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インディカー・シリーズ

round 15

SCHEDULE

August 22 2015, QUALIFYING ABC Supply 500

アメリカポコノ

グレアム・レイホールが予選5番手、佐藤琢磨は予選9番手

2015年8月22日(土)・予選  会場:ポコノ・レースウェイ  天候:快晴  気温:23〜24℃

2015年シーズンもインディカー・シリーズには500マイルの長距離レースが3戦スケジュールされています。5月のインディ500、6月のフォンタナでのMAVTV500に続き、ペンシルベニア州のポコノ・レースウェイで開催されるのが今シーズン最後の500マイルレース、ABCサプライ500です。全16戦のシーズンもこれで15戦目と大詰めを迎えています。

  • グレアム・レイホールグレアム・レイホール
  • カルロス・ムニョスカルロス・ムニョス
  • ジャスティン・ウィルソンジャスティン・ウィルソン
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨

オーバルコースといえば楕円、もしくは長円のレイアウトが一般的ですが、ペンシルベニアの緑深い山間に作られたポコノ・レースウェイは三角形をしています。それだけでなく、3つのコーナーはどれも異なる半径で、コーナーにつけられたバンクも1つずつ違っています。3本のストレートも長さが1本ごとに違う、極めてユニークなオーバルコースとされています。このように3つのコーナーの性格が明確に異なる上、全長が2.5マイルと長いことからスピードも非常に高いものが維持されるため、マシンのセッティングもドライビングも難しく、ポコノ・レースウェイにはトリッキー・トライアングルというニックネームがつけられています。

90分間のプラクティスが1回行われたあと、午後2時過ぎから予選が行われました。事前に行われたクジ引きで決定した順番で、ドライバーたちは単独走行での2周のタイムアタックを敢行。Hondaドライバーの中からはグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が平均時速220.118マイルをマークして予選5番手となりました。午前中のプラクティスでは11番手だったレイホールでしたが、 ポイントランキング2位につけている彼は、シーズン2勝目を飾ったばかりで勢いに乗っており、初のタイトル獲得に向けて、ポコノでも予選という大事な舞台で大幅なスピードアップに成功、3列目イン側グリッドを手に入れたのです。

予選6〜9番手にもHondaドライバーが並びました。カルロス・ムニョス、ジャスティン・ウィルソン、ライアン・ハンターレイのAndretti Autosportドライバー3人と、佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)で、Hondaドライバー5人がトップ10にグリッドを確保したのです。

2013年に予選8番手、昨年は4番手とポコノを得意としている佐藤は、今日のプラクティス1で5番手につけるタイムを出していました。マシンセッティングが順調に進み、予選でも上位に来ることが期待されていました。彼のアタック順は8番目で、計測1周目に時速219.7マイル、2周目に219.455マイルを記録し、予選9番手となりました。

決勝レースは明日、日曜日の午後2時45分にスタートが予定されています。

コメント

グレアム・レイホール(5番手)
「すばらしい予選で、我々のマシンをトップ5入りさせることができました。ライバルのエアロキットは空力面で優位にあると考えていますが、私たちのチームのエンジニアたちの奮闘によって上位のスターティンググリッドを手に入れることができました。ダウンフォースレベルを最良の物に設定してくれたおかげです。私は慎重なセッティングでよいと彼らに伝えていましたが、またしてもHonda勢のトップとなる予選順位を獲得し、とても気分がいいですね。しかし、何と言っても重要なのは明日です。ポイントリーダーとの差を縮め、追い抜かなくてはなりません。相手は今日の予選がうまくいきませんでしたが、決勝では私たちの背後に迫ってくることでしょう。正直なところ、今日の予選結果にはホッとしています。午前中のプラクティスを走り出したときには、自分たちには十分なスピードがありませんでした。しかし、その後に突如として、マシンは息を吹き返したのです」

佐藤琢磨(9番手)
「予選の走りはよかったと思います。朝のプラクティスセッションも非常に順調で、走行を重ねるごとにマシンは進歩していきました。それにより、予選に対しても自信を持つことができていました。予選で重要なのはダウンフォースと抵抗のバランスです。予選での私たちのマシンは少し滑っていましたが、そのコントロールはできており、満足のいくラップができていました。チームのクルーたち、そしてエンジニアたちがいいマシンを作ってくれた結果です。レースでのマシンもいいものにしたいと思います」

アレン・ミラー|HPD レース・チーム・リーダー
「グレアム・レイホールが今回もすばらしい仕事をし、予選5番手につけました。予選の中程でアクシデントによる長い中断がありましたが、ほぼ同じコンディションで予選は再開されました。もっとも、アクシデント後に走ったドライバーたちは、長い中断を利用してセッティングをもう一度じっくりと考え直すことができていました。Andretti Autosportは最初に走ったマルコ・アンドレッティのハンドリングがよくなかった点から学び、後半に走った3人にはよりコンディションに合ったセッティングを施すことができていました。その結果、彼らは6、7、8番手にグリッドを獲得しました。そして、佐藤琢磨が9番手につけ、Hondaドライバー5人がトップ10入りを果たしました。レースではダウンフォースを予選より多めに設定する必要があり、チーム間のマシンの差は予選以上に小さくなります。明日は6月のフォンタナでのレースと同じく、500マイルにわたる接戦が展開されることとなるでしょう。戦いは今日の予選以上に激しくなるはずですから、エキサイティングなバトルが見られることと大変楽しみです」

予選リザルト

順位 No. ドライバー エンジン タイム
13H.カストロネベスシボレー1'21.6217
222S.パジェノーシボレー1'21.6382
31W.パワーシボレー1'21.6704
467J.ニューガーデンシボレー1'21.7659
515グレアム・レイホールHonda1'21.7743
626カルロス・ムニョスHonda1'21.8809
725ジャスティン・ウィルソンHonda1'21.9356
828ライアン・ハンターレイHonda1'21.9402
914佐藤琢磨Honda1'21.9755
1011S.ブルデーシボレー1'21.9968
 
1319トリスタン・ボーティエHonda1'22.3435
1441ジャック・ホークスワースHonda1'22.4437
157ジェイムス・ジェイクスHonda1'22.4757
1698ギャビー・シャヴェスHonda1'22.5111
1718ピッパ・マンHonda1'22.8075
185ライアン・ブリスコーHonda1'22.8571
2227マルコ・アンドレッティHonda1'23.6816