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June 20 2015, QUALIFYING Formula 1 Grosser Preis Von Österreich 2015
オーストリアGP
2015年6月20日(土)・予選 会場:レッドブルリンク 全長:4.326km
フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、午後の予選でそれぞれ15番手および17番手のタイムでしたが、両ドライバーとも25グリッド降格ペナルティを受けるため、明日のオーストリアグランプリは、グリッド後方からのスタートとなります。
フェルナンドのラップタイムは15番手でしたが、5基目のICE(10グリッド)・ターボチャージャー(5グリッド)・MGU-H(5グリッド)、および新しいギアボックス(5グリッド)を使用することから、合計25グリッドの降格ペナルティを受けます。その結果、グリッド順位が19番手に下がり、未消化分については、明日のレース序盤にドライブスルーペナルティという形で実施します。
ジェンソンは予選17番手のタイムでしたが、6基目のターボチャージャー(10グリッド)とMGU-H(5グリッド)、および5基目のICE(5グリッド)・MGU-K(5グリッド)を使用するために、合わせて25グリッド降格ペナルティを受けます。これにより、ジェンソンは20番グリッドとなり、残りは明日のレース前半で10秒間のストップ&ゴーペナルティという形で消化します。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'12.218 | 1'09.062 | 1'08.455 | 30 |
2 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'10.976 | 1'08.634 | 1'08.655 | 31 |
3 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'11.184 | 1'09.392 | 1'08.810 | 21 |
4 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'11.830 | 1'09.719 | 1'09.192 | 27 |
5 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'11.319 | 1'09.604 | 1'09.278 | 22 |
6 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'11.894 | 1'09.598 | 1'09.319 | 26 |
7 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'11.307 | 1'09.631 | 1'09.612 | 28 |
8 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'12.092 | 1'10.187 | 1'09.694 | 32 |
9 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'12.001 | 1'09.652 | 1'09.713 | 29 |
10 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'11.821 | 1'09.920 | 22 | |
11 | パストール・マルドナド | Lotus | 1'11.661 | 1'10.374 | 22 | |
12 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'12.388 | 1'10.426 | 20 | |
13 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'11.158 | 1'10.465 | 23 | |
14 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'11.973 | 1'10.482 | 19 | |
15 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'12.508 | 1'10.736 | 22 | |
16 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'12.522 | 13 | ||
17 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'12.632 | 12 | ||
18 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'12.867 | 10 | ||
19 | ロベルト・メリ | Marussia | 1'14.071 | 12 | ||
20 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 1'15.368 | 11 |
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-02
FP3 15番手 1分11.168秒(トップとの差 +1.174秒) 13周
予選
Q1 15番手 1分12.508秒(オプションタイヤ)
Q2 15番手 1分10.736秒(オプションタイヤ)
Q3 -
「今日はマシンに対して良い感触を持っていました。新しい空力パッケージを導入したことによって、コーナーでの競争力が増したように感じます。ここは高出力が物を言うサーキットなので、すべての面でそれを最大限に生かせないのは少し残念ですが、我々が正しい方向に向かっているのは非常にポジティブな点です。
フリー走行ではたくさんのトラブルが発生したので、信頼性の向上は不可欠です。明日はレース開始直後にペナルティを消化しなければなりませんが、今週末は我々にとって学ぶべきときです。それぞれのマシンを異なる設定で走らせているので、この試みがさらなる学びにつながればと思っています。
明日のグランプリは厳しく、少し苦しい内容になると思いますが、レース中に多くの答えを見い出し、そこで得るデータを来週のテストで使えるようにしたいです」
ジェンソン・バトン
MP4-30-01
FP3 18番手 1分12.616秒(トップとの差 +2.622秒) 16周
予選
Q1 17番手 1分12.632秒(オプションタイヤ)
Q2 -
Q3 -
「私はQ1のタイム計測でフィニッシュラインを最初にまたいだドライバーの1人でした。サーキットの路面がドライコンディションへと変わるなかで、他のドライバーにはラップタイムを更新する時間がもう少し多く残されていました。
ただ、私はコース上で楽しむことができました。路面がまだ濡れていて、状態が予測できない間はかなり良いペースで走れましたが、その後、ドライコンディションになって、他のマシンが本領を発揮し始めると、マシンに合わせた走りしかできませんでした。路面がドライとウエットが混在する状態のままであれば、Q2に進出するチャンスがあったのではないかと思います。
明日はフェルナンドと良いバトルが展開できると思っていましたが、私たちはそれぞれ別のペナルティを実施するため、彼とレースできるところまではいかないでしょう。私にとっては不運な週末ということです」
エリック・ブーリエ | McLaren-Honda Racing Director
「2人のドライバーが合計50グリッドの降格ペナルティを受けると知りながら予選に臨むのは、た易いことではありません。ただ、McLaren-Hondaは1つのチームであり、我々のチームスピリットは本当に高まりつつあります。
我々は明日のレースを最後尾からスタートし、ドライブスルーペナルティとストップ・ゴーペナルティによって、さらに不利な状況になるのは確実です。ただ、外から見るとあまり分からないかもしれませんが、今日はチームにとって勇気づけられる内容もありました。例えば、空力アップグレードによってパフォーマンスの向上が見られたのは事実ですし、今後、それをさらにポジティブな方向に持っていくことで、コース上での順位向上やワールドチャンピオンシップポイントの獲得につなげたいと考えています。今後のレースでそうなることを期待しています。
厳しい状況ではありますが、フェルナンドもジェンソンも明日の決勝では、いつもどおり精一杯の走りを見せてくれるでしょう。両ドライバーの懸命な努力はすばらしいものがありますが、残念ながら明日のレースでポイントを獲得するのは難しいでしょう」
新井康久 | 株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「フリープラクティスはいくつかのトラブルに見舞われて、限られた走行時間になってしまいました。 予選の結果には満足していませんが、FP3と予選の間でのチームの作業はすばらしいものだったと思います。
ペナルティもありますが、この努力が少しでも決勝での良い結果につながるようにシャーシサイドと協力し、明日のセットアップをまとめたいと思います」