round 9

July 31 2011, RACE
FIM Superbike World Championship Great Britain
第9戦 イギリス

代役出場のロウズは2レースともにリタイア
急きょ参戦したライは第2レースで16位フィニッシュ

ケガのために欠場しているCastrol Honda World Superbike Teamのジョナサン・レイとルーベン・チャウス。レイの代役として出場し、今大会が2戦目となるアレクサンダー・ロウズは、第1レース、第2レースともに完走できませんでした。また、チャウスの代役として急きょ参戦が決まったファブリッツォ・ライは、第2レースを16位でフィニッシュしました。

代役での出場ながら、今大会をホームで迎えるロウズは、予選18番手から地元ファンの声援を受けて、追い上げのレースに挑みました。第1レースは、まずまずのスタートを切ってオープニングラップで17番手に浮上。その後、ジェームズ・トーゼランド(BMW)を追う形で16番手、15番手とポジションを上げていきましたが、6周目の6コーナーで転倒を喫し、リタイアとなりました。その雪辱に燃えた第2レースは、第1レースの転倒のため、2号車でレースに挑むことになりました。しかし、2号車はセッティングが決まっておらず、序盤からペースを上げられずに、7周を終えてピットに戻り、そのままリタイアとなりました。代役出場として2戦連続ポイント獲得に闘志を燃やしたロウズでしたが、残念な結果に終わりました。

  • アレクサンダー・ロウズアレクサンダー・ロウズ
  • アレクサンダー・ロウズアレクサンダー・ロウズ
  • ファビアン・フォーレファビアン・フォーレ
  • ファビアン・フォーレファビアン・フォーレ
  • ジェームス・エリソンジェームス・エリソン
  • アレクサンダー・ルンドアレクサンダー・ルンド
  • スタートシーンスタートシーン

急きょ出場が決まったライは、予選21番手からスタートした第1レースは転倒リタイア。第2レースは16位で完走しました。好スタートを切った第1レースは、オープニングラップで15番手に浮上。ぶっつけ本番での出場ながら、好パフォーマンスを披露しましたが、タイヤ選択を失敗。そこからはペースが上がらず、19番手までポジションを落としました。その後、11周目の6コーナーで転倒リタイアに終わりました。その雪辱に燃えた第2レースはタイヤ選びもうまくいき、16位で完走しましたが、何もかも初めて尽くしの参戦となったこともあり、惜しくもポイント獲得はできませんでした。

スーパースポーツは、予選6番手から追い上げたファビアン・フォーレ(Hannspree Ten Kate Honda)が、2戦連続で今季5回目の表彰台となる3位でフィニッシュしました。予選2番手から優勝が期待されたサム・ロース(Parkalgar Honda)は、トップグループに加わるも転倒リタイア。2連勝が期待されたジノ・レイ(Step Racing Team)は、予選4番手から優勝争いに加わるも、終盤に転倒を喫し、再スタートして11位でした。以下、CBR600RR勢は、バラージュ・ネメス(Team Hungry Toth)が7位、ミゲル・プライア(Parkalgar Honda)が8位、フローリアン・マリーノ(Hansspree Ten Kate Honda)が9位、ジェームス・エリソン(Bogdanka PTR Honda)が10位と続き、トップ10フィニッシュを果たしました。

コメント

アレクサンダー・ロウズ(スーパーバイク リタイア/リタイア)「第1レースはスタートがよくなかったです。その後、ライダーを何人かパスしてレースを楽しんでいましたが、6コーナーでスピードを落としすぎて、その遅れを取り戻そうとアクセルを開けすぎて転んでしまいました。大きな転倒でした。打ちのめされた感じになりましたが、自分のミスなので仕方ないです。第2レースはセカンドマシンで決勝に挑むことになり、マシンのセッティングも決まっていませんでしたし、最初からいい感触がなくて、リタイアを決めました。チームは本当によくがんばってくれました。今週末は、結構速く走れたときもありました。でも転倒してしまったのではどうにもならないです。チームのためにも、もっといい結果を残したかったです」

ファブリッツオ・ライ(スーパーバイク リタイア/16位)「初めてのチームで、初めてのシルバーストーン。しかも初めてのマシンと、何もかもが初めて尽くしでとても難しい週末でした。第1レースはソフトタイヤを使いましたが、3周を終えたときにはグリップがあまりありませんでした。そのため、第2レースではハードタイヤを選択しました。コーナーではとてもよかったのですが、リアに問題が出てしまいました。求めていたようなトラクションがありませんでした。それからは、とにかく、完走するために全力を尽くしましたが、ポイントを獲得することができず、チームには申し訳なかったです」

ファビアン・フォーレ(スーパースポーツ 3位)「マシンの仕上がりはよくて、表彰台を獲得するには十分でした。チームは一生懸命がんばってくれました。最高の状態とはいえませんでしたが、いいレースをすることができました。いくつかの場所ではとてもよかったです。しかし、苦労するコーナーも多くありました。そのため、優勝争いのグループの中で、がまんを強いられることも多かったです。おまけに、自分も何度かミスをしてしまいました。表彰台には立てたけれど、もっといいパフォーマンスを見せたかったです」

バラージュ・ネメス(スーパースポーツ 7位)「予選ではセットアップが決まらなかったので速いタイムを出せず、かなり後ろからのスタートになってしまいました。しかし、いいスタートが切れたし、それから毎周ポジションを上げることができました。残り数周は、もっと順位を上げるチャンスがありましたが、最後の2周はオーバーテイクが難しかったです。何度かグラベルにも入ってしまいました。でも最後に7位でチェッカーを受けられてうれしいです」

フローリアン・マリーノ(スーパースポーツ 9位)「いいスタートができましたが、タイヤのエッジグリップがなくて厳しい走りになりました。リアタイヤがグリップしているときはいい走りができましたが、終盤は毎周転倒しそうでした。だからペースを落とさなければいけなかったので、悔しいレースとなってしまいました。不完全燃焼に終わりました」

サム・ロース(スーパースポーツ リタイア)「完走できなくて残念でした。地元のファンと、そしてチームに申し訳ない気持ちです。今回は調子もよくて、いいレースができると思っていました。でもそれは『もしも』や『でも』の話ですね。これもレースです。次戦はがんばりたいです」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.チェカドゥカティ1838:06.477
2E.ラバティヤマハ18+3.304
3M.メランドリヤマハ18+4.782
4L.ハスラムBMW18+7.116
5J.ホプキンススズキ18+11.057
6S.ギュントーリドゥカティ18+21.899
     
RTファブリッツォ・ライHonda12+6Laps
RTアレクサンダー・ロウズHonda5+13Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.チェカドゥカティ1838:03.361
2E.ラバティヤマハ18+2.274
3M.メランドリヤマハ18+3.675
4M.ビアッジアプリリア18+3.960
5L.キャミアアプリリア18+4.405
6S.ギュントーリドゥカティ18+10.958
     
16ファブリッツォ・ライHonda18+43.420
RTアレクサンダー・ロウズHonda7+11Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.デイビスヤマハ1634:55.198
2D.サロンカワサキ16+1.085
3ファビアン・フォーレHonda16+2.449
4R.タンブリーニヤマハ16+8.319
5M.ロッコリカワサキ16+11.283
6B.パークスカワサキ16+12.308
     
7バラージュ・ネメスHonda16+14.011
8ミゲル・プライアHonda16+14.814
9フローリアン・マリーノHonda16+14.906
10ジェームス・エリソンHonda16+17.635
11ジノ・レイHonda16+25.109
13アレクサンダー・ルンドHonda16+25.430
16ウラジミール・イワノフHonda16+43.898
17イムレ・トースHonda16+44.554
18オンドレイ・ジュゼクHonda16+49.696
20バスティン・シェゾーHonda16+1:02.743
22ミッチェル・ピロッタHonda16+1:45.117
RTパウェル・スコペックHonda10+6Laps
RTロビン・ハームスHonda3+13Laps
RTサム・ロースHonda3+13Laps
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.チェカドゥカティ343
2M.ビアッジアプリリア281
3M.メランドリヤマハ272
4E.ラバティヤマハ208
5L.ハスラムBMW158
6L.キャミアアプリリア146
 
12ジョナサン・レイHonda94
16ルーベン・チャウスHonda44
29ヴィクトル・キスパタキHonda1
30アレクサンダー・ロウズHonda1
31ファブリッツォ・ライHonda1

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ドゥカティ355
2ヤマハ320
3アプリリア320
4BMW194
5スズキ158
6カワサキ137
7Honda113

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.デイビスヤマハ146
2D.サロンカワサキ104
3ファビアン・フォーレHonda101
4B.パークスカワサキ95
5L.スカッサヤマハ83
6サム・ロースHonda73
 
7ジノ・レイHonda62
8ロビン・ハームスHonda59
11フローリアン・マリーノHonda51
12ジェームス・エリソンHonda42
13ミゲル・プライアHonda32
14バラージュ・ネメスHonda25
16アレクサンダー・ルンドHonda21
18ウラジミール・イワノフHonda12
19イラリオ・ディオニジHonda11
20イムレ・トースHonda10
22パウェル・スコペックHonda7
23オンドレイ・ジュゼクHonda7
24バスティン・シェゾーHonda6
27アレッシオ・ベリーニHonda3
29ローマン・スタムHonda2
30ロベルト・ムレシャンHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ヤマハ176
2Honda149
3カワサキ134
4トライアンフ23