Round02アゼルバイジャン
FIA-F2 決勝・レース1
2018年4月28日(土)
Baku City Circuit
第2戦アゼルバイジャン、バクーのストリートコースを舞台に、レース1が行われました。前日の予選で16番手だった福住仁嶺は、チームのメカニック人数規定違反により予選失格となり、18番手からのスタート。ほかにもペナルティーを受けたドライバーがいて、予選12番手の牧野任祐は10番手スタートに繰り上がりました。
現地時間の正午、気温20℃の中でスタートが切られましたが、牧野はフォーメーションラップ前にエンジンストールしてピットへ戻され、ピットスタートとなりました。福住は、スタートダッシュこそあまりよくなかったものの、その後のポジショニングがよく、1周目に10番手へジャンプアップを果たします。1周目にクラッシュしたマシンが出て、セーフティカー(SC)が導入されました。
レースは4周目に再開され、6周終了時点で福住、牧野ともにタイヤ交換のためにピットイン。全車がタイヤ交換を終え、レースが中盤に差し掛かる10周終了時点で、福住が6番手、牧野は15番手につけます。
18周目に再びクラッシュが発生してSCが導入されると、その間に福住はピットインしてタイヤを交換。しかし、エンジンにトラブルが起こった福住は、その次周にも再びピットに入ります。20周目にSCが解除されてレースが再開されると、長い直線を抜けたターン1で上位3台がオーバーランして争いから脱落。これにより牧野は9番手となりました。
F2では、レース1の結果がレース2のスターティンググリッドに適用され、上位8台はリバースグリッドとなるため、牧野はレース2でのポールポジションを狙い、8番手を狙ってプッシュしたものの、その差は詰められず9位でフィニッシュ。この結果、牧野はF2での初ポイント獲得を果たしました。福住はトラブルを抱えながらもレースを続け、13位でレースを終えています。
レース2は29日(日)午後1時10分(日本時間午後6時10分)にスタートします。
牧野任祐選手(9位)
「フォーメーションラップ前のスタートは、路面にゴムを乗せるために全開で行ってグリッドについたのに、エンジンストールしてしまって、なぜかよく分からないですね。今日は昨日に比べて、だいぶセッティングを変えていったのですが、全くダメでした。それに、車の特性が変わりすぎてしまって。ブレーキバランスなども、よくなったのではなく特性が変化してしまい、自分の思ったブレーキングのポイントと全く変わってしまって、一体どうなっているのか、頭の中がこんがらがっていました。最後の何周かは少しよくなった感じでしたが、始めは全くダメで、アンダーステアがひどかったです。特にセクター2でのアンダーがひどく、ホームストレートでDRSを使えない状況で、前の車を抜けないもどかしいレースでした」
福住仁嶺選手(13位)
「スタートはホイールスピンもしてしまい、悪かったです。ただ、周りもあまりよくなかったので、その後順調にポジションアップして、中盤でペースを上げました。ただ、最初にかなりプッシュしたので、タイヤがキツくなってしまい、抜かれるときもとにかくぶつからないようにだけ気をつけて走りました。ペースがあまり上がらずに苦しかったのですが、その後、急にエンジンパワーがなくなって、全く周りについていけなくなってしまいました。ちょうどそのときにSCが出たので、そのまま走っても上位浮上は絶対無理だし、タイヤも苦しかったので、何かが変わることを期待してピットに入りました。しかし、最後まで何も変わりませんでした。中盤まではいいペースだったのに、後半一気に苦しくなったので、その原因をきちんと確かめて、明日のレースに備えたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | A.アルボン | DAMS | 29 | 1:03'41.627 |
2 | 7 | J.エイトケン | ART Grand Prix | 29 | +1.992 |
3 | 21 | A.フォコ | Charouz Racing System | 29 | +2.958 |
4 | 18 | S.カマラ | Carlin | 29 | +5.846 |
5 | 6 | N.ラティフィ | DAMS | 29 | +7.099 |
6 | 19 | L.ノリス | Carlin | 29 | +7.612 |
9 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 29 | +15.619 |
13 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 29 | +115.517 |