Round12アブダビ
FIA-F2 予選
2018年11月23日(金)
会場:ヤス・マリーナ・サーキット
FIA F2選手権はシーズン最終戦となる第12戦をUAE・アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで迎えました。
気温26℃、路面温度37℃、天候は晴れのコンディションで午前11時30分から45分間のプラクティスが開始されました。マシンのセッティングのため、精力的に周回を重ねた福住仁嶺(BWT Arden)と牧野任祐(RUSSIAN TIME)。福住が15周、牧野が17周を走行しました。セッション前半にベストタイムとなる1分52秒323を出した福住が4番手、牧野は1分53秒360で14番手となり、プラクティスを終了しています。
午後7時、陽は落ち、ナイトセッションで30分間の予選が開始されました。コンディションは気温25℃、路面温度27℃と、プラクティスと比べ路面温度が低くなり、タイムを出すには難しい状況となります。1セット目のアタックで、牧野は1分50秒462で4番手となりますが、福住は1分51秒899とタイムが伸びませんでした。2セット目のアタックで、牧野は1分50秒180、福住は1分51秒048とタイムアップを果たすものの、ポジションを押し上げることは果たせず、牧野が9番手、福住は19番手で予選を終了しました。
レース1は、11月24日(土)午後6時40分(日本時間午後11時40分)に31周で行われます。
牧野任祐(予選9番手)
「予選1セット目のアタックで思いきり邪魔されて、新設された高い縁石に危うく乗り上げるところでした。続けてアタックした次の周は、セクター2で総合トップの速さを見せられました。おそらくブレーキングの調子がよかったのだと思います。ところが2セット目では、走り始めからブレーキの調子がおかしくて、どんどんペダルストロークが長くなっていきました。ターン1からいきなり、ギリギリで止まれたぐらいでした。1セット目と全く同じブレーキの温め方だったのに、どうしてそうなってしまったのか。ターン1のブレーキングと、裏ストレートからのフルブレーキングで、大きくタイムロスしてしまいました。正直ポール争いまではいけなかったと思いますけど、少なくともチームメートの4番手の位置には届いていたはずです。フリー走行ではセクター3がひどいオーバーステアでしたが、予選とコンディションが大きく違うのは分かっていたので、セッティングはほとんどいじりませんでした。それは正解だったと思います。
レースでは、とにかくタイヤのデグラデーションがひどくなるのは間違いないです。モンツァのようなことが、再び起きそうな感じです。でもライバルもさすがに学習しているでしょうから、大部分はミディアムでスタートするんじゃないかと思います。とにかくタイヤを、いかにうまく持たせるかの勝負になるでしょうね」
福住仁嶺(予選19番手)
「フリー走行でそこそこの速さを出せたのに、予選ではどうしてあそこまで遅くなってしまったのか、全く謎です。確かに予選に向けてある程度セッティングは変えたのですが、でもフリー走行のセッティングに戻した2回目のアタックでも、全然速さは戻らなかった。初出場のチームメートにもコンマ5秒も差をつけられて、訳が分からないです。しかもマシンバランスはむしろいいくらいで、僕自身はマシン性能を限界まで出し切った感じで、気持ちよく走れたんです。なのに、走り終えてタイムを見て、がく然でとしました。レースペースもあまり期待できないので、レースでは前が潰れてくれるのを辛抱強く待つしかないかもしれません。デグラデーションはかなりひどいので、そこにポジションを上げる活路が見いだせればいいのですが」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | G.ラッセル | ART Grand Prix | 10 | 1'49.251 |
2 | 4 | N.デ・ブリース | PERTAMINA PREMA Theodore Racing | 8 | +0.290 |
3 | 6 | N.ラティフィ | DAMS | 9 | +0.396 |
4 | 1 | A.マルケロフ | RUSSIAN TIME | 9 | +0.618 |
5 | 7 | J.エイトケン | ART Grand Prix | 10 | +0.695 |
6 | 20 | L.デレトラス | Charouz Racing System | 9 | +0.787 |
9 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 9 | +0.929 |
19 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 9 | +1.797 |