round 4

May 30 2010
FIM Superbike World Championship United States of America
第5戦 アメリカ

レイが第2レースでポイント獲得も、レイ、チャウスともに不運に見舞われる

第5戦アメリカ大会決勝は、Castrol Honda World Superbike Teamにとって不運の一日となりました。第1レースはジョナサン・レイが他車と接触して転倒リタイア。ルーベン・チャウスも同様に他車と接触して転倒リタイア、両選手ともにフィニッシュできませんでした。雪辱を期した第2レースは、レイが6位争いの集団で熱走を見せましたが、11位。チャウスは単独転倒を喫し、再スタートを切るも18位でした。

今大会は、大会直前に2日間のテストを実施し、万全の状態で挑みました。しかし、雨になった予選ではレイが今季ワースト記録となる13番グリッド。チームメートのチャウスも14番手と、ともに4列目から決勝に挑むことになりました。後方からの追い上げのレースとなったことが影響し、第1レースはオープニングラップの12コーナーでレイがマックス・ビアッジ(アプリリア)と接触して転倒。チャウスも4周目の1コーナーでミッシェル・ファブリッツォ(スズキ)と接触して転倒と、レース序盤にして両選手ともにリタイアしました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ルーベン・チャウスルーベン・チャウス
  • ルーベン・チャウスルーベン・チャウス
  • ルーベン・チャウスルーベン・チャウス

第2レースは予選13番手から好スタートを切ったレイが、オープニングラップで7番手。その後も、ファブリッツォ、マルコ・メランドリ(ヤマハ)、シルバン・ギュントーリ(ドゥカティ)、ヤコブ・シュムルツ(ドゥカティ)、トム・サイクス(カワサキ)らとし烈な6位争いに加わりましたが、後半ペースが上がらず11位でチェッカーを受けました。

チャウスはオープニングラップ12番手から2周目に11番手へと1つポジションを上げました。さらに、チームメートのレイも加わるサードグループの集団を追いかけましたが、3周目のシケインで単独転倒。再スタートを切るも18位がやっとでした。

今季ワーストリザルトで終えた第5戦アメリカラウンドでしたが、Castrol Honda World Superbike Teamは次戦サンマリノ大会とアラゴン大会に向けて貴重なデータを獲得。次戦から得意なコースを迎えるレイの巻き返しに期待がかかります。チャウスもホーム大会となるアラゴンに向けて、さらに上位を狙う意気込みです。

優勝は第1レース、第2レースともにカルロス・チェカ(ドゥカティ)で、総合首位をキープ。今大会5ポイントを獲得したレイは総合4位から6位へ、ノーポイントに終わったチャウスは総合15位から16位へとそれぞれ順位を落とす残念な結果となりました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク リタイア/11位)「今週末はフラストレーションが溜まるという言葉をよく使ってきました。でも、それは少し言い過ぎていたのかもしれません。今回はレースを戦うのに十分なパッケージになっていなかったし、第2レースはすべての力を出しきった結果でした。第1レースがあっという間に終わり、21周のデータを持ち帰ることができなかったことも第2レースに向けて助けになりませんでした。第1レースは1周目にとても強引な追い越しの犠牲になってしまいました。そのため、2人とも転倒してしまいました。今週はあまり順調ではありませんでしたが、それと同じくらい残念でした。一生懸命仕事をしてくれたチームのみんなには、気の毒な結果に終わり申し訳なく思っています。最後まで、このサーキットに合うマシンのポイントを見つけられませんでした。5ポイントしか獲得できなかったのは残念。気持ちよくこのサーキットを後にすることはできないけれど、唯一の慰めは、昨年に比べればいい状態で帰国できるということ。他のチームはミサノでテストしているけれど、次戦はいいスタートをしたいと思っています。ミサノにはいい思い出があるから」

ルーベン・チャウス(スーパーバイク リタイア/18位)「両レースともに、いいスタートが切れました。マシンの感触も昨日よりだいぶんよかった。昨日、雨の中で使ったクラッチのフィーリングがよくて、今日はドライになったけれど、それを使いました。これを使うことで少し振動がなくなったけれど、ドライコンディションではエンジンブレーキの効きが足りず、第1レースはファブリッツォとの接触を避けることができませんでした。第2レースに向けて、チームがいくつか改善してくれて感触はさらによくなったけれど、第2レースではシケインでエンジンカバーが縁石に触れてしまい、その衝撃で転倒してしまいました。不運が続いたけれど、少なくとも第2レースは再スタートが切れたし、ラップタイムも悪くありませんでした。もう少しで両レースともDNFになるところでしたが、レースはときどきこういうことが起きるので、前を向いてポジティブにならなければいけません。今大会ではいくつか前進することができました。残念な結果でしたが、今回の成果を2週間後のミサノにつなげたい」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.チェカドゥカティ2138:46.915
2J.シュムルツドゥカティ21+2.766
3S.ギュントーリドゥカティ21+4.093
4L.キャミアアプリリア21+8.885
5E.ラバティヤマハ21+15.718
6T.サイクスカワサキ21+20.477
     
RTルーベン・チャウスHonda3+18Laps
RTジョナサン・レイHonda0 -

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.チェカドゥカティ2138:22.082
2L.キャミアアプリリア21+7.194
3M.ビアッジアプリリア21+8.734
4E.ラバティヤマハ21+14.214
5M.ファブリッツォスズキ21+14.750
6M.メランドリヤマハ21+21.634
     
11ジョナサン・レイHonda21+31.033
18ルーベン・チャウスHonda21+1:18.485
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.チェカドゥカティ195
2M.メランドリヤマハ134
3M.ビアッジアプリリア133
4E.ラバティヤマハ109
5L.ハスラムBMW95
6ジョナサン・レイHonda94
 
16ルーベン・チャウスHonda31
23ファブリッツォ・ライHonda1

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ドゥカティ202
2アプリリア172
3ヤマハ171
4BMW117
5Honda98
6スズキ89
7カワサキ69