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武藤英紀 第5戦 オートポリス
 

 みなさん、こんにちは。今シーズン、ナカジマ・レーシングからフォーミュラ・ニッポン(以下FN)とSUPER GTに参戦している武藤英紀です。先週の日曜日にオートポリスで行われたFNシリーズ第5戦の結果を報告します。

 今回の舞台となるオートポリスは、大分県は日田市にあるサーキット。数年前からSUPER GTは開催されてきましたが、FNはこれが初開催。去年までF3で走っていて、SUPER GTも今年から参戦している僕にとっては、走ったことはもちろん、行ったことも観たこともないサーキット。周りのみんなからは、体力的にきついコースだぞ、とオドされていた(?)だけに、怖々出かけることになりました。
 金曜日の公式合同テストで走ってみたら、体力的な厳しさは、恐れていたほどではなく、むしろ鈴鹿の方が厳しいくらいでひと安心しました。でも、午前中2時間、午後にも2時間走ったのですが、なかなかタイムが短縮できません。エンジニアの田坂さんやチーム監督の中嶋さん、チームディレクターの藤井さんと話し合い、予選には新たなセットで臨むことになりました。

<予選>
 公式予選が行われた土曜日は、早朝から雲ひとつない青空か広がる好天で、暑い一日となりました。1回目のセッションは午前10時から45分間。開始から10分ほどしてコースイン。最初の計測ラップで1分36秒187をマークしました。その後、コース上にストップしたマシンがありセッションは赤旗中断となりました。10時25分にセッションが再開されるとすぐにコースインして1分35秒919まで詰めてピットに戻りました。マシンのチェックを行うとともにガソリンを少し補給、2セット目のニュータイヤを装着しました。そしてセッションも残り5分となったところでコースイン。このアタックでは1分35秒887と、自己ベストを少しだけ更新することができました。

 2回目のセッションは午後2時から。最初はユーズドタイヤで、インターバルの間に変更したセットを確認します。セッションも後半となったところで3セット目のタイヤでタイムアタック。1分35秒657とわずかだけタイムアップできました。でも、まだまだ満足できず、残り10分を切ったところで4セット目のタイヤに交換してファイナルアタックです。この時には1分35秒273まで詰めることができました。

 セッション直前から、雲が広がりはじめ、開始時点で気温/路面温度は、それぞれ30℃/41℃でしたが、チェッカーが振られた時には27℃/35℃まで低下していました。午前中よりは少しポジションもアップしましたが、17番手では何もコメントできません。でも、少しずつクルマが思ったようにコントロールできるようになったので、日曜の決勝レースでは気持ちを切り替え、着実に追い上げて行こうと思いました。

<決勝>
 少し雲が出てきましたが、決勝日も暑い一日となりました。朝一番で行われたフリー走行でも、マシンのフィーリングはあまりよくなっていませんでした。でも、燃料を多く積んでいた割には1分37秒923とまずまずのタイムがマークできました。スタート進行が始まった頃は、この日一番の暑さだったようですが、そこから少しずつ温度は下がっていきました。

 スタートは大失敗でした。前回の鈴鹿でリタイアしていただけに、今回は何が何でも完走しなければ、と思っていて、すこし慎重過ぎたかもしれませんが、混乱の最中に2台ほどに先行されてしまいました。2周目以降は着実に周回を続けていきました。この最初のスティントでは、なぜかクルマのバランスがよくなくて、ずいぶんドライビングにも苦労しました。
 今回は1回ピットイン。それもガソリンの補給量を少なくしてルーティンピットのロスタイムを抑える作戦で、スタート時にはガソリンを目いっぱい積んでいたことが影響したのかもしれません。でも、そのかいあってルーティンピットは素早く済ませることができました。

 後半のスティントでは、マシンのバランスもよくなっていて、ペースアップ。レース中の自己ベストも、この後半のスティントでマークしています。最後尾でピットアウトすることになりましたが16番手まで追い上げることができました。でも、大詰めに来て後方から追い上げてきたマシンと接触、何とかコースアウトせずに済みましたが、これで再び最後尾まで後退。後は淡々と走ってチェッカーとなりました。

 今回のレースでは、なかなかマシンをうまくセットアップできず、予選から下位に低迷してしまいました。決勝でも、前半はタイムが伸びずに苦しみましたが、後半のスティントではバランスもよくなり、思いっきり走ることができました。でも、タイム自体はまだまだで、最後にはアクシデントのおまけも付いてしまいました。
 でも、残念がったり悔やんでいたりする暇はありません。今週末はお休みですが、来週末はSUPER GTの鈴鹿1000kmがあり、再来週末にはFNの富士ラウンドも控えています。気持ちを切り替えて、次回こそは、いい結果を報告できるようがんばります。これからも応援してください。

 
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