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伊沢拓也 第7戦、第8戦 岡山国際サーキット
 

 みなさんこんにちは、伊沢拓也です。
 6月17、18日に岡山国際サーキットで全日本F3選手権の第7、8戦が行われたので報告します。

 今回行われた岡山国際サーキットは戸田レーシングの地元ということもあり、良い結果を出すためにレース前にフィジカルトレーニング合宿を行い、万全に準備を整えてサーキットに入りました。いつものレースウイークとは違い、今回は木曜日から練習走行が行われました。金曜日にはトップから僅かな差の2番手タイムを出すことができたので、自信を持って予選を迎えられました。

<予選>
 15分のセッションの中で何度もトップが入れ替わっていたので、最後まで気の抜けない予選となりました。そんな中でポールを狙った最後のアタック、その最終コーナーでスピンしてしまい、トップから0.1秒もない僅差で3番手となりました。なんとかコースに復帰できましたが、少しマシンにダメージを負ってしまいました。チームのみなさんのおかげで次の予選は問題ありませんでしたが、ポールを取れる状況だっただけに、ミスをしてしまったことには悔いが残りました。
  2回目の予選では、走り始めから小雨が降り始めていたので、早めにアタックに入りました。しかしタイヤの状態が一番良い時にうまくまとめられず、トップから0.3秒落ちの9番手となってしまいました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 17日に行われた決勝はレインコンディションでのレースとなりました。
  スタートで1台をかわし、2番手でオープニングラップを終えました。しかしトップの選手のペースがかなり早く、まったく追いつけませんでした。3番手の選手との差を広げていくことはできましたが、なんとかトップとの差を縮めようといろんなトライをしているうちに、6周目のヘアピンでブレーキをロックさせてしまい、3番手に順位を下げてしまいました。その後は走りが少し小さくなってしまい、前車から少しずつ離されました。結局、順位の変動はなく、3番手のままゴールとなりました。鈴鹿以来の表彰台となりましたが、トップの選手との差はかなり大きく、本当なら2番手は守れていただけに課題の残るレースとなりました。

 18日に行われた第8戦は真夏を思わせるような気候のもとで行われました。
  スタートポジションが9番手と悪かったので、まずはスタートの混乱をうまく切り抜けることだけを考えました。1コーナーまでに2台を抜くことができましたが、最初の数ラップはいつクラッシュしてもおかしくないような状況だったので、様子を見るような形となってしまいました。
  すると、前の2台がミスをしたので、その隙に5番手にポジションを上げられました。その時に後ろから接触されてしまったので、車にダメージがないか不安を抱えながらの走行となりました。この時に4番手の選手と少し差が開いてしまったので、早く追いつけるようにプッシュし続けました。レース中盤には1秒以内に追いつくことはできたのですが、前に追いつくとダウンフォースを失ってしまい、なかなかそれ以上接近するのは難しい状態でした。それまでペースが良かったので、最後まで諦めずにプッシュし続けましたが、オーバーテイクするチャンスを作れず、5位でレースを終えました。

 今回は3位、5位とまずまずの結果だったとは思います。しかし、予選でのミスさえなければもっと上位を狙える状態にあったので、良い車を用意してくれたチームのみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
  レインコンディションでのレースでは、まったく前に追いつくことができず悔しい思いをしたので、この気持ちをバネにこれからも努力しなければと思います。
  次戦は再び、初優勝できた鈴鹿サーキットで行われます。今、チームも車もすごく良い状態にあるので、良い結果が出せるようにがんばりたいと思います。

 
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