round 7

June 19 2011, RACE
FIM Superbike World Championship Spain
第7戦 スペイン

チャウス、両レースでポイント獲得できず

サンマリノ大会から2週連続開催となった第7戦スペイン大会決勝は、終日、青空の広がる絶好のコンディションの中で行われ、ルーベン・チャウス(Castrol Honda World Superbike Team)は、残念ながら、両レースともにチェッカーを受けることができませんでした。

  • ルーベン・チャウスルーベン・チャウス
  • ルーベン・チャウスルーベン・チャウス
  • サム・ロースサム・ロース
  • サム・ロースサム・ロース
  • ジノ・レイジノ・レイ
  • ファビアン・フォーレファビアン・フォーレ
  • ロビン・ハームスロビン・ハームス

今大会、チャウスは予選17番手から決勝に挑みました。第1レースは、オープニングラップ18番手から追い上げのレースとなり、16番手を走行中の17周目、1コーナーでオーバーランを喫し、その次周、ピットに戻りました。リザルトは16位完走も、チェッカーを受けることはできませんでした。その雪辱に挑んだ第2レースは、オープニングラップ13番手とやや順位を上げることに成功しましたが、それからなかなかペースを上げることができず、10周を終えてピットに戻り、リタイアすることを決めました。

今回の会場であるアラゴンで行われた昨年12月のウインターテストは、悪天候のために有効なデータを得ることができませんでした。それに加え、今大会は、Castrol Honda World Superbike Teamのエース、ジョナサン・レイがケガのために欠場したこともあり、チームに移籍してきた1年目のチャウスは、セットアップに苦しみました。残念ながら、地元ファンの期待に応えられなかったチャウス。3週間後の次戦チェコ大会の雪辱に闘志を燃やすことになりました。第1レースは、マルコ・メランドリ(ヤマハ)、第2レースはマックス・ビアッジ(アプリリア)がそれぞれ優勝しました。

スーパースポーツは、サム・ロース(Parkalgar Honda)がブロック・パークス(カワサキ)とチャズ・デイビス(ヤマハ)とし烈な優勝争いを繰り広げ、2位でフィニッシュ。2戦連続今季3回目の表彰台に立ち、総合ランクでも7位から6位へとポジションを上げることに成功しました。

以下、ジノ・レイ(Step Racing Team)6位、ファビアン・フォーレ(Hannspree Ten Kate Honda)7位、ロビン・ハームス(Harms Benjan Racing Team)8位など、CBR600RRが13位まで続き、ポイント獲得の15位までに10台のCBR600RR勢が名前をつらねました。

次戦チェコ大会には、ジョナサン・レイが復帰します。スーパーバイク、スーパースポーツともに優勝に向けて全力を尽くすことになります。

コメント

ルーベン・チャウス(スーパーバイク 16位/リタイア) 「今週末は非常に厳しかったです。チームにとって、そして自分にとっても、とても残念な結果でした。家族や友人、そしてサポートするために来てくれたファンの前でいいパフォーマンスがしたかったです。今日はハードだけの問題ではなく、いろいろなことが重なりました。次戦のチェコ・ブルノでは、最初から最後まで休むことなく仕事をするとしか言えません。今日は残念でした」

サム・ロース(スーパースポーツ 2位) 「ウオームアップで転倒して、また肩を痛めてしまいました。でもレースにはそれほど影響しませんでした。しかし、レース後にかなり痛みがあり、少し心配です。今週はマシンのセットアップが思うように進みませんでしたが、最終的にいい状態になりました。レース前半はあまりいい状態ではありませんでしたが、徐々にペースをつかむことができて調子も出てきました。トップグループのペースは徐々に上がり、僕もタイムを上げたけれど、パスすることはできませんでした。苦しいレースでしたが、2位になれて本当にうれしいです。チームには本当に感謝しています。今日もレースを楽しむことができました。2週連続で表彰台に立てて本当にうれしいです」

ジノ・レイ(スーパースポーツ 6位) 「最後のヘアピンでふられて順位を下げてしまったのは残念でした。3台での5位争いでした。インからクリーンなパスをしましたが、はらんでしまいました。そこにタンブリーニ(ヤマハ)が入ってきたので、どうにもできませんでした。5位でフィニッシュできたと思うので本当に残念です。今日のレースは、正直、もっと上位にいけたと思います。表彰台にも上がれたかもしれません。ポイントを獲得できましたが、もっともっと前でレースをしたいです」

ファビアン・フォーレ(スーパースポーツ 7位) 「今週はまるで悪夢のようなレースでした。自分のライディングスタイルに合うようにセッティングすることができませんでした。ウオームアップで解決策を見つけられたと思っていました。でも、決勝に向けて気温が上がり、それ合わせて微調整しましたが、あまりよくはなりませんでした。それでも一生懸命がんばりましたが、これが今日の精一杯でした。ラップタイムはそれほど悪くなかったと思っています。気持を切り替えて次戦に挑みたいです」

ロビン・ハームス(スーパースポーツ 8位) 「今日はもっと速いグループでレースがしたかったです。フォーレやほかのライダーについていこうとがんばりましたが、コーナーでミスをしてしまい、遅れてしまいました。そのあとも、コーナーでは追いつくのですが、ストレートで離されました。コーナーでは自分の前のどのライダーにもついていけると思いました。しかし、高速コーナーの出口とトップスピードですべてを失いました。いいコーナースピードとシャシーのセットアップを見つけられたことには満足しています」

ミゲル・プライア(スーパースポーツ 9位) 「今日はハードでしたが、いいレースでした。最後に9位になれてとてもうれしいです。僕のマシンはよかったです。ラップタイムを維持して走ることができました。最後にはトップ10でフィニッシュできました。肩のケガは、だいぶいいです。次戦のブルノのレースが楽しみです」

フローリアン・マリーノ(スーパースポーツ 10位) 「あまりいい週末にはなりませんでした。メカニックとチームに本当に申し訳ないと思っています。このような結果になるはずではなかったですからね。ウオームアップとレースで少しセッティングを変えました。しかし、思うように走れませんでした。スタートはよかったけれども、ヘアピンで大きなミスをしてしまい、大きく順位を落としてしまいました。それから全力で追い上げたので、後半はかなり疲れてしまいました」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.メランドリヤマハ2040:01.968
2M.ビアッジアプリリア20+1.572
3L.キャミアアプリリア20+2.432
4E.ラバティヤマハ20+10.799
5T.サイクスカワサキ20+10.847
6芳賀紀行アプリリア20+11.931
     
16ルーベン・チャウスHonda17+3Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ビアッジアプリリア2040:04.407
2M.メランドリヤマハ20+4.809
3C.チェカドゥカティ20+6.944
4M.ファブリッツォスズキ20+9.001
5J.ラスコルツカワサキ20+11.562
6E.ラバティヤマハ20+14.288
     
RTルーベン・チャウスHonda10+10Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.デイビスヤマハ1837:06.751
2サム・ロースHonda18+0.564
3D.サロンカワサキ18+4.645
4M.ロッコリカワサキ18+10.984
5R.タンブリーニヤマハ18+23.792
6ジノ・レイHonda18+24.009
     
7ファビアン・フォーレHonda18+24.297
8ロビン・ハームスHonda18+33.850
9ミゲル・プライアHonda18+42.657
10フローリアン・マリーノHonda18+42.658
11ウラジミール・イワノフHonda18+56.947
12バラージュ・ネメスHonda18+1:02.633
13パウェル・スコペックHonda18+1:06.378
15イムレ・トースHonda18+1:21.663
16アレクサンダー・ルンドHonda18+1:23.068
17 ローマン・スタム Honda18+1:36.654
19ミッチェル・ピロッタHonda18+2:05.646
RTオンドレイ・ジュゼクHonda13+5Laps
RTジェームス・エリソンHonda2+16Laps
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.チェカドゥカティ261
2M.ビアッジアプリリア218
3M.メランドリヤマハ195
4E.ラバティヤマハ146
5L.キャミアアプリリア125
6L.ハスラムBMW120
 
8ジョナサン・レイHonda94
16ルーベン・チャウスHonda44
27ファブリッツォ・ライHonda1

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ドゥカティ273
2アプリリア257
3ヤマハ235
4BMW153
5スズキ112
6 Honda 111
7カワサキ111

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.デイビスヤマハ105
2B.パークスカワサキ85
3D.サロンカワサキ71
4L.スカッサヤマハ70
5ファビアン・フォーレHonda65
6サム・ロースHonda63
 
7ロビン・ハームスHonda59
9フローリアン・マリーノHonda37
10ジノ・レイHonda32
12ジェームス・エリソンHonda28
13ミゲル・プライアHonda24
14バラージュ・ネメスHonda16
17アレクサンダー・ルンドHonda14
18ウラジミール・イワノフHonda12
19イラリオ・ディオニジHonda11
20イムレ・トースHonda7
21パウェル・スコペックHonda7
22オンドレイ・ジュゼクHonda7
23バスティン・シェゾーHonda6
27アレッシオ・ベリーニHonda3
28ローマン・スタムHonda2
30ロベルト・ムレシャンHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ヤマハ135
2Honda108
3カワサキ101
4トライアンフ16