国内フォーミュラ Honda Racing
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塚越広大 第11戦・第12戦 オートポリス
 

 シーズン後半戦の皮切りとなるレースが九州のオートポリスで行われました。走行するのは初めてのコースでしたがセッションを重ねるごとにタイムアップできました。コースは、アップダウンが多く難しいコースでした。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 今回は天気も快晴で、路面温度もかなり高い状況での予選でした。路面温度とコースレイアウト的にタイヤのスイートスポットが少ないため、1周が勝負になりました。ギリギリまでコースインをしないでチャンスを伺いました。コースインしてアタックしましたが、肝心な1周目にアクセルワークがうまくいかずコーナーの立ち上がりで滑ってしまいました。2周目もそのままアタックし、タイムアップすることはできましたが、思うようなタイムを出すことができず4番手となってしまいました。

 10分間のインターバルを挟み、2回目の予選が始まりました。1回目から少しマシンのセッティングを合わせ、ギリギリまでアタックのタイミングを待ってから挑みました。そして、2回目の予選は1周アタックしてクールラップを入れ、最後にもう1度アタックする作戦に変更しました。1回目の予選ではミスが多く出てしまったのでなんとかまとめられるように走りました。作戦は成功して最後のアタックでタイムアップすることができ、12戦は3番手からのスタートになりました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 土曜日の午後に行われた決勝は、4番手アウト側からのスタートでした。最初のコースインのときには、マシンの状況を感じながらも少しでもタイヤを傷めないように走りました。シグナルが消えてスタートしたときにアクセルを開けすぎてしまい、ホイールスピンしてしまいました。なかなかホイールスピンが収まらず7番手まで後退してしまいました。前を走るマシンを追いかけましたが、ダウンフォースが抜けてしまい1秒以内の差に詰められず、ラインを変えたり間合いを取ったりしましたが抜くことができず7位のままチェッカーとなりました。

 日曜日の正午過ぎに第12戦の決勝が行われました。スタートで順位を落としてしまい、1コーナーに進入するとき内側しかラインがなかったので小さく回り、アウト側にオーバーランしたマシンを抜き返すことができ、ポジションは4番手で1周目を終えました。
 その後、なかなかペースを上げることができず、さらに、周回遅れがトラブルでスローダウンしているときにラインをふさがれてしまい、差がついてしまいました。そこで、タイヤのマネージメントを考えるよりも、1周を予選のように走るようにしました。他のマシンのペースが落ちている中、コンスタントにいいタイムを重ねることができ、3番手に追いついていきましたが、はじめについてしまった差を埋めることはできず4位でゴールしました。

 初めてのサーキットでいいパフォーマンスを見せたかったのですが、なかなかうまくできませんでした。しかし、12戦の決勝のように暑い中でもコンスタントにいいタイムで走れるのはレースではとても有利になると思います。まだ、課題のスタートをうまく決めることができませんが、練習して精度を上げていき、本番のレースで決められるようにしたいです。

 
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