不便も含めて、運転を覚えるのには最適な車だと思います。
買い替えの際に新型のフィットにも試乗しましたが、そちらはピラーも改善され死角は少なく、走行性能は更に良くなっていて本当に良い車でした。
震災の年、何かが切れてしまい仕事を辞めて車を買いました。
無職になるから贅沢はできないと取り付けたのはカーラジオとCDだけ。そこからニ年、特に目的もなく、ただただ走り回って七万キロ。
三年目に入ると新しく事業を始め、仕事道具を詰め込み、一人と一台で東奔西走の二十二万キロ。
二十代半ばだった自分は三十代後半に差し掛かり、生活も仕事も落ち着き、このタイミングで買い替えることにしました。
ナビを付けておらず、地図を見ながら、時には枯葉枯れ枝を踏みしめる狭路を走りナビの有り難みを知る。やはり必要だと取り付け方を調べ自分で付けたナビは、何故か狭い道ばかり走らせたがって、結局地図は手放せませんでした。
時には迷ってしまい、現地のラジオを聞きながら寝ました。
フィットを手放して二週間経ち、不意に懐かしくなって投稿文を書いています。
次の相棒は、ナビどころかWi-Fiまで繋がり、随分と色々とできるけれど、自分の青春が終わる時、一緒に居てくれたのが彼で良かった。