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伊沢拓也 第11戦・第12戦 オートポリス
 

 みなさんこんにちは、伊沢拓也です。
 8月5、6日にオートポリスで全日本F3選手権の第11、12戦が行われたので報告します。

 今回行われたオートポリスはF3初開催ということもあり、各チームデータがなく、ドライバーの技量が試される大会となりました。
 練習走行では、走りはじめから調子がよく、常に上位にいることができました。最終的には6番手タイムとなりましたが、予選に向けて手応えを感じました。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 今大会は、気温が高くタイヤの磨耗が激しかったので、1周しかアタックできないような状況でした。
 1回目の予選では、1周でまずまずのタイムを出すことができましたが、納得できるものではありませんでした。クールダウンラップのあと、あきらめずにもう一度アタックをしたところ、なんとかタイムアップすることができ、2番手で1回目の予選を終えられました。

 2回目の予選では、1周目のアタックラップで細かいミスをしてしまい、思うようなタイムが出せませんでした。そのアタックでタイヤのいいところがなくなってしまい、その後はタイムを伸ばすことができず、6番手となってしまいました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 このサーキットはオーバーテイクが難しいのでスタートに集中していました。しかし、グリッド上が思っていたより汚れていたのでホイールスピンをさせてしまい、1コーナーまでに3番手に落ちてしまいました。
 走りはじめからクルマの調子がいいのは感じていたので、なんとか前の2台を捕まえようと序盤からプッシュし続けましたが、トップ2台のペースが速く、徐々に差が開いていく展開となりました。
 4番手との差も開いていたので、その後も何ごともなくレースは進み、結局3位でレースを終えました。トップ2台の後ろを走ったことで自分の遅い部分を見つけられたので、ロガーなどで自分の走りなどを見直し、第12戦に備えました。

 第11戦はスタートで失敗してしまったので、第12戦は同じミスをしないようにスタートに集中しました。スタートは成功し、1コーナーまでに5番手に上がりましたが、1コーナーの立ち上がりで前のクルマに接触しそうになってブレーキを踏んでしまい、その間に3台に抜かれて8番手まで落ちてしまいました。
 すぐに前の1台を抜いて7番手に上がりましたが、すでに前車との間隔がかなり開いていました。前半でタイヤを傷めてしまったのか、その後はなかなかペースを上げることができず、6番手の選手との差も開いてしまい、7位でゴールすることになりました。

 オートポリスは、ほとんどのドライバーが経験のないサーキットだったので、そういう状況の中、第11戦で表彰台に上がれたことは、自信になりました。しかし、2レースとももう少し前でゴールできるチャンスがあったにも関わらず、大事な場面でうまくレースをまとめられなかったことには、悔いが残ります。

 次戦は、開幕戦と同じく富士スピードウェイで行われますが、シーズンも終盤に差し掛かってきて、シリーズランキングを考えてもミスが許されないレースが続きます。これからもチームのみなさんと力を合わせてがんばっていきたいと思います。

 
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