国内フォーミュラ Honda Racing
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小暮卓史 第4戦 鈴鹿サーキット
 
写真提供:ARTA Project

<予選>
 ドライコンディションで迎えた1回目の予選。走り出しのマシンは、アンダーオーバーで、非常にコントロールが難しいバランスでした。セット変更を繰り返し、残り10分弱で2セット目のニュータイヤを投入。路面状況が良くなり、ハンドリングは一転し、始終アンダーステアとなってしまいました。
 午後の天気予報は曇り。2回目もドライとなりそうなので、1回目の予選はデータを集めることに集中し、2回目の予選に勝負をかけることにしました。

 2回目の予選、3セット目のタイヤでアタック開始。やはりまだフロントグリップは足りなくて、特にヘアピンなどの回り込むコーナーは厳しかったです。タイトコーナーでのグリップ不足を考慮に入れ、セットを変更することにしました。
 いよいよ4セット目のニュータイヤでのタイムアタック。結果として7番手。僕としては、マシンのポテンシャルはかなり高いレベルで引き出せたと思いますし、マシンバランスもずいぶん良くなりました。しかしながら、この7番手というポジションには納得できませんでした。もっと上のポジションを獲りたかったです。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 結果として、スタートでエンジンストールしてしまったことはとても痛かったです。この時の僕とマシンの状況ですが、まず、クラッチを踏んでも勝手に少しづつ繋がってしまうのです。フォーメーションラップの時にその症状が出てしまい、それに気付きました。しかし、スタートさせることが不可能なレベルではないと判断したので、僕はマシン状況を無視してギリギリを狙いました。その結果がエンジンストールでした。

 走り出してからのマシンバランスは悪くなく、集団にも追いつくことができました。しかし、フロントタイヤが徐々にグリップを失い、おまけにリアのバージボードのボルトが外れ、ガタガタしていて、マシンに大きなバイブレーションが起こってしまいました。
 その後、淡々と走り結果は9位でした。結果は良くありませんが、チームもたくさんのデータが取れ、僕としても得るものが大きかったレースでした。そして、次回はどうしても勝利したいと思っています。
 その状況は整いつつありますし、僕としても今シーズンのレースを通じて、除々に自信もついてきていますので、期待して応援してください。

 
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