ROUND 07

スペインアラゴン モーターランド・アラゴン 2017.10.08(日)・Moto3 決勝

第7戦 アラゴン

真崎が3位表彰台を獲得

FIM CEVレプソルインターナショナル選手権(CEV)第7戦のMoto3クラスは1レースのみの開催。ポールポジションはデニス・フォッジャ(KTM)、Asia Talent Teamの日本勢は4番手にレッドブルMotoGPルーキーズ・カップでチャンピオンを決めた真崎一輝、10番手に小椋藍、ケガから復帰した國井勇輝が19番手となりました。

ランキングトップのフォッジャは156ポイントと、2位のジェレミー・アルコバ(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)に60ポイントものリードを築いており、最終戦を待たずにチャンピオンを決める可能性が高い戦いとなりました。好スタートを切ったのはフォッジャ、真崎は3番手につけます。トップ争いはフォッジャとアレックス・コトリ(KTM)の2台、その後方、3番手争いは4台、その争いからジャウメ・マシア(KTM)が抜け、トップ争いに迫って、2番手に浮上。その戦いからコトリが転倒、真崎の目の前での転倒でしたが、そのアクシデントを回避して、トップ争いに加わります。転倒車がコース上に残されていましたが、ラインを外れていることから、レースは続行されました。

トップ争いはフォッジャとマシアで争われ、そこにアーロン・ポランコ(LEOPARD JUNIOR TEAM)が追いつきます。その後方、4番手争いを真崎、アピワット・ウォンタナオン(KTM)が繰り広げます。6番手にはアロンソ・ロペス(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)。真崎は4番手に浮上してトップ争いに迫ります。トップ争いはフォッジャ、ポランコ、マシア、真崎の4台。ウォンタナオンとロペスが5番手争いを繰り広げ、その後方で小椋が3台による7番手争いを繰り広げます。

終盤になり、真崎が3番手に浮上、さらなるポジションアップを狙います。残り3ラップで、真崎は2番手に浮上し、トップのフォッジャの背後に迫り、やがて首位に躍り出ます。ですがその後、ポランコ、フォッジャと、先頭が入れ替わります。その激しいトップ争いにロペスが加わり、5台によるトップ争いが最終ラップまで続きました。マシアが首位に躍り出て、ロペス、真崎、フォッジャが続き、真崎は勝負をかけ、再び前に出ますが、最後の攻防で、マシアが優勝を飾り、フォッジャが2位に入りチャンピオンを決めました。3位に真崎。小椋は8位、國井は14位でチェッカーを受けました。

コメント

真崎一輝(3位)
真崎一輝 「今回のレースは、2週間前にレッドブルMotoGPルーキーズ・カップで走ったので感覚も残っていて、練習から調子がよく走りはじめましたが、思うようにタイムアップできずに苦戦しました。予選2回目のラスト8分でソフトタイヤでのタイムアタックをしました。うまく速いライダーの集団の中に入ることができ、限界まで攻めて、ラストラップに4番手タイムを出すことができました。とにかく攻めてトップに食らいつき、バトルをする作戦でした。スタートはうまく決まりましたが序盤にトップとの差が開いてしまいました。それでも、自分のペースを上げることができ、トップグループに追いつけました。とても激しい争いでした。ラストラップにスリップストリームがよく決まり、最終コーナーでトップに立つことができましたが、少しアウト側に行き過ぎてしまい、クロスをかけられ3位でした。今回のレースはとてもタフなレースでしたが、自分では勝てるレースだったのでとても悔しいです。しかし、いい方向に成長している実感があるので、この悔しさを忘れずにトレーニングをして、最終戦につなげていきたいです」

小椋藍(8位)
小椋藍 「今回のサーキットはシーズン前にテストをしたこともあり、初日からいいフィーリングで走ることができました。木曜日、金曜日の練習走行では予選、決勝を意識したライディングやタイヤ選択、マシンセッティングを順調に進めていくことができました。予選1のセッション序盤から路面、タイヤともに感触はよく攻めていけました。セッション終盤のアタックではさらにタイムを詰めてはいけましたが、まとめきれず6番手となりました。予選2はコンディションがよくなり、タイム更新の自信もありましたが、決勝に向けたタイヤのテスト中に転倒してしまい、新品タイヤでのラストアタックをすることができずに総合10番手となりました。決勝のスタートはうまく決まらず、1周目を終えたころにはトップと差ができていました。レース終盤の3台による7番手争いは最後まで激しいバトルでしたが、9位でチェッカーを受けました。また多くのよかった点、悪かった点が見つかりました。次戦はもう最終戦なので悔いの残らないよう全力を尽くします」

國井勇輝(14位)
國井勇輝 「今回は、ケガからの復帰戦でした。木曜日、金曜日の練習走行は、自分の走りがなかなかできずに終わってしまいました。予選では、以前の感覚が少しずつ戻ってきましたが、まだ転倒への恐怖心を拭い去ること事ができませんでした。レース本番では、できることをやろうと思いました。レース終盤には自分の走りが戻ってきたので、次にどうすればいいのかがよく分かりました。次のバレンシアは、最終戦なので悔いのないように、準備をして走りたいと思います」

リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
15J.マシアKTM1529'58.728
271D.フォッジャKTM15 +0.080
331真崎一輝Honda15 +0.139
447アーロン・ポランコHonda15 +0.552
522A.ウォンタナオンKTM15+4.126
652ジェレミー・アルコバHonda15+5.312
832小椋藍Honda15+5.407
921アロンソ・ロペスHonda15+5.538
1034アンディ・イズディハールHonda15+18.583
1433國井勇輝Honda15+19.136
1555ヤリ・モンテッラHonda15+19.177
1735ソムキャット・チャントラHonda15+19.350
1927マティア・カサデイHonda15+20.027
2014セルヒオ・ガルシアHonda15+23.561
2628ロラン・ファバルHonda15+32.264
RT9カスマ・カスマユディンHonda13-
RT86チャーリー・ネスビットHonda2-

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
171D.フォッジャKTM176
252ジェレミー・アルコバHonda106
363V.ペレスKTM105
421アロンソ・ロペスHonda102
55J.マシアKTM101
631真崎一輝Honda99
714セルヒオ・ガルシアHonda80
832小椋藍Honda64
1047アーロン・ポランコHonda52
1233國井勇輝Honda43
1534アンディ・イズディハールHonda29
1655ヤリ・モンテッラHonda28
1986チャーリー・ネスビットHonda24
2035ソムキャット・チャントラHonda20
299カスマ・カスマユディンHonda6
3027マティア・カサデイHonda6
3528ロラン・ファバルHonda3

ランキング詳細


フォトギャラリー

小椋藍(左)、真崎一輝(右)

真崎一輝(#31)

真崎一輝

真崎一輝(左)、小椋藍(右)

真崎一輝(右)

真崎一輝(#31)

小椋藍

小椋藍

小椋藍

小椋藍

國井勇輝(右)

國井勇輝

國井勇輝

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