国内フォーミュラ Honda Racing
モータースポーツ > 国内フォーミュラ > Hondaサポートドライバー・レポート > 小暮卓史  
小暮卓史 第2戦 鈴鹿サーキット
 

 皆さん、こんにちは。小暮卓史です。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 予選第1回目の路面はウエット。ウエット宣言が出ているため、ウエットタイヤでの走行となりました。マシンのフィーリングは良かったので、1回目のタイムアタックでトップタイムをマークすることができました。その後、路面にオイルが出たため、そのままトップでセッションを終えました。ウエットでのマシンバランスは悪くないので午後も雨が降れば良いポジションが得られそうだと思いました。

 そして、引き続きウエットでの走行となった予選第2回目。マシンバランスを確認するためピットイン・アウトを繰り返しました。ウエットでのバランスは、やはり良く期待が持てました。しかし、路面が徐々に乾きはじめ、ドライタイヤに履き替えるドライバーが増え始めました。
  僕は急いでドライ仕様にマシンをセットし直しましたが、空力バランスはそのままだったため、マシンは底つきはするし、バランスも崩れてしまいました。結果10番手。まともに走ったなら確実にトップ5には入れたと思うので、悔しい思いでいっぱいです。

<決勝>
 決勝はドライスタートとなりました。スタートリミットシステムを使ってのスタートを試みましたが、うまく行かず順位を少し落としてしまいました。大変だったのはここからでした。マシンに装着されている空力バイザーが外れかけていたため、右手がそれに引っ掛かり左手のみの片手運転が2〜3週続きました。
  その間に数台にさらにオーバーテイクされてしまい、無理やりバイザーを剥がし投げ捨てたのは、5〜6周目あたり。それが無くなったため、もろに風がヘルメットに当たり、真っ直ぐ前を見るのもままならない状態でした。おまけに無線も全く使えなくなるし、レースは先行きが見えませんでした。
  それでもなんとか上位を目指して走りました。しかし、途中で雨が降ると状況はさらに悪くなりました。まずは空力バイザーが無いため、傷だらけになったヘルメットは視界を遮り、全く前が見えない状態になってしまいました。さらに無線を使えないことより、ピットタイミングもなかなかつかめません。完走するのが正直やっとのレースとなってしまいました。一時はトップに立つこと事ができましたが、これも無線が壊れていなければ良い方向へ持って行けたかもしれないので、悔しさが残ります。
  しかし今回、僕たちは大切なことを勉強できたと思います。それが次回以降に生かせれば、勝利は近づくと思っています。

 
  << TOPへ戻る Vol.03 >>