国内フォーミュラ Honda Racing
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塚越広大 第7戦、第8戦 岡山国際サーキット
 

 今回の岡山ラウンドは、木曜日に合同テストがあり、金曜日からレースウイークとなる日程でした。合同テストでは、レインコンディションで4番手タイム。金曜はドライで走行でき、どちらのコンディションでも準備万端でレースに臨めました。
 土曜日の予選では1位と3位。第7戦はレインコンディションとなり2位。日曜日の第8戦は久しぶりにドライでのレースとなり、4位という結果でした。

 ドライコンディションとなった予選の1回目はとにかくブレーキングでタイムを稼げるよう少しでも奥まで突っ込んで、短い距離で速度を落とせるように走りました。今回はいつもよりも気温が高かったので、早めにタイムを出せるようにしました。クールラップも多めにいれて再度アタックしたところ、1度は他のドライバーにタイムを更新されてしまいましたが、2度目のアタックで逆転に成功し、今シーズン2度目のポールポジションを獲得しました。

 予選1回目の最後に雨が降ってきたため、雨脚が強くなる前にタイムを出せるように走行しました。3周目にベストタイムが出てからクールラップを入れて再びアタックしましたが、ブレーキングをうまく決められず、思うようにタイムアップできませんでした。結果、3番手タイムで予選を終えました。

 予選終了後から雨が降り始め、決勝はレインコンディションでのレースになりました。レース前に10分間のフリー走行が設けられ、マシンのフィーリングを確かめました。
 スタート直後の1コーナーで止まりきれないマシンがあったためアウトにふくらんでしまい、2コーナーでうまく自分のラインをとることができず、3番手に落ちてしまいました。3番手で周回を重ねていき2番手を抜こうと攻めた結果、前方が6周目にミスをしてコースアウトした隙に、2番手にポジションを上げることができました。しかし、トップとのギャップは大きく開いていたため、最後まで攻めたものの、追いつくことができず2位でチェッカーを受けました。

 第8戦は前日までの雨が嘘のような晴天。コースインしたときにマシンのフィーリングを確かめスタートに備えました。
 スタートで出遅れたため、1コーナーを通過した時点で6番手までポジションを下げてしまいました。アトウッドカーブでアウトから前車に仕掛けましたが、ブレーキングでフロントをロックさせてしまい、抜くことができません。ヘアピンで抜こうと合わせたところ、うまくスリップに入ることができたのですが、イン側を抑えられてしまいここでも抜けませんでした。しかし、その後のダブルヘアピンの進入で、前の2台が争っている間にアウトから一気に仕掛けていき、4番手で2周目に入っていけました。
  前車との差がなかなか詰まらない中、ブレーキングでなんとか差を詰めようとしましたが、細かいミスが出てしまい徐々に差が開いてしまいました。しかし後半になり、ライン取りを変えたことで2秒近くあった差を0.6秒まで詰められたのですが、抜くまでいたらず4位でレースを終えました。

 今回の岡山ラウンドではブレーキング時の走り方に問題がありました。うまく練習時間を使って修正していき、レースの時にはだいぶ改善できました。
 ここまで8戦を終了したのですが、結果を求めすぎたことで、そこに至るまでの流れをうまく作れていないことに気付きました。次の鈴鹿ラウンドはシーズンの折り返しとなるレースでもあり、シーズンの流れをつかむ最後のチャンスだと思います。ここまでの失敗や反省をもう1度思い出し、初心の気持ちで走りたいと思います。

 
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