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June 21 2015, RACE Formula 1 Grosser Preis Von Österreich 2015
オーストリアGP
2015年6月21日(日)・決勝 会場:レッドブルリンク 全長:4.326km
今回は、McLaren-Hondaの全員にとって難しく、残念な週末となりました。
我々は今日のレースを19番手(フェルナンド・アロンソ)および20番手(ジェンソン・バトン)からスタートしましたが、8周目にして両ドライバーともリタイアとなってしまいました。
アロンソは、フェラーリーのキミ・ライコネン選手が2コーナーの出口でマシンのコントロールを失ったために、1周目でリタイアしました。両ドライバーのマシンが激突して、コース上に散らばった破片を除去するために、すぐにセーフティカーが導入されました。
セーフティーカーがコース上に出ている間にバトンはピットストップを行い、1ストップ作戦でレースを走りきるためにプライムタイヤを装着しました。その後、(前日の予選で与えられたグリッドペナルティの未消化分として)10秒間のストップ・ゴーペナルティを実施しましたが、吸気システムのセンサーに不具合があることが判明したため、予防策としてエンジニアからリタイアするよう指示されました。
アロンソは来週のテストのため、ここオーストリアに残ります。火曜日はアロンソがドライブし、水曜日はストッフェル・ファンドーネがハンドルを握ります。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1:30'16.930 |
2 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +8.800 |
3 | フェリペ・マッサ | Williams | +17.573 |
4 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +18.181 |
5 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +53.604 |
6 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +64.075 |
7 | パストール・マルドナド | Lotus | +1Lap |
8 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | +1Lap |
9 | セルジオ・ペレス | Force India | +1Lap |
10 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1Lap |
11 | フェリペ・ナスル | Sauber | +1Lap |
12 | ダニール・クビアト | Red Bull | +1Lap |
13 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2Laps |
14 | ロベルト・メリ | Marussia | +3Laps |
RT | ロマン・グロージャン | Lotus | DNF |
RT | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | DNF |
RT | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | DNF |
RT | ウィル・スティーブンス | Marussia | DNF |
RT | キミ・ライコネン | Ferrari | DNF |
RT | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | DNF |
ドライバー
順位 | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 169 |
2 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 159 |
3 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 120 |
4 | キミ・ライコネン | Ferrari | 72 |
5 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 67 |
6 | フェリペ・マッサ | Williams | 62 |
7 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 36 |
8 | ダニール・クビアト | Red Bull | 19 |
9 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 18 |
10 | ロマン・グロージャン | Lotus | 17 |
11 | フェリペ・ナスル | Sauber | 16 |
12 | セルジオ・ペレス | Force India | 13 |
13 | パストール・マルドナド | Lotus | 12 |
14 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 10 |
15 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 9 |
16 | マーカス・エリクソン | Sauber | 5 |
17 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 4 |
18 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 0 |
19 | ロベルト・メリ | Marussia | 0 |
20 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 0 |
コンストラクター
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Mercedes | 328 |
2 | Ferrari | 192 |
3 | Williams | 129 |
4 | Red Bull | 55 |
5 | Force India | 31 |
6 | Lotus | 29 |
7 | Sauber | 21 |
8 | Toro Rosso | 19 |
9 | McLaren | 4 |
10 | Marussia | 0 |
ジェンソン・バトン
MP4-30-01
スタート 20番手
レース結果 DNF(吸気システムのセンサー不具合のためリタイア)
ファステストラップ 1分52.208秒、5周目(17番手)
ピットストップ 2回:3周目(ピットストップ時間 4.88秒)および8周目(ストップ・ゴーペナルティ)[オプション→プライム]
「私のマシンには何も故障はありませんでしたが、何らかの不具合が発生しました。スイッチを切り替えても変化がなかったので、チームとして、マシンをリタイアさせる決断を下しました。今週末は新品のエンジンを搭載していたので、不必要に損傷を与えることを避けるために、そこでレースを終えることにしました。
(イギリスGPが開催される)シルバーストーンでは、また前進することになるでしょう。今、抱えている問題を解決し、母国の観客の前でさらに力強いレースを披露できるようにしたいと思います。また、その次のハンガリーGPは、我々のマシンに適したサーキットなので、良い結果が残せるようにします。
こういうときは、前向きな姿勢でいるようにするしかないのです。ファクトリーにいるメンバー全員がレース後の我々のインタビューを聞いているので、フェルナンドも私も、みんなのモチベーションを維持できるようにしたいと思っています。このパッケージで何を達成できるのかは分かっているので、状況はそれほど悪くありません。チームのメンバー全員が引き続き強い気持ちを持っていられるように心がけます」
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-02
スタート 19番手
レース結果 DNF(1周目のアクシデントによってリタイア)
ファステストラップ -
ピットストップ -
「私は好スタートを切り、1コーナーおよび2コーナーで、順位を大幅に上げることに成功しました。前を走っていたキミ・ライコネン選手のマシンはプライムタイヤを装着しており、2コーナーの出口でホイールをスピンさせていたので追い越そうとしたところ、ライコネン選手のマシンがコントロールを失って左側に流れ、そこにいたのが私のマシンでした。その結果、両マシンがウォールに激突しましたが、幸い、2人ともケガはありませんでした。ライコネン選手のマシンはギアが5速に入っていて、グリップ力がほとんどない状態だったと思うので、奇妙なアクシデントでした。
我々が前に突き進むには、チームワークが不可欠です。当然のことながら、チームの目標は、現時点で達しているレベルよりもさらに高いところにありますが、我々は正しい方向に向かいつつあります。近いうちに運がまわってくることは分かっているので、私は前向きな姿勢でいます」
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「『失敗する余地があるなら、失敗する』というマーフィーの法則がありますが、McLaren-Hondaについて言えば、今日はそれを100%証明したような一日でした。
数々のペナルティによってグリッド最後尾に追いやられた結果、我々のドライバーは今日のグランプリを19番手および20番手からスタートしました。レースがまだ1周目の段階で、フェルナンドはフェラーリーのキミ・ライコネン選手との接触によってリタイアとなりました。かなり激しい衝突でしたので、一番大事なのは、誰も深刻なケガを負わなかったということです。
それから数周後に、今度はジェンソンがレースを終えることになりました。これは、マシンの吸気システムのセンサーに不具合が発生したためです。
今回は、ウォーキングおよび日本のさくらにいるMcLaren-Hondaチームの全員にとって厳しい週末となりましたが、我々がこれに怯むことは決してありません。もちろん、厳しい状況であることは認めますが、状況が厳しいほど人は強くなるのです。我々は強い気持ちを持って突き進んでいくので、見ていてください」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「厳しいペナルティを受けてのスタートでしたが、レースにならずに終了してしまいました。まず何よりも、フェルナンドが無事であったことに安心しました。ジェンソンについては、吸気系のセンサーのフェイルにより、出力が絞られてしまいレースにならないと判断して、リタイアを選択しました。
信頼性に課題が残っていますが、次のイギリスGPに向けては2台のシャシーのアップデートとともに良いレースができるよう準備します」