国内フォーミュラ Honda Racing
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武藤英紀 第3戦 ツインリンクもてぎ
 

 みなさん、こんにちは。今シーズン、ナカジマ・レーシングからフォーミュラ・ニッポン(以下FN)とSUPER GTに参戦している武藤英紀です。先週の日曜日にツインリンクもてぎで行われたFNシリーズ第3戦の結果を報告します。

 今回はツインリンクもてぎが舞台。もちろん、Hondaのホームコースだし、フォーミュラドリームやF3の頃からレースやテストで何回も走っているコースです。FNでは、合同テストは行われていませんが、オフにはHondaのエンジンテストで走っていて、ちょっとだけ有利(?)。金曜日のテストでは順調に走ることができましたが、タイム的には今ひとつ。午前の走行を終わった段階では9番手だったのですが、午後も思ったほどタイムが伸びませんでした。予選では、僕自身がもう少し頑張ってタイムアップしなければ! と思いました。

<予選>
 公式予選が行われた土曜日は、雨になりました。2回とも、セッションが始まる段階では完全なウエットで、次第に乾いていく、難しいコンディションでした。1回目は最後に、ほぼドライに近いコンディションとなり、ここでほとんどのグリッドが決定しました。
  走り始めの段階からマシンのバランスは良くて、セッション前半、まだ濡れている時には上位に付けることができました。でも、後半になって路面が乾いてきても、なかなかタイムが伸びず、終わってみるとセッション13番手でした。2回目のセッションも、1回目と同じような展開となりました。でも、終盤になっても何とかドライタイヤでアタックできるかどうか、というコンディションで、ほとんどのドライバーが1回目のタイムを更新することができませんでした。だから、ドライタイヤでアタックする必要はなかったのですが、これもいい経験、と試してみることになりました。実際にはタイヤ交換のタイミングが遅くて、タイヤが温まりきる前にチェッカーとなり、思ったようなタイムアップはできませんでしたが、このようなコンディションではレインタイヤでもドライタイヤでもマシンのバランスがいいことをあらためて実感できました。明日は、頑張るぞ!

<決勝>
 決勝日の早朝に行われたフリー走行もウエットでした。早朝から雨が降り続いていて、予定より15分遅れで、しかも15分間に短縮されてセッションが始まったのですが、ずっとヘビーレイン。終わった途端に雨が止む皮肉な展開となりました。でも、このコンディションではマシンは完璧。結果的には10番手で終わったのですが、最後の最後で、思い切ったドライビングができました。それまではクリアラップが取れず、水しぶきに視界がさえぎられてしまい、どうしても全開で行けなかったのですが、最後にピットアウトした時には完全なクリアラップ。アウトラップでチェッカーを受けたので、フルに1周アタックラップを続けることはできませんでしたが、セクター1でベスト、セクター2とセクター3で自己ベストをマークしたのです。ホント、最後まで走り切りたかったです。でも、マシンが完璧なことが分かり、決勝が楽しみになりました。
  決勝もハッキリしないコンディションとなりました。チームと相談するまでもなく、ウエットタイヤで出走することになったのですが、チームメイトのロイック(デュバル選手)は、最後列からのスタートとあって、スリックでスタートすることになったようです。スタートの混乱をうまく潜り抜ける格好で、ひとつだけポジションアップしたものの、その後ずっと中団グループで走行、路面が次第に乾いていく中、8番手まで上がったところでピットインしました。タイヤをスリックに履き替えてピットアウトし、28周目には7番手まで追い上げることができました。その後は本山哲さんが後方から猛プッシュしてきて、防戦に専念。10周ほど頑張りましたが、雨が再びひどくなっており、ピットインしてレインタイヤに交換しました。僕のマシンは、レインコンディションでは完璧だったので、これでもう一回追い上げて行こう、と考えていたのですが、タイヤを交換した途端に雨が小降りになってしまい、完全に裏目となってしまいました。その後も何とかポジションをキープしていたのですが、最後の最後で、同じHondaエンジンながら、スリックタイヤでハイペースな周回を続けていた道上龍さんにかわされてしまい、8位でチェッカーを受けました。

 今回のレースでは、レインコンディションでは充分な手応えを掴むことができました。でも、ドライコンディションでは、自分で思っていたほどにはタイムが伸びず、これが課題となりました。次回は7月の鈴鹿です。前回は入賞しているので、今度はさらにその上を目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。

 
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