
- テーマ1 内装/居住性
- 代車でマイナーチェンジ前のフィット 1.3G(GE6/FF/CVT)をお借りして「予行演習」を行いました。
ベースグレードでもあり、アームレストが無く、マニュアルエアコンだったり、ステアリングホイール・シフトノブ・シートの素材もそれなりだったりしたので長距離はかなり厳しいものでした。またメーターのアンバー色が個人的に見づらく、好きではありませんでした(それでも一時所有していたRB2オデッセイ アブソルートのシートを除く内装よりは良かったような…)
が、同じ「フィット」と名乗っているものの、内装の仕上がりは明らかに一線を画しているとすぐに外観から感じ取りました。
シートは2.0Lクラスの仕上がりととある記事でみましたが、まさにその通りで、合成皮革を用いた素材は驚きです。ただ、リアシートの居住性はフィットとそれほど変わらないのがやや残念でした。もう少し間を広げてくれればよかったのですが。
インパネ類はフィットと同じ様に見えますが、メーターや吹き出し口などにメッキを入れたり、随所に質感の高い樹脂パネルを使用しているなど期待以上です。
ドアの開閉音で明らかに「一つ上のクオリティ」と感じるはずです。残念ながら文章では説明できません。
荷室はさすがに前所有車エアウェイブなみに広く、車いすを入れても問題ない大きさとわかり安心しました。スペアタイヤを省いた分発生したラゲッジルームアンダーボックスには好感がもてました(北海道在住だけにスノーヘルパーを入れたりできるので)
- テーマ2 走行性能
- ベースグレードのフィット(FF車)と比較すると購入したシャトルは1.5L(4WD/5AT)なので、比較的高い回転数で変速していくATは、低い回転数を維持していくCVTに比べてギクシャク感はあります(ECONを使用すれば緩和されますが)。
車重が軽いフィットは取り回しが良い反面、タイヤが幅175、14インチとあって轍に取られやすく、特に雨降った日の高速コーナリングや水たまりには神経を使いました。
また、路面の凹凸に敏感に反応し、それが不快になることもありました。
一方、車重が200kg重くなり、エンジンも1.5L、i-VTECエンジンに強化されたシャトルは取り回し以上に安定感が高くなったのを実感しましたし、静粛性の良さでまた驚きました。購入したばかりなので雨天および高速走行はまだですが、これなら安心して乗れそうです。
唯一の不満は4WDにVSAの設定がないことです。寒冷地にこそ必要だと思うので、コストかけてでも導入してほしいですね。
- テーマ3 燃費/経済性
- これも代車のフィットの話になりますが、燃費は街中でも13〜16km/l、長距離で最高21.6km/lを記録し、おサイフにやさしいクルマでした。
ほかに所有していたクルマでは、エアウェイブで前者10〜13km/l、後者16〜18km/l。オデッセイ アブソルートで前者6〜9.8km/l、後者12.4〜15.4Km/lでした。
このフィット シャトルは、最新のクルマだから燃費もさぞかしいいのだろうと期待しましたが、約70km走行して14.2km/lと平凡でした。
同じコースをたどったオデッセイよりは(当然)良かったものの、思ったほど伸びなかったのはたぶんECONを使用していなかったためと思われます。
ECONをオフにするとアクセルのレスポンスが良すぎて、エンジン回転数が高めになりがちでオーバードライブ状態が長くなる傾向があるとわかりました。
前述しましたが、ECONをオンにすると加速感は鈍る一方、ギアチェンジのタイミングが早くなり、やや低回転を維持するようになります。
この反省を踏まえ、次回からはECONを常時オンにしようかと。

- ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
- エアウェイブ ST(GJ2/4WD)を事故で廃車にし、オデッセイ アブソルート(RB2)を中古で購入しましたが、家族の「エアウェイブのほうが良かった。このクルマあまり好きでない」発言で発起して「フィット シャトル」購入を検討しました。
厳しい言い方をすれば、昨年8月まで販売していたエアウェイブの後継的な位置付けで、フィットという売れ筋の名前を使用した荷室をひろげただけのステーションワゴンではと思っていました。その反面、良いイメージはフィットならではの軽快感、運転のしやすさ、そして燃費の良さがありました。中でも一番は、やはり他社にないHondaエンジンの良さでしょう。フィットでさえ手抜きがないのですから。
些細な疑問にも丁寧に対応し、密に連絡をしていただいた、ホンダオートテラスS店様には大変感謝しています。