round 8

July 1 2012, RACE FIM Superbike World Championship Spain 第8戦 スペイン
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レイ、第2レース5位。青山博一は両レースでポイントを獲得

2012年7月1日(日)・決勝  会場:モーターランド・アラゴン  天候:晴れ  気温:25℃ コースコンディション:ドライ

バルセロナの西、約270km、アルカニス郊外にあるモーターランド・アラゴンで開催された第8戦スペイン大会決勝は、23台が出場、予選6番手から決勝に挑んだジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)が、第1レースは不運な転倒で16位、第2レースは、し烈なセカンドグループの戦いを制し、5位でチェッカーを受けました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
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  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • サム・ロースサム・ロース

予選6番手。2列目から決勝に挑んだレイは、初めて経験するモーターランド・アラゴンで、2レースともにファンを喜ばせる熱い走りを見せました。第1レースは、スタート直後の1コーナーで、他者の転倒に巻き込まれて転倒します。しかし、7戦を終えて総合2位のレイは、チャンピオンシップポイントを獲得するために再スタートを切り、猛列な追い上げを見せて16位でフィニッシュしました。残念ながらポイントを獲得することはできませんでしたが、最後まであきらめない熱い走りにファンから大きな拍手を送られました。

第2レースは、レイとレオン・ハスラム(BMW)、カルロス・チェカ(ドゥカティ)、トム・サイクス(カワサキ)、アイルトン・バドビーニ(BMW)、デイビッド・ジュリアーノ(ドゥカティ)の6台でセカンドグループを形成、激しくポジションを入れ替える戦いとなりますが、第1レースの雪辱に燃えるレイが、グループトップの5位でチェッカーを受けました。

第1レースは、マックス・ビアッジ(アプリリア)、マルコ・メランドリ(BMW)、チェカ、第2レースは、メランドリ、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)、チャズ・デイビス(アプリリア)が表彰台に立ちました。この結果、1位/4位のビアッジが総合首位をキープ。両レースで表彰台に立ったメランドリが総合4位から2位に上がり、総合2位だったレイは、総合3位へと1つポジションを落としました。しかし、昨年はケガのために出場できず、初めて経験するサーキットで、これからの巻き返しを期待させる熱い走りを披露、ファンは大喜びの一日となりました。

今大会は、初日37℃、2日目34℃の猛暑となりました。決勝日は、青空が広がり気温は25℃。気温と路面温度が大きく変化、強い風が吹くコンディションとなり、セットアップの難しい大会となりました。その中で、予選18番手から決勝に挑んだ青山博一(Honda World Superbike Team)は、第1レース14位、第2レース15位でフィニッシュ。両レースでポイントを獲得しました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、スタート直後のクラッシュで赤旗中断、再開された第2レースでは、サム・ロース(Bogdanka PTR Honda)、ブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)、ファビアン・フォーレ(カワサキ)、シェリダン・モライス(カワサキ)の5台がトップグループを形成、激しい戦いとなりました。レースは、ソフォーグルがトップでチェッカーを受けますが、ペナルティのため4ポジション降格となり、2位でフィニッシュしたロースが優勝、今季2勝目を達成しました。

2位にフォーレ、3位にモライス。5位でフィニッシュのパークスが4位という結果でした。以下、CBR600RR勢は、予選11番手から決勝に挑んだローナン・クォーンビー(PTR Honda)が6位、予選16番手のガボール・タルマクシ(PRORACE)が9位でフィニッシュしました。

今季2勝目を挙げたロースは、総合3位から2位にポジションを上げて、総合首位のソフォーグルとの差を16と縮めました。今季2回目のPPから今季2勝目を狙ったジュール・クルーゼル(PTR Honda)は3周目に転倒、残念ながらリタイア。総合2位から3位へとランキングを1つ落としました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 16位/5位)「本当に厳しい一日でした。第1レースで起きた転倒は必要のない出来事でした。2人のライダーが第1コーナーで転倒、僕も巻き込まれてしまいました。転倒しましたが、マシンも壊れていなかったので、第2レースのためにもと思い、再スタートを切りました。第2レースは、少し調整をしました。そのおかげでかなりペースを上げることができました。レース序盤はトップグループについていけたのですが、少しずつ遅れてしまい、ついていくことができませんでした。今日はセカンドグループでがんばりました。厳しい戦いでしたが、パスすることができました。グリップを改善してくれたので、タイヤが消耗してからも、ほかのライダーたちよりいい走りができました。最終ラップは、グループを少し引き離すことができました。初めてのサーキットでしたが、今回はいい結果を残したかったです。それを思うと、第1レースは本当に残念な結果でした。でも、みんなフェアに戦った結果なので仕方ありません。残りのレースが楽しみです。今回は表彰台に立てませんでしたが、いいペースがありました。中盤までは、トップグループとマッチしていましたからね」

青山博一(スーパーバイク 14位/15位)「僕はバルセロナに住んでいるので、今回はまるでホームレースのようでしたし、モチベーションも高かったです。3日間をふり返ってみれば、走り出しは、それほど悪くはありませんでした。今回は、スーパーポールに進出できるポジションにいたのですが、セッションの最後に順位を落としてしまいました。今回もスーパーポールに進出できなくて残念でした。後方グリッドから今回も決勝に挑んだのですが、2レースともに、いいフィーリングを見つけることができませんでした。チームは、いつも全力でいい状態を見つけようとがんばってくれています。近々いい解決策が見つかり、速く走れることを願っています」

サム・ロース(スーパースポーツ 優勝)「まず、今回のレースでがんばってくれたチームに感謝したいです。レース終盤は、厳しかったです。しかし、前を走るケナンがペナルティを科せられて、僕がトップだということは分かっていたので、自分のレースに集中しました。昨日から、いいレースペースがあるのがわかっていましたし、とにかく、5番手からいいスタートをするだけでした。そしてトップグループについていくことでした。集中して自分のリズムをつかみました。長いレースになると分かっていたので落ち着いて行こう思いました。ランキング2位に戻ることができました。これからも優勝を狙いたいです。次は大好きなブルノ。そして、第2のホームレースのシルバーストーンと続きます。とても楽しみです」

ブロック・パークス(スーパースポーツ 4位)「今日は少し苦戦しました。前のライダーたちについていこうとしましたが、ついていけませんでした。そのあと、ペースを取り戻し、再びトップグループに追いついたのですが、ついていくのがやっとでした。今回は思ったような結果を得ることはできませんでした。4位や5位ではなく、表彰台争いがしたかったです。そのために、明日のテストでは一生懸命仕事をしたいです。そして次のブルノに向けていい状態を見つけたいです」

ローナン・クォーンビー(スーパースポーツ 6位)「6位に入ることができてうれしいです。今日はマシンをコントロールすることができました。PTR Hondaチームは、僕を支えてくれていますし、がんばっています。このサーキットは難しく初日から苦戦しましたが、昨年よりいい結果を残すことができました。とてもいい状態で、次のブルノへ向かうことができます」

ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ リタイア)「とても残念です。ソフォーグルからポイントを奪える日だったのに、ポイントを失ってしまいました。いいペースがありました。そしてマシンのフィーリングもよかったです。しかし、突然フロントから転んでしまいました。なぜそうなったのか、これから調べたいです。風が強かったことが原因かもしれません。チームと共に原因を探したいです。そして、今日の失敗を次に生かし、今日の悔しさを次にぶつけたいです」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ビアッジアプリリア2039:51.188
2M.メランドリBMW20+0.278
3C.チェカドゥカティ20+9.462
4C.デイビスアプリリア20+10.827
5E.ラバティアプリリア20+15.708
6M.ファブリッツォBMW20+27.597
     
14青山博一Honda20+48.010
16ジョナサン・レイHonda20+54.590

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.メランドリBMW 20 39:59.200
2E.ラバティアプリリア 20 +0.042
3C.デイビスアプリリア 20 +0.446
4M.ビアッジアプリリア 20 +0.484
5ジョナサン・レイHonda 20 +6.611
6L.ハスラムBMW 20 +7.491
     
15青山博一Honda20+49.144

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1サム・ロースHonda1837:14.284
2F.フォーレカワサキ18+1.446
3S.モライスカワサキ18+4.322
4ブロック・パークスHonda18+5.924
5K.ソフォーグルカワサキ18+6.377
6ローナン・クォーンビーHonda18+16.333
     
9ガボール・タルマクシHonda18+22.889
13ラファエレ・デ・ロサHonda18+42.597
15ロバート・タンブリーニHonda18+1:16.813
16ロベルト・アナスタシアHonda18+1:53.578
RTイムレ・トースHonda9+9Laps
RTバラージュ・ネメスHonda6+12Laps
RTパウェル・スコペックHonda3+15Laps
RTジュール・クルーゼルHonda2+16Laps
RTバレンタン・ドゥビーズHonda0+
RTマシュー・ショルツHonda0+

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ビアッジアプリリア248.5
2M.メランドリBMW200.5
3ジョナサン・レイHonda183
4C.チェカドゥカティ175.5
5T.サイクスカワサキ172.5
6L.ハスラムBMW142
 
16青山博一Honda37.5

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1アプリリア266
2ドゥカティ247.5
3BMW242
4Honda189
5カワサキ178.5
6スズキ63.5

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 K.ソフォーグルカワサキ117
2 サム・ロースHonda101
3 ジュール・クルーゼルHonda84
4 F.フォーレカワサキ83
5 ブロック・パークスHonda66
6 A.バルドリーニトライアンフ54
 
8 ローナン・クォーンビーHonda44
10 ロバート・タンブリーニHonda39
14 ロレンソ・ランツィHonda25
16 イムレ・トースHonda16
17 ラファエレ・デ・ロサHonda14
20 バラージュ・ネメスHonda13
24 バレンタン・ドゥビーズHonda8
26 ガボール・タルマクシHonda8
29 ルーカス・ペセックHonda6
30 トーマス・カイアーニHonda4
31 パトリック・ジェイコブセンHonda3
34 キーラン・クラークHonda2
35 マシュー・ショルツHonda2
37 マーティン・ジェソップHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda156
2カワサキ151
3トライアンフ76
4ヤマハ60
5スズキ6