国内フォーミュラ Honda Racing
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伊沢拓也 第2戦、第3戦 鈴鹿サーキット
 

 みなさん、こんにちは。伊沢拓也です。
 4月15、16日に鈴鹿サーキットで全日本F3選手権の第3戦と第4戦が行われたので、報告します。

 開幕戦では自分の悪いところが出てしまい、反省しなければいけないところがたくさんあったので今回のレースは、落ち着いてレースをすることを心がけていきました。
 そして第3戦では4位、そして第4戦では念願の初優勝をすることができました。 Hondaのコースである鈴鹿で勝つことができたのは、自分にもチームにとっても、本当に大きな1勝だったと思います。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 第3戦の予選はあいにくのウエットコンディションではありましたが、雨は止んでいたので路面が徐々に乾いてくるという、難しいコンディションの中行われました。前回の富士ではレインコンディションでうまく走れませんでしたが、車の状態も良く、1回目の予選は4番手タイムを出す事ができました。
  第4戦の予選では、なかなかうまく1周をまとめることができなかったのですが、一度クールダウンラップを入れて、ラスト1周になんとか1回目の予選のタイムを上回ることができました。結果は6番手でしたが、上位の選手が黄旗中にベストラップを出したので、3番手に順位を上げることとなりました。

<決勝>
 4月15日に行われた第3戦決勝。レース前に10分間のフリー走行があり、車の状態を確認することができました。グリッドがイン側で少し濡れていたので、スタートは少し不安がありましたが、思ったよりホイールスピンもせず、順位をキープしたまま1コーナーに入ることができました。ペースは悪くなく3番手の選手について行くことはできたのですが、スリップに入ると車のグリップが落ちてしまうので、なかなか抜くチャンスを作れませんでした。そうしているうちに小雨が降り始めてしまい、走りが小さくなってしまったので、中盤にペースを上げることができず、逆に5番手の選手に追いつかれてしまいました。
  終盤にはペースを戻し、3番手に追いついてはいったのですが、結局4番手でゴールすることになりました。

 4月16日に行われた第4戦決勝。このレースはアウト側スタートで条件が良かったので、スタートでポジションアップを狙っていたのですが、ホイールスピンをさせてしまい3番手のまま1コーナーに入りました。走り始めから車の状態がすごく良いのがわかったので、早めに前に出られるようにプッシュしていきました。そして1周目の130Rでスリップに入ることができたのでシケインでアウトからオーバーテイクをし、2番手に上がることができました。その間に前との差が開いてしまったのですが、ペースはトップより速かったので徐々にトップとの差を詰めていきました。5周目にはトップに追いつき、シケインで何度か仕掛けたのですが、うまく前に出ることができず、一度ブレーキングをミスしてしまい、またトップとの差を広げてしまいました。
  そうしているうちに3番手の選手も迫ってきていたので、早めに前に出ようと思い10周目のシケインで、再びアウトから仕掛けました。トップの選手がラインから外れ、加速がすこし悪かったので、ストレートでスリップに入り1コーナーでアウトから抜くことに成功しました。そこからは後ろは見ず、前だけを見て2番手との差を広げていきました。そして2番手に2.5秒の差を付けてトップでゴールすることができました。

 過去2年思うような結果が出ず、本当に辛いシーズンを過ごしました。そんな時でも応援して下さった方々、今年僕をドライバーとして迎え入れてくれた戸田レーシングやチーム関係者の方々に、こうして結果で返すことができたので、本当に嬉しく思うとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
  チームが本当に良い車を用意してくれたので、チームみんなで勝ち取った1勝だと思っています。
  これからは経験のないコースばかりなので、ここからが本当に厳しい戦いになってくると思います。今まで以上に努力してこれからもチームと一緒に頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。

 
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