round 10

September 4 2011, RACE
FIM Superbike World Championship Germany
第10戦 ドイツ

ケガから4戦ぶりに復帰したレイが第2レースで4位と健闘
代役出場の玉田誠は第1レースを17位でフィニッシュ

第10戦ドイツ大会決勝は、第6戦サンマリノ大会で負傷、今大会で4戦ぶりの復帰となったジョナサン・レイ(Castrol Honda World Superbike Team)が、両レースでポイントを獲得しました。

この日は、朝から雲の多い天候となり、ドライコンディションで行われた第1レースは、PPからスタートしたカルロス・チェカ(ドゥカティ)が優勝。3列目9番グリッドから好スタートを切ったレイは、オープニングラップ6番手に浮上も、ケガから3カ月ぶりの復帰戦ということでリズムがつかめず、ジリジリ後退。それでも、ホアン・ラスコルツ(カワサキ)、レオン・キャミア(アプリリア)、アイルトン・バドビーニ(BMW)らと7位争いのグループを形成して10位でチェッカーを受けました。

第1レースで、レースの感覚を徐々に取り戻したレイは、ウエットコンディションとなった第2レースに闘志満々。好スタートを切ったレイは、オープニングラップに芳賀紀行(アプリリア)に続いて2番手に浮上、2周目にはトム・サイクス(カワサキ)に抜かれ3番手、5周目にはシルバン・ギュントーリ(ドゥカティ)に抜かれ4番手へと順位を落としました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 玉田誠玉田誠
  • ジェームス・エリソンジェームス・エリソン
  • ジェームス・エリソンジェームス・エリソン
  • サム・ロースサム・ロース
  • ファビアン・フォーレファビアン・フォーレ

そのあと、雨足が次第に強くなり、13周目の1コーナーでレイは痛恨の転倒、しかし、すぐに再スタートを切って5番手でレースに復帰しますが、その周回でトップの芳賀が転倒して4位へ。さらに14周目に入ると激しい雨になって転倒者が続出、レースは赤旗中断。13周を終えた時点でレース成立となり、レイは表彰台にあと一歩の4位でレースを終えました。

ルーベン・チャウス(Castrol Honda World Superbike Team)の代役として出場の玉田誠は、予選20番手から第1レースは17位、第2レースは13番手に浮上した13周目に痛恨の転倒を喫し、ノーポイントに終わりました。

スーパーバイク世界選手権の第1レースのあとにドライコンディションで行われたスーパースポーツは、チャズ・デイビス(ヤマハ)と、予選5番手から序盤トップを走ったジェームス・エリソン(Bogdanka PTR Honda)の優勝争いとなり、中盤に首位に立ったデイビスが優勝、エリソンはし烈な戦いを繰り広げましたが惜しくも2位。サム・ロース(Parkalgar Honda)が3位になり、3戦ぶり4回目の表彰台に立ちました。

予選3番手からスタートし、中盤までエリソンに続いて3番手を走行していたジノ・レイ(Step Racing Team)は14周目に転倒、PPスタートのファビアン・フォーレ(Hannspree Ten Kate Honda)は、この転倒の影響でコースアウト、リズムを崩して6位。以下、フローリアン・マリーノ(Hannspree Ten Kate Honda)、バラージュ・ネメス(Team Hunggay Toth)と続き、トップ10にCBR600RRが5台名前を連ねました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 10位/4位)「3カ月ぶりにバイクに乗れて本当に楽しかったです。しかし、第1レースはリズムをつかむのに苦労しましたし、フロントグリップにも問題がありました。またコーナーの立ち上がりでアクセレーションがスムーズではありませんでした。第2レースはスタート直前に雨が降りディレイになりました。レースでは、4番手を走っていて1コーナーで転倒してしまい、本当に残念でした。でもラッキーなことにマシンを起こして5番手でコースに戻ることができました。そのあと、トップを走っていた芳賀が転倒して僕が4位に上がりました。表彰台や優勝はなかったけれど、本当にうれしいです。最近あまりいいことがなかったチームにとっても、本当によかったです。次のレースに向けてモチベーションが少し高まったと思います」

玉田誠(スーパーバイク 17位/リタイア)「マシンの状態を理解するのに、時間がかかってしまいました。金曜日からチャターの問題に苦しみ、第1レースは、この問題が解決していなくて、結果を出すことができませんでした。コーナーでマシンを寝かせていくと前後のタイヤが跳ねて、フロントもリアも跳ねるので思ったように走れませんでした。第2レースはコンディションが非常に悪くて、視界も悪かったです。だから、注意深く走っていたし、転倒しないように気をつけました。それなのに、突然、転んでしまいました。チームには本当に申し訳ないと思っています」

ジェームス・エリソン(スーパースポーツ 2位)「今日は激しく順位が入れ替わりました。デイビスに追いついてからは、全力を尽くして彼をパスしようとしました。しかし、彼はブレーキングが深くてなかなか抜けませんでした。でも、こうして表彰台に上がれてとてもうれしいです。シーズンが始まる前から優勝争いに加われると信じていたし、それを実現できてうれしいです。チームは夏休みの間にセットアップを変えてすばらしいマシンにしてくれ、自分のスタイルに合うように調整してくれました。これがチームワークというものかも知れません」

サム・ロース(スーパースポーツ 3位)「今大会はいいスタートが切れました。しかし、土曜日のフリー走行で転倒して、少し身体を打ってしまい、少しぼっーとしていました。土曜日の午後の予選でも転倒しました。だから昨夜は、『明日は何が起こるか分からない』と考えてしまいましたが、今日はなにごともなくてよかったです。昨日の転倒で身体が痛いです。でもレースに影響することはありませんでした。今年4度目の表彰台。3位になれてうれしいです。次戦のイモラが楽しみです」

ファビアン・フォーレ(スーパースポーツ 6位)「ジーノの転倒が原因でコースを外れてしまいました。そのあと、リズムをつかむことができませんでした。そしてタイヤも終わってしまい、最悪のレースとなってしまいました。イモラではもっとよくなることを願っています。これより悪くなることはないでしょう」

フローリアン・マリーノ(スーパースポーツ 9位)「今大会は、初日からコーナーの進入に問題を抱えていました。加えて、リアのグリップにも問題があり、解決策が見つかりませんでした。今朝はウエットだったので、ウオームアップでテストができませんでした。レースではベストを尽くしました」

バラージュ・ネメス(スーパースポーツ 10位)「マシンはほぼ完ぺきでしたが、フロントブレーキにちょっと問題があり、決勝に向けて調整しました。それがよかったです。しかし、スタートがあまりよくなくて、25番手まで順位が下がってしまいました。それから全力で追い上げ、何度もミスをしましたが、なんとか10位でフィニッシュできてうれしいです」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.チェカドゥカティ2038:59.779
2M.メランドリヤマハ20+1.855
3芳賀紀行アプリリア20+2.322
4E.ラバティヤマハ20+7.789
5L.ハスラムBMW20+9.727
6S.ギュントーリドゥカティ20+10.113
     
10ジョナサン・レイHonda20+19.457
17玉田誠Honda20+1:16.143

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ1329:49.337
2S.ギュントーリドゥカティ13+4.063
3J.シュムルツドゥカティ13+22.759
4ジョナサン・レイHonda13+28.497
5E.ラバティヤマハ13+38.374
6M.メランドリヤマハ13+45.326
     
RT玉田誠Honda12+1Lap

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.デイビスヤマハ1938:10.466
2ジェームス・エリソンHonda19+0.091
3サム・ロースHonda19+3.749
4L.スカッサヤマハ19+6.269
5M.ロッコリカワサキ19+8.702
6ファビアン・フォーレHonda19+14.034
     
9フローリアン・マリーノHonda19+30.886
10バラージュ・ネメスHonda19+37.555
13アレクサンダー・ルンドHonda19+39.804
14イムレ・トースHonda19+44.892
17オンドレイ・ジュゼクHonda19+52.671
19パトリック・ボスタレクHonda19+53.486
21ウラジミール・イワノフHonda19+1:17.676
23カタリーン・カツァークHonda18+1Lap
25ミッチェル・ピロッタHonda18+1Lap
RTミゲル・プライアHonda17+2Laps
RTロビン・ハームスHonda15+4Laps
RTパウェル・スコペックHonda14+5Laps
RTジノ・レイHonda13+6Laps
RTバスティン・シェゾーHonda5+14Laps
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.チェカドゥカティ376
2M.メランドリヤマハ302
3M.ビアッジアプリリア281
4E.ラバティヤマハ232
5L.ハスラムBMW176
6L.キャミアアプリリア154
 
12ジョナサン・レイHonda113
16ルーベン・チャウスHonda44
29ヴィクトル・キスパタキHonda1
30アレクサンダー・ロウズHonda1
31ファブリッツォ・ライHonda1

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ドゥカティ400
2ヤマハ351
3アプリリア336
4BMW214
5カワサキ171
6スズキ158
7Honda132

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 C.デイビスヤマハ171
2 D.サロンカワサキ112
3 ファビアン・フォーレHonda111
4 B.パークスカワサキ104
5 L.スカッサヤマハ96
6 サム・ロースHonda89
 
7 ジノ・レイHonda62
8 ジェームス・エリソンHonda62
11 ロビン・ハームスHonda59
12 フローリアン・マリーノHonda58
13 ミゲル・プライアHonda32
14 バラージュ・ネメスHonda31
16 アレクサンダー・ルンドHonda24
18 ウラジミール・イワノフHonda12
19 イムレ・トースHonda12
20 イラリオ・ディオニジHonda11
22 パウェル・スコペックHonda7
23 オンドレイ・ジュゼクHonda7
24 バスティン・シェゾーHonda6
27 アレッシオ・ベリーニHonda3
29 ローマン・スタムHonda2
30 ロベルト・ムレシャンHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ヤマハ201
2Honda169
3カワサキ145
4トライアンフ24