国内フォーミュラ Honda Racing
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伊沢拓也 第13戦・第14戦 富士スピードウェイ
 

 みなさんこんにちは、伊沢拓也です。
 8月26、27日に富士スピードウェイで全日本F3選手権の第13、14戦が行われたので報告します。

 この富士スピードウェイは開幕戦が行われたサーキット。開幕戦ではうまく走れず、かなり苦戦したので、その反省を生かしながら、公式練習では周回を重ねていきました。走り始めから調子がよく、午前中はトップから0.2秒差の4番手、午後はレインコンディションになりましたが、ここでもいい状態をキープできました。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 前日の練習からタイヤの温まりが悪かったので、アタックするのに2周使いました。アタックを始めてから常にトップ争いをすることができました。自分としても満足のいくアタックができ、最終的にトップから0.2秒差の3番手となりました。

 10分間のインターバルを挟んで行われた2回目の予選では、少しセッティング変更していきました。アタック開始1周目にベストタイムを更新しましたが、タイヤが一番いい状態の2周目のアタック中にミスをしてしまい、タイムを更新できませんでした。その後クールダウンラップを入れて再度アタックしましたが、思うようにタイムが伸びずこの予選は5番手となりました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 第13戦は土曜日の夕方に行われ、少し気温が下がってきていたので、フォーメーションラップで十分にタイヤを温める必要がありました。
 スタートはいつものように成功して、1コーナーまでにトップに並ぶことができました。しかし、どうしてもトップに立ちたいという気持ちから、ブレーキングをかなり我慢した結果、止まりきれずコースアウト。コースには6番手ぐらいで復帰できたのですが、その後ダンロップコーナーで前車に接近しすぎてダウンフォースを失い、スピンして最後尾まで落ちてしまいました。
 その後は車の状態もとてもよく、周回ごとに順位を上げていけました。レース終盤に7番手に上がり、そこから6番手の選手を抜くのに時間がかかってしまいましたが、最終ラップになんとかオーバーテイクに成功し、6位でゴールしました。レース中のベストラップや車の状況を考えても、2番手にはなれていたと思うので、1周目のミスは悔いが残りました。

 日曜日に行われた第14戦は、レース直前から雨が降り出し、レインコンディションでのレースとなりました。レース前に10分間のフリー走行が設けられ、ここでは3番手タイムをマークできました。
 このレースは前日にミスしたこともあり、落ち着くことを心がけていきました。スタートはこの日も成功して、1コーナーまでに5番手から3番手までポジションを上げました。1コーナーもうまくクリアし、1周目は3番手で終えました。
 しかし、その後はトップから少しずつ離されていき、3周目には4番手に落ちてしまいました。なんとか前車に追いつこうとプッシュしましたが、なかなかペースが上がらず5番手の選手にも追いつかれてしまいました。5番手の選手とはペース的にあまり変わらなかったので、ミスさえしなければ抜かれる心配はありませんでした。最後まで集中力を切らさず21周を走りきり、なんとか4位でゴールできました。

 開幕戦でうまくいかなかった富士ですが、今回は表彰台に上がれるチャンスがあったにも関わらず、自分のミスでチャンスを失ってしまい、いい車を用意してくれたチームの方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 今大会では、レースウイークを通じての組み立てをもっと意識しなければいけないと痛感しました。次戦はスポーツランドSUGOで行われます。まだ経験したことのないコースではありますが、チームのみなさんと力を合わせて、いい結果を残せるようにがんばりたいと思います。

 
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