S2000に14年間乗りましたが、だんだんとクルマの性能を活かしきれないようになり、あまり乗らなくなってクルマにも申し訳ないような、曖昧な日々が続いていました。このまま時間が過ぎて、S2000がそのまま朽ちていくのを見るのも辛いな、と思っていた頃に、エスロクに出会いました。
初めて会ったときのエスロクは、驚くほど小さく華奢な感じで笑い出してしまうほどでしたが、いざドライバーズシートに身をしずめて走り出すと、信じられないほどのアドレナリンが出てくるのが感じられました。低いシートポジション、クイックなステアリング、精緻なマニュアルトランスミッション、小さいながらも小気味よく回るエンジン、そして完璧とも言えるデザイン。間違いなくHondaのスポーツのDNAを受け継いだ小さいクルマに、1回の試乗で私はとりこになってしまいました。
手放したS2000への思いは消えることはありませんが、エスロクという新しい相棒を得て、私の人生は再び色鮮やかなものになりました。週末がいつも楽しみでたまりません。

