ケガのために欠場しているCastrol Honda World Superbike Teamのジョナサン・レイとルーベン・チャウス。レイの代役として出場し、今大会が2戦目となるアレクサンダー・ロウズは、第1レース、第2レースともに完走できませんでした。また、チャウスの代役として急きょ参戦が決まったファブリッツォ・ライは、第2レースを16位でフィニッシュしました。
代役での出場ながら、今大会をホームで迎えるロウズは、予選18番手から地元ファンの声援を受けて、追い上げのレースに挑みました。第1レースは、まずまずのスタートを切ってオープニングラップで17番手に浮上。その後、ジェームズ・トーゼランド(BMW)を追う形で16番手、15番手とポジションを上げていきましたが、6周目の6コーナーで転倒を喫し、リタイアとなりました。その雪辱に燃えた第2レースは、第1レースの転倒のため、2号車でレースに挑むことになりました。しかし、2号車はセッティングが決まっておらず、序盤からペースを上げられずに、7周を終えてピットに戻り、そのままリタイアとなりました。代役出場として2戦連続ポイント獲得に闘志を燃やしたロウズでしたが、残念な結果に終わりました。
急きょ出場が決まったライは、予選21番手からスタートした第1レースは転倒リタイア。第2レースは16位で完走しました。好スタートを切った第1レースは、オープニングラップで15番手に浮上。ぶっつけ本番での出場ながら、好パフォーマンスを披露しましたが、タイヤ選択を失敗。そこからはペースが上がらず、19番手までポジションを落としました。その後、11周目の6コーナーで転倒リタイアに終わりました。その雪辱に燃えた第2レースはタイヤ選びもうまくいき、16位で完走しましたが、何もかも初めて尽くしの参戦となったこともあり、惜しくもポイント獲得はできませんでした。
スーパースポーツは、予選6番手から追い上げたファビアン・フォーレ(Hannspree Ten Kate Honda)が、2戦連続で今季5回目の表彰台となる3位でフィニッシュしました。予選2番手から優勝が期待されたサム・ロース(Parkalgar Honda)は、トップグループに加わるも転倒リタイア。2連勝が期待されたジノ・レイ(Step Racing Team)は、予選4番手から優勝争いに加わるも、終盤に転倒を喫し、再スタートして11位でした。以下、CBR600RR勢は、バラージュ・ネメス(Team Hungry Toth)が7位、ミゲル・プライア(Parkalgar Honda)が8位、フローリアン・マリーノ(Hansspree Ten Kate Honda)が9位、ジェームス・エリソン(Bogdanka PTR Honda)が10位と続き、トップ10フィニッシュを果たしました。
アレクサンダー・ロウズ(スーパーバイク リタイア/リタイア)「第1レースはスタートがよくなかったです。その後、ライダーを何人かパスしてレースを楽しんでいましたが、6コーナーでスピードを落としすぎて、その遅れを取り戻そうとアクセルを開けすぎて転んでしまいました。大きな転倒でした。打ちのめされた感じになりましたが、自分のミスなので仕方ないです。第2レースはセカンドマシンで決勝に挑むことになり、マシンのセッティングも決まっていませんでしたし、最初からいい感触がなくて、リタイアを決めました。チームは本当によくがんばってくれました。今週末は、結構速く走れたときもありました。でも転倒してしまったのではどうにもならないです。チームのためにも、もっといい結果を残したかったです」
ファブリッツオ・ライ(スーパーバイク リタイア/16位)「初めてのチームで、初めてのシルバーストーン。しかも初めてのマシンと、何もかもが初めて尽くしでとても難しい週末でした。第1レースはソフトタイヤを使いましたが、3周を終えたときにはグリップがあまりありませんでした。そのため、第2レースではハードタイヤを選択しました。コーナーではとてもよかったのですが、リアに問題が出てしまいました。求めていたようなトラクションがありませんでした。それからは、とにかく、完走するために全力を尽くしましたが、ポイントを獲得することができず、チームには申し訳なかったです」
ファビアン・フォーレ(スーパースポーツ 3位)「マシンの仕上がりはよくて、表彰台を獲得するには十分でした。チームは一生懸命がんばってくれました。最高の状態とはいえませんでしたが、いいレースをすることができました。いくつかの場所ではとてもよかったです。しかし、苦労するコーナーも多くありました。そのため、優勝争いのグループの中で、がまんを強いられることも多かったです。おまけに、自分も何度かミスをしてしまいました。表彰台には立てたけれど、もっといいパフォーマンスを見せたかったです」
バラージュ・ネメス(スーパースポーツ 7位)「予選ではセットアップが決まらなかったので速いタイムを出せず、かなり後ろからのスタートになってしまいました。しかし、いいスタートが切れたし、それから毎周ポジションを上げることができました。残り数周は、もっと順位を上げるチャンスがありましたが、最後の2周はオーバーテイクが難しかったです。何度かグラベルにも入ってしまいました。でも最後に7位でチェッカーを受けられてうれしいです」
フローリアン・マリーノ(スーパースポーツ 9位)「いいスタートができましたが、タイヤのエッジグリップがなくて厳しい走りになりました。リアタイヤがグリップしているときはいい走りができましたが、終盤は毎周転倒しそうでした。だからペースを落とさなければいけなかったので、悔しいレースとなってしまいました。不完全燃焼に終わりました」
サム・ロース(スーパースポーツ リタイア)「完走できなくて残念でした。地元のファンと、そしてチームに申し訳ない気持ちです。今回は調子もよくて、いいレースができると思っていました。でもそれは『もしも』や『でも』の話ですね。これもレースです。次戦はがんばりたいです」
スーパーバイク(レース1)
順位 | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | C.チェカ | ドゥカティ | 18 | 38:06.477 |
2 | E.ラバティ | ヤマハ | 18 | +3.304 |
3 | M.メランドリ | ヤマハ | 18 | +4.782 |
4 | L.ハスラム | BMW | 18 | +7.116 |
5 | J.ホプキンス | スズキ | 18 | +11.057 |
6 | S.ギュントーリ | ドゥカティ | 18 | +21.899 |
RT | ファブリッツォ・ライ | Honda | 12 | +6Laps |
RT | アレクサンダー・ロウズ | Honda | 5 | +13Laps |
スーパーバイク(レース2)
順位 | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | C.チェカ | ドゥカティ | 18 | 38:03.361 |
2 | E.ラバティ | ヤマハ | 18 | +2.274 |
3 | M.メランドリ | ヤマハ | 18 | +3.675 |
4 | M.ビアッジ | アプリリア | 18 | +3.960 |
5 | L.キャミア | アプリリア | 18 | +4.405 |
6 | S.ギュントーリ | ドゥカティ | 18 | +10.958 |
16 | ファブリッツォ・ライ | Honda | 18 | +43.420 |
RT | アレクサンダー・ロウズ | Honda | 7 | +11Laps |
スーパースポーツ
順位 | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | C.デイビス | ヤマハ | 16 | 34:55.198 |
2 | D.サロン | カワサキ | 16 | +1.085 |
3 | ファビアン・フォーレ | Honda | 16 | +2.449 |
4 | R.タンブリーニ | ヤマハ | 16 | +8.319 |
5 | M.ロッコリ | カワサキ | 16 | +11.283 |
6 | B.パークス | カワサキ | 16 | +12.308 |
7 | バラージュ・ネメス | Honda | 16 | +14.011 |
8 | ミゲル・プライア | Honda | 16 | +14.814 |
9 | フローリアン・マリーノ | Honda | 16 | +14.906 |
10 | ジェームス・エリソン | Honda | 16 | +17.635 |
11 | ジノ・レイ | Honda | 16 | +25.109 |
13 | アレクサンダー・ルンド | Honda | 16 | +25.430 |
16 | ウラジミール・イワノフ | Honda | 16 | +43.898 |
17 | イムレ・トース | Honda | 16 | +44.554 |
18 | オンドレイ・ジュゼク | Honda | 16 | +49.696 |
20 | バスティン・シェゾー | Honda | 16 | +1:02.743 |
22 | ミッチェル・ピロッタ | Honda | 16 | +1:45.117 |
RT | パウェル・スコペック | Honda | 10 | +6Laps |
RT | ロビン・ハームス | Honda | 3 | +13Laps |
RT | サム・ロース | Honda | 3 | +13Laps |
ライダー(スーパーバイク)
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C.チェカ | ドゥカティ | 343 |
2 | M.ビアッジ | アプリリア | 281 |
3 | M.メランドリ | ヤマハ | 272 |
4 | E.ラバティ | ヤマハ | 208 |
5 | L.ハスラム | BMW | 158 |
6 | L.キャミア | アプリリア | 146 |
12 | ジョナサン・レイ | Honda | 94 |
16 | ルーベン・チャウス | Honda | 44 |
29 | ヴィクトル・キスパタキ | Honda | 1 |
30 | アレクサンダー・ロウズ | Honda | 1 |
31 | ファブリッツォ・ライ | Honda | 1 |
マニュファクチャラー(スーパーバイク)
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 | ドゥカティ | 355 |
2 | ヤマハ | 320 |
3 | アプリリア | 320 |
4 | BMW | 194 |
5 | スズキ | 158 |
6 | カワサキ | 137 |
7 | Honda | 113 |
ライダー(スーパースポーツ)
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C.デイビス | ヤマハ | 146 |
2 | D.サロン | カワサキ | 104 |
3 | ファビアン・フォーレ | Honda | 101 |
4 | B.パークス | カワサキ | 95 |
5 | L.スカッサ | ヤマハ | 83 |
6 | サム・ロース | Honda | 73 |
7 | ジノ・レイ | Honda | 62 |
8 | ロビン・ハームス | Honda | 59 |
11 | フローリアン・マリーノ | Honda | 51 |
12 | ジェームス・エリソン | Honda | 42 |
13 | ミゲル・プライア | Honda | 32 |
14 | バラージュ・ネメス | Honda | 25 |
16 | アレクサンダー・ルンド | Honda | 21 |
18 | ウラジミール・イワノフ | Honda | 12 |
19 | イラリオ・ディオニジ | Honda | 11 |
20 | イムレ・トース | Honda | 10 |
22 | パウェル・スコペック | Honda | 7 |
23 | オンドレイ・ジュゼク | Honda | 7 |
24 | バスティン・シェゾー | Honda | 6 |
27 | アレッシオ・ベリーニ | Honda | 3 |
29 | ローマン・スタム | Honda | 2 |
30 | ロベルト・ムレシャン | Honda | 1 |
マニュファクチャラー(スーパースポーツ)
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 | ヤマハ | 176 |
2 | Honda | 149 |
3 | カワサキ | 134 |
4 | トライアンフ | 23 |