国内フォーミュラ Honda Racing
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塚越広大 第9戦、第10戦 鈴鹿サーキット
 

 今回の鈴鹿ラウンドでシーズンは折り返し。これまで優勝がないだけに、自分にとっては走り慣れた鈴鹿で結果を何とか出そうと試みました。金曜日の最後にクラッシュしてしまいましたが、予選で今期初のダブルポールを獲得し、第9戦ではスタートからトップを走り続けて初優勝を挙げることができました。第10戦は、スタートでエンジンストールさせてしまい13番手まで落ちてしまいました。最終的には2位までポジションを上げてゴールしました。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 前日の練習走行の最後にクラッシュしてしまい、迎えた予選は思ったよりも気温が高く、早めにアタックしないとタイヤのいいところがなくなる可能性がありました。メカニックさんたちの正確な作業のおかげでマシンは完璧に直っていて、さらにマシンセットが決まっていたので思い切り攻めることができました。
 2周アタックしてクールラップを入れてもう1度アタックしました。タイムを更新することはできませんでしたが、2周目のタイムでポールポジションを獲得できました。

 10分間のインターバルの間にマシンセットを少し変更して、2回目の予選に臨みました。2周しかアタックのチャンスがなかったので集中しました。セッティングの変更がさらにタイムアップにつながり、2位とのタイム差を0.5秒まで開くことができました。ベストタイムが出てクールラップを入れ、もう1度アタックしましたが、他車に追いついてしまいました。このままアタックを続けてもタイムを更新できる可能性が無かったので、タイヤのことを考えて早めに切り上げました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 8日の午後に行われた決勝は12周で争われました。
 スタートして1コーナーの進入で横に並ばれそうになりましたが、うまく抑えることに成功してトップのまま1周目を終えました。マシンの調子がとてもよく、毎周ファステストラップを更新しながら走ることができました。できる限り2位を引き離すつもりで走り、8秒890の差をつけてF3初優勝を飾ることができました。

 日曜日に行われた第10戦は17周で行われました。雨の予報だったのですが、ドライコンディションのままレースが行われました。
 第9戦と同じようにスタートしようとしたのですが信号が変ると同時にエンジンストールさせてしまいました。すぐ再スタートしましたが、2コーナーの立ち上がりでスピンしたマシンを避けようとラインを取ったところ、急減速したマシンが目の前に来て接触してしまい13番手までポジションを落としてしまいました。前回の鈴鹿ラウンドでは早々にミスをしてしまいレースを台無しにしてしまったこともあり、同じミスをしないように心がけました。接触した影響もなくマシンの調子が本当によかったので12番手で1周目終え、翌周には2台を抜き、さらに1コーナーと130Rで抜いていきましたが6番手をなかなかかわすことができませんでした。そして、レースの11周目あたりから雨が降り始めたのをきっかけに、また順位を上げられ、最終ラップを3番手で通過しました。そして、スプーンコーナー立ち上がりで合わせて、130Rで2番手に上がりそのままチェッカーを受けました。

 今回待ちに待った優勝を挙げることができました。監督、チームスタッフ、応援してくださった皆さんに本当に感謝しています。しかし、第10戦のレースでまたしてもスタートでミスしてしまい、せっかくの流れを台無しにしてしまいました。もう1度スタートに関して検証して確実なものにできるよう対策します。
 次回は、初走行となるオートポリスでも今回のようなパフォーマンスを発揮したいと思います。

 
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