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October 4 2015, RACE FIM Superbike World Championship France
フランス
2015年10月4日(日)・決勝 会場:マニクール・サーキット 天候:雨のち曇り
気温:レース1/11℃、レース2/14℃ コースコンディション:ウエットのちドライ
第12戦フランス大会が、10月2日(金)〜4日(日)の3日間、パリの南、約200kmに位置するマニクール・サーキットで開催されました。前戦スペイン大会では、マイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Superbike Team)が、今季3度目の表彰台に立ちました。続くフランス大会は、後半戦に入って調子を上げているシルバン・ギュントーリ(Pata Honda World Superbike Team)がホーム大会を迎えることになり、チームの士気は高まるばかりでした。
今季初表彰台への期待が膨らむギュントーリを応援しようと、地元ファンが大勢駆けつけました。そして、2戦連続表彰台の期待が膨らむファン・デル・マークについても、オランダからサポーターが駆けつけました。
ギュントーリは、そんな期待に見事応えました。ウエットコンディションとなったレース1では、チャズ・デイビス(ドゥカティ)、レオン・ハスラム(アプリリア)、レオン・キャミア(MVアグスタ)、そしてチームメートのファン・デル・マークの5台で、3番手争いの集団を形成。そして、タイヤの消耗に苦しみ始め、全体のペースが落ち始めた中盤、レインタイヤにドライコンディションのセッティングでレースに挑んだというギュントーリがペースをキープ。3位争いの集団から抜け出し、ホーム大会で見事、今季初表彰台を獲得しました。
レース2では天候が回復。ところどころ青空がのぞき、完全なドライコンディションの中で行われました。ギュントーリはレース1同様、セカンドグループで健闘しますが、タイヤの選択が完ぺきではなく6位に終わりました。
ギュントーリはホーム大会を前に「マニクールは大好きなサーキット。過去3年、表彰台に立ち続けてきました。今年も当然、表彰台を狙います。マシンは、シーズン始めから見れば大きく前進していますし、後半戦はその進化を特に感じています。前回のヘレスでは、ファン・デル・マークが表彰台に立ちました。今回は自分も立ちたいです」と気合を入れていました。
そして、次第に乾いていくという、難しい路面コンディションの中で行われたレース1では、その走りを遺憾なく発揮することに成功して今季初表彰台を獲得。地元ファンの前で今季最高の走りをしたギュントーリは、満面の笑みを浮かべていました。
2戦連続となる表彰台を目指したファン・デル・マークは、両レースで4位になり、まずまずの結果を残しました。開幕前には「ヘレスの表彰台でマシンが改善されてきたことを証明できました。マニクールは大好き名サーキット。今回もがんばりたいです。スーパーバイクでマニクールを走るのは初めてですが、すごく楽しみです」と、意気込んでいました。
しかし、セッティングがうまく決まらず、ドライコンディションのフリー走行も、ウエットコンディションになった予選も、決勝日のウォームアップも、思うように走れませんでした。それが決勝では、セッティングの変更をしたことで見違えるような走りになり、路面コンディションを問わず、4位でチェッカーを受けました。最終戦カタール大会では、チームメートのギュントーリとともに、今季ベストリザルトを狙います。
スーパースポーツ世界選手権は、2戦ぶり今季2度目のポールポジションから決勝に挑んだパトリック・ジェイコブセン(CORE" Motorsport Thailand)が、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)とし烈な優勝争いを繰り広げ、今季2勝目を達成しました。今大会は、総合首位のソフォーグルがタイトルに王手。ジェイコブセンは決着を最終戦に持ち込もうと全力で挑みましたが、ソフォーグルが2位でフィニッシュ、最終戦カタール大会を残してチャンピオンが決まり、ジェイコブセンの総合2位も確定しました。
ジェイコブセンは、今シーズンの途中に現在のチームに移籍。マシンをCBR600RRにスイッチしました。以来、5レースを戦い、2勝を含む5戦連続で表彰台の獲得と、大活躍しました。
予選4番手のカイル・スミス(Pata Honda World Supersport Team)が5位。以下、ケビン・ヴァール(SMS Racing)が6位、ジノ・レイ(CIA Landlords Insurance Honda)が7位、マーチン・カルデナス(SMS Racing)が8位と続き、トップ10に5台のCBR600RR勢が名を連ねました。
今大会は、レース序盤にコース上にオイルが出たため、3周を終えて赤旗中断。19周のレースが11周に短縮されて行われました。
シルバン・ギュントーリ(スーパーバイク 3位/6位)
「レース1ではウエットコンディションというチャンスを生かし、今季初めての表彰台に立つことができました。ホーム大会でしたし、とてもうれしいレースです。レース2はドライコンディションになり6位でしたが、前日のドライセッションを考えれば、それほど悪い結果ではありません。前日よりもペースをよくするため、ドライコンディションで最後に走った、FP4で試したセットアップのうち、いくつかセットアップを変更しました。タイヤは長持ちすると思えるタイヤにしたのですが、トップグループのライダーたちは、異なるタイヤを選んでいました。大事なことは、両レースともに着実に走りきったということです。ホーム大会では表彰台に立ちたいと思っていました。チームのすばらしい仕事のおかげです。次戦カタール大会はシーズン最終戦。いい結果で終えたいです」
マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク 4位/4位)
「信じられない一日になりました。金曜日だけではなく、土曜日も問題を抱え、雨になったスーパーポールでもそれは変わりませんでした。そして、朝のウォームアップもウエットコンディションになり、本当にがっかりしたのですが、今回のようなリザルトを残せてとてもうれしいです。レース1はいいスタートが切れましたし、リスクを冒さないように走っていました。加速のアクセレーションで何度かミスをしましたが、マシンのフィーリングはとてもいいものでした。最終的に4位でフィニッシュできましたし、シルバンが3位でフィニッシュできたことも、とてもうれしいものでした。レース2は、ドライコンディションになったのでフロントのセッティングを変更しました。それがとてもよかったですし、スタートもよく、シルバンに追いつけました。そして、前を走るレオン(ハスラム)にも追いつき、2人の前でフィニッシュできました。今日はリアが大きくスライドしていました。その理由は分かりません。終盤はサイクスのペースが落ちていたため、全力でプッシュしました。最終的に届かず4位でしたが、今日の結果には満足しています」
パトリック・ジェイコブセン(スーパースポーツ 優勝)
「レースが始まって何周かして赤旗中断したときは、本当にがっかりしました。なぜなら、自分だけがスリックタイヤでスタートしていましたし、大きなギャップを築けると確信していたからです。そして、再開したレース2では、ケナンがとてもアグレッシブな走りになり、何度も抜かれましたが、最終的に優勝できました。今年は難しいシーズンでした。今のチームに移籍してからは、いつも表彰台に立てる戦いができるようになり、とてもよかったです。それを思うと、シーズン始めからこのチームで、CBR600RRで走れていたらと思います。きっと違う結果になっていたと思います」
カイル・スミス(スーパースポーツ 5位)
「最初のレースは、路面コンディションが最悪でした。ハーフウエットの状態でところどころにオイルが出ていたからです。まるでモトクロスコースを走っているような気分でした。当然のように赤旗中断となりましたが、再開したレースも序盤は同じようなコンディションでした。しかし、そういうコンディションを今日は楽しめました。マシンは常にスライドしていましたし、常に転びそうな感じでした。総合5位にポジションを上げてシーズンを終えるためにも、今日は完走しようとがんばりました。終盤、ロレンツォ・ザネッティ(MVアグスタ)に抜かれたのは残念でした」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 65 | J.レイ | カワサキ | 19 | 1'53.247 |
2 | 66 | T.サイクス | カワサキ | 19 | +4.711 |
3 | 1 | シルバン・ギュントーリ | Honda | 19 | +14.683 |
4 | 60 | マイケル・ファン・デル・マーク | Honda | 19 | +22.772 |
5 | 2 | L.キャミア | MVアグスタ | 19 | +30.136 |
6 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 19 | +31.528 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 65 | J.レイ | カワサキ | 21 | 1'38.500 |
2 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 21 | +2.848 |
3 | 66 | T.サイクス | カワサキ | 21 | +6.551 |
4 | 60 | マイケル・ファン・デル・マーク | Honda | 21 | +10.202 |
5 | 91 | L.ハスラム | アプリリア | 21 | +12.921 |
6 | 1 | シルバン・ギュントーリ | Honda | 21 | +19.885 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 99 | パトリック・ジェイコブセン | Honda | 11 | 1'43.569 |
2 | 54 | K.ソフォーグル | カワサキ | 11 | +3.910 |
3 | 14 | L.マヒアス | ヤマハ | 11 | +8.950 |
4 | 87 | L.ザネッティ | MVアグスタ | 11 | +22.021 |
5 | 111 | カイル・スミス | Honda | 11 | +22.958 |
6 | 19 | ケビン・ヴァール | Honda | 11 | +34.701 |
7 | 4 | ジノ・レイ | Honda | 11 | +43.995 |
8 | 36 | マーチン・カルデナス | Honda | 11 | +47.585 |
11 | 44 | ロベルト・ロルフォ | Honda | 11 | +57.270 |
13 | 41 | アイデン・ワグナー | Honda | 11 | +1'03.220 |
15 | 96 | ザビエル・ピンサヒ | Honda | 11 | +1'08.847 |
17 | 119 | ヤーノシュ・クロバック | Honda | 11 | +1'24.786 |
18 | 92 | ダビド・フアスズ | Honda | 11 | +1'24.904 |
19 | 68 | グレン・スコット | Honda | 11 | +1'25.498 |
22 | 10 | ナチョ・カレロ | Honda | 10 | +1Lap |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | J.レイ | カワサキ | 528 |
2 | C.デイビス | ドゥカティ | 383 |
3 | T.サイクス | カワサキ | 367 |
4 | L.ハスラム | アプリリア | 297 |
5 | J.トーレス | アプリリア | 222 |
6 | シルバン・ギュントーリ | Honda | 201 |
7 | マイケル・ファン・デル・マーク | Honda | 170 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | カワサキ | 563 |
2 | ドゥカティ | 438 |
3 | アプリリア | 345 |
4 | Honda | 249 |
5 | スズキ | 150 |
6 | BMW | 105 |
7 | MVアグスタ | 89 |
8 | EBR | 4 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | K.ソフォーグル | カワサキ | 213 |
2 | パトリック・ジェイコブセン | Honda | 185 |
3 | J.クルーゼル | MVアグスタ | 155 |
4 | L.ザネッティ | MVアグスタ | 142 |
5 | ジノ・レイ | Honda | 97 |
6 | カイル・スミス | Honda | 91 |
7 | ロベルト・ロルフォ | Honda | 79 |
11 | マーチン・カルデナス | Honda | 55 |
12 | ラタパーク・ウィライロー | Honda | 46 |
16 | リカルド・ルッソ | Honda | 31 |
17 | ケビン・ヴァール | Honda | 30 |
20 | アイデン・ワグナー | Honda | 13 |
21 | マルコス・ラミレス | Honda | 12 |
22 | ラタポン・ウィライロー | Honda | 11 |
25 | グレン・スコット | Honda | 8 |
27 | アンディ・リード | Honda | 6 |
30 | ルイジ・モルシアーノ | Honda | 2 |
31 | ザビエル・ピンサヒ | Honda | 1 |
32 | ヤーノシュ・クロバック | Honda | 1 |
33 | ミゲル・プライア | Honda | 1 |
34 | キーラン・クラーク | Honda | 1 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | カワサキ | 217 |
2 | MVアグスタ | 202 |
3 | Honda | 197 |
4 | ヤマハ | 77 |
5 | トライアンフ | 10 |