round 9

July 30 2011, SUPERPOLE
FIM Superbike World Championship Great Britain
第9戦 イギリス

代役出場として2戦目のロウズは18番手。
急きょ、参加が決まったライは21番手から決勝に挑む

第9戦イギリス大会が7月29日、シルバーストーン・サーキットで開幕、30日までの2日間でフリー走行、予選、そしてスーパーポールが行われました。昨年、コースが大改修されたシルバーストーンは、今年は新しいピットビルが完成。6月にこけら落としのレースになったWGPイギリスGPでは、世界最大のピットビルが大きな話題になりました。

  • アレクサンダー・ロウズアレクサンダー・ロウズ
  • アレクサンダー・ロウズアレクサンダー・ロウズ
  • ファブリッツォ・ライファブリッツォ・ライ
  • サム・ロースサム・ロース
  • フローリアン・マリーノフローリアン・マリーノ
  • ジノ・レイジノ・レイ
  • ロビン・ハームスロビン・ハームス

シーズンを通じてもっとも長い、一周5.902Kmの新コース。改修2年目を迎え、路面のコンディションも安定して、予選では厳しい接戦となりました。2日間の予選でトップタイムをマークしたのは、ワイルドカードで出場のジョン・ホプキンス(スズキ)で、以下、1秒差以内に15台という大接戦になり、Castrol Honda World Superbike Teamから代役出場のアレクサンダー・ロウズとファブリッツォ・ライは、惜しくもスーパーポール進出を逃しました。

負傷欠場のジョナサン・レイの代役として、前戦チェコ大会から2戦目を迎えるロウズは、地元大会に闘志を燃やしますが、低速区間でフロントのセッティングが決まらず苦戦。予選18番手でグリッドが確定。前戦チェコ大会で負傷したルーベン・チャウスの代役として出場のライも、ぶっつけ本番の出場で21番手と、スーパーポール進出を逃しました。

厳しい戦いを強いられた両選手ですが、ロウズは高速区間ではトップグループとそん色ない走りをしているだけに、決勝では追い上げのレースに期待されます。チャウスの代役として当初予定されていたカール・マガリッジがトレーニング中に負傷、大会2日前に急きょ、抜てきされたライは、準備不足の中で厳しい走りを強いられ、21番手で予選を終えました。今大会は22台が出場。周回するごとにペースを上げている選手だけに、決勝ではポイント獲得が期待されています。

スーパースポーツ世界選手権は、31台が出場。CBR600RR勢は惜しくもポールポジションを逃しますが、サム・ロース(Parkalgar Honda)が2番手。以下、フローリアン・マリーノ(Hansspree Ten Kate Honda)、ジノ・レイ(Step Racing Team)、ロビン・ハームス(Harms Benjan Racing Team)、ファビアン・フォーレ(Hansspree Ten Kate Honda)と、2位から6位までCBR600RR勢が名前を連ねました。前戦チェコ大会では、レイとフォーレが1-2フィニッシュ。今大会は、地元での勝利に闘志満々のロウズを筆頭に、2連勝を狙います。

コメント

アレクサンダー・ロウズ(スーパーバイク 18番手)「今日はあまりよくありませんでした。昨日に比べれば前進できましたが、思ったようなタイムでは走れませんでした。壁にぶつかってしまい、それ以上、タイムを上げられませんでした。一番の問題は低速コーナーで、フロントのフィーリングがよくありませんでした。そのためにラインがワイドになってしまい、タイムをロスしていました。高速セクションでは、3〜4番手のタイムを出していますし、それを思うと、悔しかったです。決勝で上位を目指すためには、ウオームアップで何かを見つけなければなりません」

ファブリッツォ・ライ(スーパーバイク 21番手)「全体的に少しよくなったとは思いますが、予選では、自分が思っていたような結果を残せませんでした。スーパーポールにも進めませんでした。今日はセカンドマシンで走りましたが、低速コーナーであまりいい感触がなくて、正しいラインを走れなかったのが原因です。この区間でタイムをロスしていました。明日は2レースあるので、いいレースにしたいです。一台でも多く、ほかのライダーをパスしたいと思っています」

サム・ロース(スーパースポーツ 2番手)「いい予選セッションでした。決勝に向けてロングランを行いました。そして最後に、新品のタイヤを入れてアタックしたんです。最初のラップはうまくいかず、2周目は渋滞に引っかかってしまいました。そしてタイヤがいい状態になった3周目のアタックで、2番グリッドを獲得することができました。今日はレースに向けてのアベレージを上げることができたので、決勝を前にして自信はあります。チームがすばらしい仕事をしてくれました。明日のレースが楽しみです」

フローリアン・マリーノ(スーパースポーツ 3番手)「いろいろなことにトライしました。最終的には昨日のセッティングに戻ったけれど、マシンの感触がいいので、結構うれしかったです。今日は何回も転びそうになりました。でも今日は、たくさんのことを学べたのでよかったと感じています。明日はいいスタートを切って、トップグループで戦いたいです。それが今の目標です」

ファビアン・フォーレ(スーパースポーツ 6番手)「今日はあまりよくありませんでした。ほかの選手たちのように、ソフトタイヤをうまく使うことができませんでした。しかし、今回も接戦になっていて、フロントローまであと0.5秒くらいの位置にいます。レースタイヤではいいペースなので、明日のウオームアップでさらにセッティングを決めて、スタートからプッシュできるようにしたいと思います」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1J.ホプキンス スズキ2:04.041
2E.ラバティヤマハ2:04.068
3L.キャミアアプリリア2:04.303
4C.チェカドゥカティ2:04.362
5S.ギュントーリドゥカティ2:05.456
6M.メランドリヤマハ2:05.639
    
18アレクサンダー・ロウズHonda2:06.524
21ファブリッツォ・ライHonda2:07.482

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1D.サロンカワサキ2:08.527
2サム・ロースHonda+0.296
3フローリアン・マリーノHonda+0.437
4ジノ・レイHonda+0.578
5ロビン・ハームスHonda+0.614
6ファビアン・フォーレHonda+0.634
    
12アレクサンダー・ルンドHonda+1.867
13ミゲル・プライアHonda+2.313
16ジェームス・エリソンHonda+2.424
17イムレ・トースHonda+2.469
18ウラジミール・イワノフHonda+2.485
19パウェル・スコペックHonda+2.623
21バラージュ・ネメスHonda+2.796
22オンドレイ・ジュゼクHonda+3.130
25バスティン・シェゾーHonda+4.280
26ミッチェル・ピロッタHonda+5.617