ワークス復帰2年目のTeam HRCが18度の表彰台に登壇
富田俊樹は前年度を上回る6勝を挙げてランキング2位
Team HRCがワークス活動を再開して2年目のシーズンとなったIA2クラスは、新たにチームに加わった富田俊樹が、激しいランキング争いの末に年間6勝を挙げてランキング2位に。チームメートの田中雅己と2人で、表彰台に計18度登壇し、シーズンを盛り上げました。
2013年シーズンは田中のみの1台でシーズンを戦ったTeam HRCですが、14年は、前年にチャンピオンとなった富田が加入し、2台体制で臨みました。また、マシンに関してはCRF250Rをベースとして、昨シーズンに培ったノウハウを取り入れたCRF250RWを投入しました。
開幕戦では、Hondaマシンを駆る小川孝平(Team ITOMO)がヒート1で勝利。Team HRC新加入の富田が、両ヒートで3位表彰台を獲得しました。
Team HRCがシーズン初優勝を果たしたのは第4戦のヒート2でのことでした。ホールショットを奪った富田は、1周目をトップでクリア。3周目に転倒を喫しますが、それでもトップの座は譲らず。以降は2番手との差を広げていき、2位に2分以上の大差をつけて勝利を手にしました。
その後、富田は第5戦のヒート1でも優勝し、第6戦では両ヒートで2位フィニッシュと、調子を上げていきます。そして、富田にとってハイライトとなった第7戦を迎えます。
ヒート1での富田は、1周目をトップでクリアすると、2番手以下との差をぐんぐん拡大。2位に9秒以上の差をつけてフィニッシュしました。ヒート2では一転、ライバルとの接近戦になりますが、13周目にはトップに立ち、そのままチェッカーを受けました。マディコンディションを得意とする富田にとって、ドライのコースで初めて挙げた勝利を、ダブルウインで飾りました。
チャンピオン争いに目を移すと、シーズン後半の富田の追い上げにより、最終戦の第2ヒートまでもつれ込む大接戦に。富田はシーズン最後のレースで勝利を挙げましたが、逆転でのチャンピオン獲得はかなわず。ランキング2位でシーズンを終えました。それでも、13年シーズンを3度上回る、6度の優勝を挙げた富田には、はっきりとした成長が見て取れました。