我が家には、黄色の3代目フィット(ガソリン車)と、白のe:HEVがある。フィット HYBRIDは3代続けて乗ってきた。いずれも発売直後に買った。初代のIMAはスムーズな走りでよく走ったが、実燃費は17〜18km/L程度で今一だった。2代目のi-DCD(スポーツハイブリッド)は複数回リコールがあったが、その後、改善されてきびきびよく走った。実燃費は20km/L程度。現在乗っている2モーターハイブリッドシステムe:HEVは2020年2月に発売されすぐ手に入れた。このGR型フィット e:HEVは、トラブルもなくよく走ってくれる。実燃費は24km/L程度。なんと言っても緊張感なく自然体で疲れないで運転できることに尽きる。それは、前方、後方の視界の広さ、椅子の座り心地、ハンドルやペダルの配置、ハンドルの軽い切れ味、道路の段差や凸凹道での吸収、エンジン音やロードノイズも抑えられ、アダプティブクルーズコントロールなどの運転支援装置の機能などで長距離を運転しても疲れない。この車は大変よくできた車だと思う。
ただ、好みでいうなら、フロントデザインは優しすぎるので、もう少し引き締まったデザインにしてほしかった。『柴犬』をイメージしたと聞いているが、柴犬はもっと凛々しい顔つきだ。この点を次期MCで変更すればさらに売れると思う。しかし、この顔つきに最近、味わいを感じてきたのも事実だ。加えて、e:HEVを熟成し、燃費を一層改善し、走行音やエンジン音のさらなる低減をしてほしいと思う。
コンパクトカーもここまで良くなったのかと驚く出来栄えだと思う。見かけでなく、上質さが追求された車に出会って満足している。