Round07イギリスイギリス

FIA-F2 決勝・レース1

2018年7月7日(土)

会場:シルバーストーン・サーキット

タイヤ戦略が功を奏した牧野が12位でフィニッシュ
福住はマシントラブルでリタイアを喫する

シーズン第7戦のレース1が、シルバーストーン・サーキットで行われました。牧野任祐は予選18番手でしたが、上位車のペナルティーにより1つ繰り上がり17番手からスタート。福住仁嶺は10列目19番手からのスタートとなりました。

今回も、前戦フランス同様、安全面の理由からレースはローリングスタートで行われ、午後3時45分、気温26℃、路面温度51℃に上昇したコンディションの中、セーフティカー先導によるフォーメーションラップから、スタートが切られました。

ローリングスタートのため、大きな順位変動なくレースはスタートしましたが、1周目に牧野はポジションを上げて16番手、福住は2周目に20番手となりました。6~7周目に多くのマシンがタイヤ交換のためにピットインする中、レース後半にタイヤ交換を行う戦略を採った牧野はポジションを上げます。牧野は9周目にはトップに立ち、後続との差を広げるべくペースを上げました。
15周目、ペースが上がらず18番手を走行していた福住は、トラブルでコース上にマシンを止めてリタイアとなりました。これによりバーチャルセーフティカー(VSC)が発動されています。

トップを走行する牧野は20周終了までピットインを引き伸ばし、タイヤ交換を終えて14番手でレースに戻ると、終盤の追い上げを開始。アクシデントに見舞われる車も出たことで、牧野も前車をパスして追い上げ、25周目には10番手にポジションアップを果たします。牧野は入賞圏内の10番手でチェッカーフラッグを受けましたが、VSC時の違反により5秒ペナルティーが科され、結果は12位となっています。

レース2は、7月8日(日)午前9時20分(日本時間午後5時20分)にスタートします。

コメント

牧野任祐選手(レース1・12位)牧野任祐
「予選は2回のアタックともにギアが落ちなくなるトラブルに見舞われて、それで18番手が精一杯でした。フリー走行後にギア比やマッピングを変えたことが原因だったのか、依然として不明ですが、レースでは全く問題は出ませんでした。レース戦略はライバルたちと反対で、ハードタイヤスタートでソフトに換える作戦で行こうと、それは最初から決めていました。前が開けてからは、ペースも安定してよかったです。ただ1回目のVSCは場所が悪くて数秒ロスして、2回目のVSCで速度超過の5秒ペナルティをもらってしまいました。あれがなかったら、8位もあり得たと思います。ピットインのタイミングは事前に決めていなくて、行けるところまで行き、先に入ったライバルたちのペースの落ち方も見て、ピットインのタイミングを決めようと思っていました。僕のペースが思った以上によかったので、チームはもっと引っ張ることに決めたようです。でも、無線がトラブルを起こしていて、なにを言っているのかほとんど聞き取れず、最後は何とか小さな声で『ボックス(ピットイン)』と聞き取れたので、急いで入りました(笑)。前が詰まっていないクリーンエアというのもありましたけど、レースペースはよかったです。路面温度はすごく高かったんですけど、(似たコンディションだった)オーストリアとは全く違いました」

福住仁嶺選手(レース1・リタイア)福住仁嶺
「走り始めから、ペースが伸びませんでした。クルマのバランス自体も、レッドブル・リンクに比べると全然違うものでした。それもあって戸惑いは大きかったのですが、とにかくレースに完走すればそれで得るものは大きいですから、序盤に後ろにいた選手に抜かれて最下位になってしまいましたけど、特に焦ることもなく、周回を重ねていきました。ピット作業も無事に終えましたが、タイヤを換えてもペースは伸びない。厳しいなと思いつつ走っている時に、電気系のトラブルが出てリタイアせざるを得ませんでした。突然すべての電源が落ちてしまいました。グリップのなさは、この週末を通じて改善されることはありませんでした。セッティングだけではなくて、いろんな原因が重なっているのだと思います。ストレートだけでものすごくタイムを失っていますけど、それだけでもない。チームメートに比べて、ストレートだけでコンマ7~8秒遅いわけで、空力セッティングを全く同じにしても、ストレートでそれだけの差が付いてしまう。エンジンが遅いのはシーズン当初からなのですが、何度も積み替えても改善されないのはなぜなのか、それが不思議です。モノコックにも問題があるのか、どこか噛み合っていないところがあるのか、同じカテゴリーで戦ってる感じは全くしないですが、これからも自分のベストを尽くします」

リザルト

レース1

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
15A.アルボンDAMS2952'04.519
28G.ラッセルART Grand Prix29+9.783
321A.フォコCharouz Racing System29+18.507
420L.デレトラスCharouz Racing System29+26.689
514L.ギオットCampos Vexatec Racing29+27.016
61A.マルケロフRUSSIAN TIME29+27.107
 
122牧野任祐RUSSIAN TIME29+40.131
RT12福住仁嶺BWT Arden13DNF

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