round 05

May 26 2013, RACE FIM Superbike World Championship Europe ヨーロッパ

SCHEDULE

レイが第1レースで4位、第2レースは11位。ハスラムは決勝を欠場

2013年5月26日(日)・決勝  会場:ドニントンパーク  天候:晴れ
気温:第1レース/15℃、第2レース/17℃  コースコンディション:ドライ  観客:2万8546人

ドニントンパークで開催された第5戦ヨーロッパ大会は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で決勝が行われ、4番手からレースに挑んだジョナサン・レイ(Pata Honda)が、2レースとも表彰台争いに加わりました。しかし、第1レースで4位、第2レースはペースが上がらず11位と、両レースともに表彰台に立つことはできませんでした。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ロレンツォ・ザネッティロレンツォ・ザネッティ
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

PHOTO GALLERYへ

第1レースは、2列目から好スタートを切って、オープニングラップ2番手につけました。前を走るのはポールポジションスタートのトム・サイクス(カワサキ)。後ろにはシルヴァン・ギュントーリ(アプリリア)、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)、マルコ・メランドリ(BMW)と続き、序盤はこの5台がトップグループを形成しました。

その中から、サイクスとレイが抜け出し、後続を引き離します。しかし、中盤になるとレイのペースがやや落ちはじめ、ギュントーリとメランドリに追いつかれ、この3台が2番手争いのグループを形成。終盤は、ギュントーリとメランドリにかわされて4位という結果でした。

その雪辱に挑んだ第2レースは、第1レースで問題が生じた電子制御を調整しましたが、うまく作動せず、ペースを上げることができませんでした。序盤はなんとか表彰台争いのグループに加わりましたが、オーバーランを喫するなど、安定した走りができず11位でフィニッシュしました。

チームメートのレオン・ハスラムは、決勝日のウォームアップを走行したあと、左ヒザの状態がよくないために、決勝レースを欠場することにしました。第3戦オランダ大会の予選で左足を負傷してから約1カ月。ホーム大会での復帰に向けて、治療とリハビリを続けてきました。予選は13番手と健闘しましたが、決勝は欠場という悔しい決断を強いられました。ハスラムは、第6戦ポルトガル大会での本格的な復帰を目指します。

36台が出場したスーパースポーツ世界選手権(WSS)は、予選5番手から決勝に挑んだロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)が4位でフィニッシュしました。ザネッティは、オープニングラップ4番手から、ジャック・ケネディ(Rivamoto)、シェリダン・モライス(PTR Honda)、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)、ロベルト・ロルフォ(MVアグスタ)、ルカ・スカッサ(カワサキ)らとセカンドグループを形成。表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュしました。これでザネッティは、総合5位から4位へとランキングを1つ上げることに成功しました。

以下、Honda CBR600RR勢は、予選6番手のケネディが決勝で6位、8番手のモライスが7位。前戦イタリア大会で左足を負傷したマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)は、20番手スタートから13番手までポジションを上げましたが、ヘアピンで転倒し、再スタートして20位という結果でした。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 4位/11位)「第1レースは中盤まではうまく走ることができました。その後、電子制御がうまく作動しなくなり、少しフラストレーションがたまりました。ラバティやギュントーリがパスしてきたときも、バトルをするのが大変でした。レース序盤、サイクスの後ろにいたときは、気持ちよく走れましたし、彼の前に出ようとがんばったのですが、彼の走りは完ぺきでした。彼のペースにしばらくついていくことができたのはよかったです。第2レースはとても残念な結果でした。ウォームアップラップで、すでにトラクションコントロールのセンサーに問題があることが分かりました。しかし、グリッド上では直す時間がなく、そのままレースに挑みました。パワーが出ない状態で、トラクションコントロールを切ってしまおうかとも考えました。しかし、完全に切ることはできませんでした。これまでにないほど、残念な23周になりました。一生懸命やってきましたので、フラストレーションが本当にたまりました。レースウイークの初日は、ドライコンディションの時間がなくて苦労しましたが、今日の午前中のウォームアップで、少し前進することができました。第1レースの感触もよかったです。今日は2度表彰台に上がれたはずでした」

レオン・ハスラム(スーパーバイク 欠場)「ライダーとしては、フラストレーションがたまりました。走らないという決断をするのはつらかったです。ロングランをしたときに無理だと思いましたし、正しい決断でした。とにかくレースをしたいという気持ちでした。どんな結果になったか分かりませんが、もしヒザの具合がよければ完走できたと思います。ホームの観客の前で走るのは特別です。レースを座って見ているのはなによりもつらいことでした」

ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 4位)「今日の4位は悪い結果ではありません。ここ最近、着実に前進していますし、今回も引き続き前進することができました。レースではポイントを獲得できましたし、チャンピオンシップでもポジションを上げることができました。レースでは半分以上、3番手を走行していました。そのため、表彰台を獲得できると思いました。しかし、すごいペースでロルフォがやってきました。彼と戦おうとしましたが、何度かリアをなくしてタイムを落としました。序盤は集団から抜け出すのに時間がかかってしまいました。そこを抜け出したときには、ケナン(ソフォーグル)はすでに2〜3秒離れていました。しかし、ドニントンでも前進することができました。大事なことは、次のポルティマオでも前進することです」

ジャック・ケネディ(スーパースポーツ 6位)「厳しいレースでしたが、6位というベストリザルトに満足しています。もっといい結果を出したかったという気持ちはありますが、イギリスのファンの前でいいバトルができたことに満足しています。ここからは前進あるのみです。終盤は、腕上がりに苦労し、プッシュできませんでした。前回のイタリアではノーポイントでしたが、今回はいいポイントを獲得できてとてもうれしいです」

シェリダン・モライス(スーパースポーツ 7位)「あまりいいスタートを切ることができず、さらにほかのライダーと接触するなど、序盤は激しいバトルになりました。その後、ずっとザネッティに抑えられてしまいましたが、今日は表彰台争いのグループに加わることができました。僕のマシンは完ぺきでしたが、終盤はついていくことができませんでした。このサーキットは体力が必要で、最後の3周は体力がもちませんでした。しかし、一歩前進できたのでチームに感謝したいです。ケガをしている肩が完治したら、表彰台争いができると思います」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 20位)「今日は少しフラストレーションがたまりました。ポジションを7つ上げて13番手になり、さらに前の大きなグループに追いつこうとがんばっていました。徐々にギャップが縮まっていきましたが、ブレーキングでミスをして、ヘアピンでフロントから転倒してしまいました。レースを終えて足に痛みはありますが、思っていたよりも大丈夫でした。今日は、せめてポイントを獲得したいと思っていましたのでとても残念な気持ちです。次戦のポルティマオではもっといい週末にできることを願っています」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ2334:10.881
2M.メランドリBMW23+2.379
3S.ギュントーリアプリリア23+3.808
4ジョナサン・レイHonda23+6.760
5L.バズカワサキ23+13.649
6D.ジュリアーノアプリリア23+15.551

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ2334:06.921
2S.ギュントーリアプリリア23+8.035
3E.ラバティアプリリア23+10.738
4D.ジュリアーノアプリリア23+12.257
5M.メランドリBMW23+15.976
6C.デイビスBMW23+16.475
     
11ジョナサン・レイHonda23+31.529

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1S.ロースヤマハ2233:37.767
2K.ソフォーグルカワサキ22+11.105
3R.ロルフォMVアグスタ22+14.528
4ロレンツォ・ザネッティHonda22+19.999
5L.スカッサカワサキ22+20.120
6ジャック・ケネディHonda22+20.385
     
7シェリダン・モライスHonda22+24.324
12ガボール・タルマクシHonda22+29.041
13ラファエレ・デ・ロサHonda22+29.648
18ルカ・マルコーニHonda22+42.771
20マイケル・ファン・デル・マークHonda22+53.730
22バラージュ・ネメスHonda22+1:15.823
23アレックス・シャハトHonda22+1:15.996
25リカルド・チェッキーニHonda22+1:16.428
26イムレ・トースHonda22+1:18.350
-ナチョ・カレロ・ペレスHonda22+2:56.925
RTマット・デイビスHonda17+5Laps
RTエドゥアルド・ブロヒンHonda11+11Laps
RTダビッド・リンオートナルHonda9+13Laps
RTイブ・ポルツァーHonda4+18Laps

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1 S.ギュントーリ アプリリア 173
2 T.サイクス カワサキ 169
3 E.ラバティ アプリリア 149
4 M.メランドリ BMW 127
5 C.デイビス BMW 112
6 L.バズ カワサキ 95
       
7 ジョナサン・レイ Honda 89
15 レオン・ハスラム Honda 29
23 ジェイミー・スタファー Honda 4
24 秋吉耕佑 Honda 2

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1 アプリリア 208
2 カワサキ 180
3 BMW 175
4 Honda 96
5 スズキ 82
6 ドゥカティ 65

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 S.ロース ヤマハ 95
2 K.ソフォーグル カワサキ 65
3 F.フォーレ カワサキ 61
4 ロレンツォ・ザネッティ Honda 53
5 マイケル・ファン・デル・マーク Honda 49
6 L.スカッサ カワサキ 45
       
9 ジャック・ケネディ Honda 34
14 シェリダン・モライス Honda 19
16 ルカ・マルコーニ Honda 16
23 ガボール・タルマクシ Honda 4
24 ラファエレ・デ・ロサ Honda 4
26 ダビッド・リンオートナル Honda 2

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1 カワサキ 110
2 ヤマハ 103
3 Honda 78
4 MVアグスタ 38
5 スズキ 9
6 トライアンフ 6