round 6

June 11 2011, SUPERPOLE
FIM Superbike World Championship San Marino
第6戦 サンマリノ

レイ11番手、チャウス15番手と、ともに苦戦する

イタリアのミサノで、第6戦サンマリノ大会が開幕。10日、11日の2日間、予選とスーパーポールが行われました。前戦アメリカ大会は、Castrol Honda World Superbike Teamにとっては不運なレースとなり、ジョナサン・レイ、ルーベン・チャウスともに、他車と接触するなど、思うような結果を残せませんでした。そのため今大会は、雪辱に闘志を燃やす大会となりました。

レイにとってミサノは、思い出深いサーキット。2009年の同大会でスーパーバイク初優勝を達成しています。そのため、今季5戦を終えて総合6位のレイにとっては、ここから巻き返しを図りたいところです。初日の予選ではカルロス・チェカ(ドゥカティ)がトップタイムをマーク、以下、1秒差に13台という接戦の中で12番手。順位的には決してよいとは言えませんが、2日目のポジションアップに期待をつなぎました。

しかし2日目も、コーナーの立ち上がりで思うようにアクセルを開けられないという、初日から抱えている問題が改善せず、なかなかタイムが更新できませんでした。上位陣が順調にタイムを上げている中で、レイは2日目に約0.1秒しか短縮できず、スーパーポール進出ギリギリの16番手で予選を終了しました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ルーベン・チャウスルーベン・チャウス
  • サム・ロースサム・ロース
  • ファビアン・フォーレファビアン・フォーレ
  • イラリオ・ディオニジイラリオ・ディオニジ
  • ロビン・ハームスロビン・ハームス

チームはデータを分析して午後のフリー走行に挑みましたが、思ったようにセットアップは進まず、課題を抱えたままスーパーポールを迎えました。セッション開始直前に雨が降るという難しいコンディションの中で、レイはSP2に進出しましたが、SP3進出を果たせず、11番手でスーパーポールを終えました。

チームメートのチャウスは、1回目の予選は17番手、2回目の予選ではセットアップが進み14番手でスーパーポール進出を決めました。さらに、午後のフリー走行ではセットアップが進んで11番手と、上り調子でスーパーポールを迎えました。しかし、SPはウエットコンディションになり、SP1で15番手という結果となりました。

不安定な天候の影響で両選手ともに思ったような攻めの走りができませんでしたが、レイは3列目、チャウスは4列目から追い上げのレースに挑みます。

前戦アメリカ大会のカレンダーに組み込まれなかったスーパースポーツは、今大会が第5戦。2日目の予選が雨となったことで、初日の順位でグリッドが決まり、サム・ロース(Parkalgar Honda)がスーパースポーツでは初となるPPを獲得しました。これでロースは、開幕戦から5戦連続でフロントロー。今季からフル参戦のロースは、デビュー戦の開幕戦オーストラリア大会で3位表彰台に立ち、大きな注目を集めました。それ以降は、不運のリタイアや転倒で表彰台に立てず、前戦イタリア大会は5位。今大会は、開幕戦以来となる表彰台獲得に期待が集まっています。5番手にファビアン・フォーレ(Hannspree Ten Kate Honda)。以下、CBR600RR勢が続き、トップ10に6台のHonda勢が名前を連ねました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 11番手)「今日はいい日ではありませんでした。雨が降ってきた時は、これでみんなと同じ条件になったと思い、恵みの雨だと思いました。今回はコーナーの立ち上がりで問題を抱えていて、スーパーポールに進出するのもやっとの状態でした。スロットルをなかなか開けられず、高速コーナーでは特にスピードが落ちました。電気系の問題だと思うのですが、チームはベストなセッティングを見つけるために一生懸命がんばってくれました。明日のレースではベストを尽くしたいです。しかし、ドライコンディションになったら、ウオームアップで何か解決策を見つけなければなりません」

ルーベン・チャウス(スーパーバイク 15番手)「今日は一歩も二歩も前進することができたのに、SP2に進出できなくて、とても残念でした。SP1ではタイムを上げようと思っていましたが、悪いタイミングで雨が降り出してしまいました。不運でした。雨が降り始めて多くのライダーが転倒しましたが、自分もその一人になってしまいました。そのため明日は4列目からスタートしなければなりません。しかし、ドライコンディションになれば、ウオームアップでセットアップにトライできると思うので、セッティングを決めて、追い上げのレースをしたいです」

サム・ロース(スーパースポーツ ポールポジション)「今日は最高でした。マシンのセットアップで、たくさんのことを学ぶことができました。午後のフリー走行ではブロック・パークス(カワサキ)がいい走りをしていましたが、僕は古いタイヤを使っていました。だから、あと0.75秒は速く走れたと思います。新しいサスペンションを試してみましたが、すごくよかったです。明日が楽しみです。僕のマシンは最高です。レースはドライになった方がうれしいですが、ウエットになっても自信はあります。明日は優勝争いができると思います」

ファビアン・フォーレ(スーパースポーツ 5番手)「明日がウエットなら、コースがどんな感じになるか、その時に知ればいいと思いました。今日のコンディションでは、あまり学ぶことがないと思ったので走りませんでした。ウエットコンディションのフィリップアイランドで大きな転倒をしたためではありません。あの時とは状況が全く違いますからね。昨日と今朝のフリー走行は、マシンの感触がよかったです。ロングランでも結構いいペースで走れているので、明日のレースが楽しみです。フロントローがよかったですが、5番グリッドでもマシンの状態がいいので満足しています」

フローリアン・マリーノ(スーパースポーツ 8番手)「今日の午後は、試してみたかった新しいセッティングにトライしました。しかし雨が降り始めて、明日のウオームアップまで待たなければならなくなりました。明日の午後の天気予報はドライなので、ウエットコンディションになった予選では、路面の感触を知っておくために数周走りました。明日のウオームアップでセットアップを進めたいです。いいスタートを切って、レース序盤にポジションを上げたいです」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.サイクスカワサキ1:55.197
2C.チェカドゥカティ1:55.373
3J.シュムルツドゥカティ1:55.745
4M.メランドリヤマハ1:55.768
5L.ハスラムBMW1:56.034
6T.コルサーBMW1:56.285
    
11ジョナサン・レイHonda1:57.831
15ルーベン・チャウスHonda1:36.664

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1サム・ロースHonda1:39.541
2C.デイビスヤマハ+0.077
3D.サロンカワサキ+0.254
4B.パークスカワサキ+0.356
5ファビアン・フォーレHonda+0.592
6イラリオ・ディオニジHonda+0.600
    
7ロビン・ハームスHonda+0.913
8フローリアン・マリーノHonda+0.926
10ジェームス・エリソンHonda+1.202
13アレッシオ・ベリーニHonda+1.472
15ウラジミール・イワノフHonda+1.799
16ジノ・レイHonda+1.836
18パウェル・スコペックHonda+1.904
21ミゲル・プライアHonda+2.189
22アレクサンダー・ルンドHonda+2.224
23オンドレイ・ジュゼクHonda+2.344
24イムレ・トースHonda+2.389
28バラージュ・ネメスHonda+3.333
29ローマン・スタムHonda+3.392
33ミッチェル・ピロッタHonda+4.984