
- テーマ1 走行性能
- まず、驚かされたのが『カッチリ感』でした。
それまで乗っていたのは、4WDのステーションワゴン。
ステアリングを切ると、フロントがカーブに向かって切り込んだ後、リアが若干うねった後についてくる感じ。でした。
対してFFであるインサイトは、ステアを切るとボディ全体が一瞬にしてステアを切った方向に旋回する感じ。
リニアな感じ、とでもいうのでしょうか。
納車されて、乗ってみて最初の感動でした。
前車においても、ハンドリングについては悪くない!と思っていました。
実際、他メーカーのステーションワゴンについては、もっとステアを切った際の追従感が足りない感じがしましたから。
しかし、この『カッチリ感』をシートの上で感じた時は”新たなステージ”に目覚めた思いでした。
このクルマ、思ったよりスポーツできる…!
1.5リッター+モーターアシストの恩恵も確実に感じられます。
私の場合、比べるものが1.5リッターのノーマルエンジンになるのですが、出だしのトルクがすでに違う。加速に余裕があります。
パドルシフトを使ってギヤを下げれば、盛り上がるようなトルクとともに1.2トンの車体をスルスルと前に押し出してくれます。
モーター、なんてクルマの下の力持ちなんだ!エコの仕事だけではなく、こなしてくれます。
加えて低く構えたフォルム。左右への揺さぶりも少なく、これで運転が楽しくないわけはない!
納車当初、硬めに感じられた乗り心地も乗っているうちにだんだんしなやかに。
エアウェイブよりは若干硬めであるけれども、突き上げるような硬さはありません。むしろ、路面状況を的確にドライバーに伝えてくれる感じ。
インサイトはつくづく、『ドライバーズ・カー』なのだなと思いました。
山形の深い雪の季節もそろそろ終わり。いよいよ、1.5L IMAエンジンの力強い走りを楽しめそうです。とりあえず、月山・鳥海山を目指して走ろうか…。
- テーマ2 燃費/経済性
- ハイブリッドカーは、ほんに税金が安い!
購入当初から『税金免除』(笑)。購入時の税金に加えて、年間の税金も初年度は『免除』!。以降も『半額』。
こないだまでは、加えて『エコカー補助金』まであったのだから、ハイブリッドカーの税制での優遇の度合いは、すさまじいです。
さて、大事なのはインサイト(エクスクルーシブ)のエコ性能。
やはり、1.5リッター車との比較になりますが、納車から3ヵ月たった現在、リッター当たりの燃費で、『+2キロ』イイです。
「なんだ、たいしたことないじゃん」と思うなかれ!
ハイブリッド車特有の、『充電期間』がアイドリングかけまくりの豪雪時期に重なっていてのプラス2キロです!
しかも、通勤は市内の渋滞区間を通行。雪国の冬道は、問答無用で車線が半減するのです。
ノロノロ運転+信号で、市内の道はほぼ渋滞。それにかかわらず、プラス2キロをたたき出したインサイトの性能には感動してしまいました。
充電期間を終え、スムーズに走れる夏期間を迎えるこれからが本番ではないでしょうか?
道に雪がなくなりつつある今のうちから、少しづつ燃費が伸びています。上手に走ってリッター20キロを目指したいものです。
『マルチインフォメーションディスプレイ』の『ティーチング機能』を常に活用すれば、それも夢ではないと思います。頑張りますよ〜。
最後になりますが、『ECONスイッチ』は、本当にスグレモノです。
多少アクセルを乱暴に踏んでしまっても、しっかり適切なギヤ比を選びながら走ってくれます。
おかげでコーチング機能の色は常に緑色。エコドライブが上手になった気分になれること請け合いですねぇ。
目指すのは、ノーマルモードでも緑色つきっぱなしのホンモノのエコドライブテクニックですが!
- テーマ3 外観
- ちょっと昔…、ほんの10年前ほどですが『インテグラ』というクルマがありましたが、あのクーペボディに憧れていました。
「TYPE R」も設定され、低く構えた流麗なボディからは、走りのオーラをビンビンに感じたものでした。
インサイトのフォルムにひかれたのも、インテグラのクーペボディを想起させるものがあったからです。(そのためか、商談していく中で何度も『インサイト』を『インテグラ』と言い間違え、営業の方に苦笑いされていました)
しかし、2代目デビュー当初のインサイトは何となく、カタチが弱かった。コストを落とすという目的があったためか、加飾も少なかった。いま一つ魅力を感じないクルマでした。(あくまで、私個人のかたよった感性による独断と偏見の感想ですが)
それが、マイナーチェンジした途端、ぐっと魅力的になっているではありませんか!
LEDランプやシャークフィンアンテナなどを用いて、高級感を演出したエクスクルーシブはもとより、1.3リッターモデルまでもが何ともいえないカッコよさをまとわっている。
高速域での空力安定性を追求してのフロントバンパーの改良が、素晴らしいフォルムの改良をもたらしているのだと知り、空力の追求はかくあるべきだと感動しました。
つまり、機能性は必然的に機能美をまとうものであらねばならない。
インサイトは、実際のところかなりコンパクトです。
ところが、その存在感は他社のハイブリッドに負けていない。機能美がこれほどクルマを魅力的に見せてくれるのかを示す好例だと思うのです。
所持する歓びをこれほどいたくくすぐってくれるデザインに、今回は本当にやられました。
最後に、ちょっぴり愚痴を。ドアのインナーハンドルが安っぽく感じます。5段階評価の「4」も実際には「4.8」。インナーハンドル分だけです。
改良してもらえるといいな…(ごにょごにょ)。

- ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
- 上質をまとったエコロジーカー。燃費性能は気にしつつ、一味違った走りを期待していました。
おおむね、期待通りの走りをしてくれています。
内装についても、けっこう手をかけている感があり期待していた部分です。
「シルバーリング加飾」や「グランスムース(R)を使用したシート」、「黒木目調・シルバー加工のパネル」など。
低く構えたフォルムは、何より気に入った部分です。
もちろん、CR-Zの流麗なフォルムには比ぶべくもありませんが、5人乗車を確保したうえで作り上げた空力スタイルは、破綻がない。5ナンバーサイズでこのことを成し遂げたHondaは、やっぱりすごいと思うのです。
また、空力性能を上げるために行ったマイナーチェンジにより出来上がった、ワイド・アンド・ローのスタイルはカッコイイ!
俗っぽく言えば、『いかつい』。なんとも、よく走ってくれそうではありませんか!
そのうえハイブリッドなんですから、エコ・ランにも期待が(かなり)持てました。