3戦アラゴン大会がモーターランド・アラゴンで開催されました。モーターランド・アラゴンは、バルセロナから約200kmに位置するアルカニス郊外にあり、2011年に初めて大会が開催され、今年で7回目を迎えます。

開幕戦オーストラリア大会は夏、第2戦タイ大会は熱帯の国と、序盤の2戦は暑い中で行われました。ヨーロッパに舞台を移したアラゴン大会は天候に恵まれましたが、連日14℃前後と思ったほど気温は上がらず、セットアップに苦労するレースとなりました。

ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)
ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)

ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)
ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)

序盤の2戦で、思うように結果を残せていないRed Bull Honda World Superbike Teamは、ヨーロッパラウンドからの巻き返しに向けて、フリー走行、予選とセットアップに集中しました。その結果、エンジンブレーキなど電子制御と、車体のセットアップが進み、フィーリングの改善に成功しました。さまざまなセットアップにトライしたことで、ニッキー・ヘイデンは10番グリッド、ステファン・ブラドルは11番グリッドでしたが、「気持ちよく乗れた」と手応えをアピール。決勝では追い上げのレースが期待されました。

快晴となった決勝では、両選手ともに予選での好感触を結果につなげることはできませんでした。ヘイデンは、セットアップの変更でよくなった部分とそうでない部分のフィーリングの違いに苦労して10位。その問題が解決したかに見えたレース2では、序盤でクラッチにトラブルが出て、レース中盤にリタイアとなりました。

ステファン・ブラドル(#6)、ニッキー・ヘイデン(#69)
ステファン・ブラドル(#6)、ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン
ニッキー・ヘイデン

ブラドルもセットアップはいい方向に進んだのですが、レース1はエンジンを載せ替えた影響でセッティングが合わない部分があり9位。その問題が解消、フィーリングも改善され、気合満点で挑んだレース2ですが、タイヤの選択が合わず、終盤にペースを落として12位という結果でした。

ヨーロッパラウンドの初戦は、フィーリングの向上を感じながらも、それをリザルトにつなげられない厳しい結果となりましたが、セットアップの方向性がしっかり見えてきたことを実感させるレースとなり、次戦からの戦いが注目されます。

コメント

ステファン・ブラドル(スーパーバイク 9位/12位) ステファン・ブラドル レース1後のコメント
「簡単な一日ではありませんでした。今日はラバティといいバトルができたし、今年になって初めていい走りができた手応えがありました。しかし、スーパーポール2のあとにエンジンを載せ替えたことで、セッティングが合わない部分がいくつか出て、それに苦労しました。レース1の課題はリアのグリップでした。これはとても重要な部分なので、レース2に向けて安定性にもっと取り組まなければなりません。レース2は、6番グリッドからのスタートになります。前方からのスタートだし、トップグループの走りを知るチャンスです。楽しみです」

レース2後のコメント
「期待していた結果を残せませんでした。これまでよりいいフィーリングを得るため、今日は前日と異なるセットアップでレースに挑みました。実際、ウォームアップではいい感じだったし、決勝もこの状態で行こうと決断しました。しかし、この変更で結果的に厳しい走りを強いられることになりました。予想以上にフロントタイヤが消耗してしまったことで、パフォーマンスを発揮できませんでした。最終ラップにはほとんどグリップがなく、(ローマン)ラモス(カワサキ)と(レオン)キャミア(MVアグスタ)から遅れました。ただ、これまでは電子制御とエンジンのテストに集中してきましたが、今日は初めて車体の調整に進めました。明日からのテストでさらにセットアップを進めていきたいです」

ニッキー・ヘイデン(スーパーバイク 10位/リタイア) ニッキー・ヘイデン レース1後のコメント
「スーパーポールでマシンはとてもいい状態になりました。とても快適だったしハッピーでした。レースタイヤで1分50秒台を出せて手応えをかなり得ました。しかし、予選タイヤでのアタックがうまくいかず10番手。思っていたようなグリッドは獲得できませんでした。その後に行われたレース1のスタートはよかったのですが、1コーナーの混雑の中でポジションを落としました。その後、いくつかのパートではすごくよかったですが、そうでないパートもあり、その部分で苦労しました。今日はユージン(ラバティ、アプリリア)とチームメートのステファン(ブラドル)とでグループを形成しました。その中のトップでフィニッシュできると思ったのですが、2人にわずかに届きませんでした。明日は違う結果を期待しています」

レース2後のコメント
「朝のウォームアップでマシンのセットアップを少し変えました。その結果、旋回性がよくなり気持ちよく走れるようになりました。そして決勝は、いいスタートで1周目に9番手までポジションを上げたのですが、2周目に入るとクラッチに問題が発生し、そのあと状態がどんどん悪くなり、11周目を終えてピットに戻ることを決断しました。残念です。今日は前進できませんでしたが、明日からのテストでいろいろとトライしてみたいです」

WSB リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1833'24.302
233M.メランドリドゥカティ18+4.058
366T.サイクスカワサキ18+7.512
422A.ローズヤマハ18+9.962
560M.ファン・デル・マークヤマハ18+12.302
681J.トーレスBMW18+18.995
96ステファン・ブラドルHonda18+27.488
1069ニッキー・ヘイデンHonda18+27.663

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
17C.デイビスドゥカティ1833'30.906
21J.レイカワサキ18+0.483
333M.メランドリドゥカティ18+2.479
466T.サイクスカワサキ18+10.562
560M.ファン・デル・マークヤマハ18+13.336
612X.フォレスドゥカティ18+16.951
126ステファン・ブラドルHonda18+25.829
RT69ニッキー・ヘイデンHonda11+7Laps

WSB ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
11J.レイカワサキ145
27C.デイビスドゥカティ95
366T.サイクスカワサキ91
433M.メランドリドゥカティ81
522A.ローズヤマハ65
6 60 M.ファン・デル・マーク ヤマハ49
1169ニッキー・ヘイデンHonda27
126ステファン・ブラドルHonda19

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ145
2ドゥカティ121
3ヤマハ74
4BMW51
5MVアグスタ38
6アプリリア36
7Honda33

ランキング詳細


フォトギャラリー

ステファン・ブラドル(#6)、ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)

ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)

ニッキー・ヘイデン(#69)、ステファン・ブラドル(#6)

ステファン・ブラドル

ステファン・ブラドル

ステファン・ブラドル(#6)

ステファン・ブラドル(#6)、ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)

ニッキー・ヘイデン(#69)

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