OWNER'S  REPORT

いわお さん

(40代/男性/岐阜県)
2014年7月28日 投稿


車種名:ヴェゼル
タイプ/グレード:ハイブリッド X
購入年度:2014
[総合評価]
●●●●
ヴェゼル
テーマ1 内装/居住性
【インテリア】
本当はコンビシートのジャズブラウンが欲しかったのですが、ボディーカラーはブラックと決めていたので、組合せ上ブラウンは諦めました。それを諦めた時点でZである必要が無くなりXにすることにしました。コンビシートでなくても、充分質感は高く満足できるレベルです。コクピットの様なデザインがジェット機やロボットに憧れる子どものような心を満たしているのに、落ち着きがあって「大人」を演出します。これぞ「スペシャリティ」ですね。
【空間】
車自体のサイズ以上に広く感じます。今までの車では後部座席がとても狭く、全員で出かける時は長距離でもそのせいで軽ワンボックスを使っていました。ボクは足が長くないのですが、この手の車種は、一番快適な姿勢に合わせるとどうしても後部座席の足下が狭くなりました。しかしヴェゼルは一番楽な姿勢に合わせても後部座席は広々しています。長男は中学生になりどんどん大きくなってますので、ギリギリ間に合ったという所でしょうか(笑)
【収納】
もう少しあるとありがたいかもしれないですね。しかし住居でもそうですが、デザインを優先して収納が少ないことに慣れているので全く問題ないです。コインポケットやカード収納等かつて乗っていた車にありましたが使ってなかったです(笑)そういう意味では無駄をしっかり省いているので素晴らしいと思ってます。前席のドリンクフォルダーのギミックは素晴らしいアイデアで重宝します。オプションでセンターコンソールには仕切りをつけました。
テーマ2 乗り心地
【運転フィール】
SUVとして非常に秀逸なパッケージングになってると思います。ざっくり言いますと「運転しやすい」。なにかとスムーズです。振動もちょうど良いぐらい。路面の凹凸はしっかり拾いますが、個人的にはどんな道を走ってるかわかる方が安心なので好みです。ショックというレベルのものはきちんと吸収してくれてるのがありがたいです。ホイールベースが短いので多少振り回すような運転でも安定して曲がりますし、小回りがきき狭い所での駐車も楽々です。
アクセルはハイブリッド特有のものなのか、踏み込んでから一瞬ラグがあるような気がするのは今までアクセルのレスポンスが良い車に乗っていたからでしょうか。なかなか慣れなくて、一時停止後の出だしに気を使います。しかしながら1.5Lとは思えないスムーズさです。安心感のある力強さを感じます。1.5Lの車で60kmまでストレス無く伸びるのは初めてです。
ちょっと困ったことがひとつ。バックでの駐車の時、ドアを少しあけて隙間から後ろを見るクセがついているのですが、ヴェゼルは場合によって自動でパーキングに入ってしまい動かなくなります(笑)窓から顔出すにもウインドウの位置が高く顔を出すにはかなり無理な姿勢に。バックモニターがあるので、早くこれに慣れるしかないのかな…と思っている所です。
【走行音】
「高級感」という観点ではこの辺りが意見が別れてる所だと思いますが、ボクには適度な静粛性だと思われます。静かすぎるのも不安になってしまうので、これぐらいの方が落ち着きます。その程度の音なので、すこぶる快適です。ロードノイズはタイヤが大きいのでそれなりにありますが、これもボクには好みのレベルです。「運転してる」感を味わいながら落ち着ける絶妙なレベルだと思っています。
テーマ3 装備/オプション
【ナビ】
人生初ナビ装着です(笑)といっても地図が必要なことより、その他の機能が欲しくて純正のインターナビを選びました。今までラジオオンリーだっただけに、ハイテク具合に驚くばかりです。まず、携帯がつなげられること。そしてハンズフリーで電話を受けるのにハンドルで操作できること。iPodはつないで音楽聴けるし、フルセグでとても奇麗に映るテレビも観れる。家より快適な空間にしてくれます。欲を言えば、後席だけでも走行中にテレビやDVDが見れるオプションがあればなぁというところです。純正ならではの車との連携、すっきり感は高い金額を出す価値があったなと思ってます。昔は社外オーディオ派だったボクも、純正の統一感と性能で迷わず純正ナビにしました。地図も今まで出かける前にWebで確認していましたが、これからは便利になります。
【オプション】
車内でタバコを吸うのをやめてからドアバイザーを付けるのをやめました。今回もつけてません。できるだけデザインの邪魔にならないように設計してあるとは思いますが、車自体のデザインが良ければ良い程、ドアバイザーを付けてしまうとそれを崩してしまうような気がしてしまいます。
Zには標準ですがXに付いて無いものでラゲッジルームハードボードを付けました。ヴェゼルという車の性格上、ハードボードがとてもマッチします。なんとなく高級です。付けたオプションは「ナビ」「マット(プレミアム)」「ライセンスプレート(前後)」「ラゲッジルームハードボード」「コンソールオーガナイザー」です。自分としては高級感、シンプルをキーワードにした最良の選択だったと思います。
ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
20年ぶりのHonda車になります。乗り替え前はV社○ルフワゴンで、次も欧州車にするつもりでいました。主な理由はスタイリング。具体的には自分でもよくわかってないのですが、欧州車のスタイリングは独特の空気感と主張を持っていて好きなものが多かったからです。
次の車検を通すか、買い替えるかの選択でいつもチェックしていたのは欧州車。そんな中、情報誌に載っていたヴェゼルを見つけました。国産車なのに欧州車の雰囲気を持つこの車はボクの心を一気に持っていきました。外車の不便な所はとにかくランニングコストが高いこと。何かにつけて少しづつ高いのです。そんな問題もヴェゼルは全てクリアしてくれます。
ボクの年代は、幼少期に「スーパーカーブーム」、自分が運転免許を取った時期には「走り屋(スペシャリティーカー)ブーム」でした。車というものは自分にとってスペシャルなもので、どうしてもただの移動の道具とは割り切れないのです。そんなスペシャリティーカーブームのボク達のハートをわしづかみにするインテリア。適度な囲まれ感のある空間がそこにいる喜びを感じさせてくれました。
自分のライフスタイルに一番フィットするのがこのサイズの車でした。ですので、他メーカーでのこのサイズの車も発売当初に魅力を感じました。しかし実際はその価格帯とスタイリング故に購買層の年代が低く、ある程度年齢を重ねてきたことにプライドもある自分の所有欲を満たすことは無いと判断しました。しかし、ヴェゼルは最初からボク達の年代、さらにはもう少し上を意識したマーケティングをしているんでしょうね、これなら自分の所有欲を満たすことができると判断できました。
仕事でグラフィックデザインをしているので、「その車に乗っている自分」という演出にもこだわりがありました。発売してすぐ販売店へ実車を見に行き、この車のもつ空気・存在感が自分が雑誌で感じたものを裏切らないことを実感。それから仕事が忙しくなったのでしばらく間は空きましたが、購入を決めました。
人気車で値引きは少なくても総合して価格と品質のバランスのとれた良い車です。当分大事に乗りたいと思います。