今シーズン、2015年に全日本F3選手権でランキング4位となった福住仁嶺(ART Grand Prix)がGP3シリーズに初挑戦。福住はデビューイヤーながら随所で好走をみせ、ポテンシャルを示しました。
開幕戦となったスペイン大会のレース1において、4番グリッドからレースに挑んだ福住は、スタートダッシュを決めると3番手に浮上し、その後は順調に後続を引き離して3位表彰台を獲得。デビュー戦とは思えぬ安定した走りで、記念すべきクラス初表彰台を獲得し、幸先のいいスタートを切ります。
その後も、第2戦オーストリア大会のレース1で7位、第3戦イギリス大会のレース2でも7位と、3大会連続のトップ10入りを果たす健闘ぶり。上位陣に必死に食らいつきます。
シーズン中盤戦となった第4戦ハンガリー大会では、表彰台への登壇は果たせなかったものの、両レースで4位となり好調をキープ。その後は度重なるアクシデントに見舞われ、トップ10入りを果たせない苦しい戦いが続きましたが、シーズン終盤には初戦の輝きを取り戻す走りをみせました。
第8戦マレーシア大会のレース2において、2番グリッドから挑んだ福住は、そのままポジションを守りきり2位表彰台を獲得。GP3クラスでのベストリザルトを記録し、開幕戦以来、待望していた表彰台の獲得を果たします。続くアラブ首長国連邦での最終戦、4番グリッドから挑んだレース2では、オープニングラップで3番手に躍り出ると、そのままポジションをキープ。レース終盤には背後から激しい追い上げを受けながらも、それを振りきって、見事今季3度目の表彰台を獲得し、総合7位で今シーズンを終えました。